著:相原実貴 先生

「もう…他の男のものになれ
なんてフリでも言わないで。」
きっといろいろ障害はある。
けど、やっとお互いの本音を
伝えることが出来たんだもの。
気持ちの面では、ね。もう
大丈夫だよね、潤子と高嶺。
ユキにも、ちゃんと断った。
気持ち的に、ユキが簡単に
諦められるかは別としてだが。
大好きなユキと大好きな姉の
キスシーンを見てしまった
寧々は、ユキを応援したい
気持ちもやはりあったんだ。
祝福するところなのにって
思いながら涙を流していた。
自分の家なのに、ここにいちゃ
立ち聞きみたくなっちゃうと
家を出た所で潤子を探しに
来た高嶺に会って、一先ず
涙は止まってしまったようだ。
ユキと寧々の心は、しばらく
つらいかもしれないけれど…
今はやっとくっつきそうな
潤子ちゃん達の幸せを願う。

家には潤子と高嶺がいて空気
読んで帰らずにいた寧々。ユキも
一緒にいてくれたのだけれど、
潤子から連絡が来て帰ることに。
でこの状況ですが…寧々に好かれて
いることには気付いていて、期待
させるのも悪いって思うのに、
結局ほっとけないのね、彼は。
潤子の妹だから?危なっかしいから?
それだけじゃないといいなと
私は願うよ。寧々、こんなに
可愛くていい子はそういないよ!!

実家に自分の部屋がないという
話を聞き、高嶺は考えた…
そして、潤子を母方の実家から
受け継いでいる資産である
高級マンションに連れてきた。
なんかほんと高級そう…ww
「どうぞここにお住まいなさい。
私のものはあなたのもの。」
なんて逆ジャイアン発言で、
タダで住まわせてくれるという。
元々甘々な感じではあったけど、
完全に両想いとなった今、やる
ことが更にグレードアップしたw

「あたしは結婚がしたいの、
恋愛したい訳じゃないもの。」
三嶋は確かに好条件だろう。
性格もいいし。でも今でも潤子を
好きで、潤このことではころころ
表情を変える。でもそんな表情や、
弱い所、自分には見せてくれない。
形式的に結婚を前提として
付き合うことになったゼクシィと
三嶋。けど、そんな彼を見ていて、
自分に言い聞かせる言い方をする。
きっと三嶋もゼクシィも、今恋愛
をしているわけではないものね。
いや、もしかしたらゼクシィは
三嶋に恋したがってるのかも
しれない。けど三嶋の方がね。
彼女も彼女なりに、いろいろ
抱えるものがあるんだよね…。

三嶋と婚約って形になって、
蜂屋の所にはもう来ないって
言っていたゼクシィだけど、
三嶋との関係に納得しきれて
いないんだろうね…。また、
蜂屋の所に来た、その夜。
ふと目が覚めて、飲み物を
とりにベッドを離れたら蜂屋
の様子がおかしくなった。
どう見ても正気じゃない。
いつもの彼では絶対ない行動。
潤子を好きでいる三嶋といるより、
女の子なら誰でも受け入れる
蜂屋は簡単だって思っていた。
けど、そんなことなさそうで…
でもこの重みが嫌じゃないって
感じたゼクシィ。ずっと、
自分の存在を必要としてくれる
人が欲しかったって気持ちも
あるのかもしれないね。
次の日ユキから蜂屋の話を聞いた。
彼の抱える過去とあの発作の
理由。死神と呼ばれた理由。
不幸な事故で、再婚したばかりの
父と義母をなくし、そのあと残った
義兄とその婚約者が一緒にいてくれて
2人を大好きになったのにまた
不慮の事故で義兄の婚約者を失った。
どちらも、寝ている間に。目が覚めたら
大好きな人達がいなくなってしまった。
それで義兄に言われたんだ。
「なんで俺の…大事な人ばっかり
…なんでだよ、お前死神か。」
表面上、今はそれを笑って話せる
ようになったけれど、トラウマ
みたいになって夜1人になると
発作を起こすようになったみたい。

「ね、しようよ。結婚オレと。」
蜂屋の件があって、ゼクシィは
自分のこと、蜂屋のこと、
いろいろ考えたんだろうね。
恋愛したいわけじゃなくたって、
好きになってくれる人と結婚
したいよね。ほんとそう思う。
三嶋全然ゼクシィを好きじゃない。
それが、すごくつらかったから…。
結婚の話を白紙に戻すことにした。
良かったと思うよそれで。
両親は早くに離婚していて、
ずっと苦しんできた母親には
「女はね、望まれて結婚しなきゃ
ダメよ。みんながうらやむような
結婚式をあなたの為にきちんと、
ちゃんと挙げてくれるような人を
選ばなくちゃ負けよ負けなのよ。」
そんなふうに言われ続けて育った。
だから、好条件な相手を探して
きたんだろう。結婚したら幸せに
なれると信じて。けど、愛の無い
結婚なんて、きっと全然幸せ
にはなれないものだと思う。
ゼクシィ、それでよかった。
よく、頑張ったな。
そう思った矢先ですよ蜂屋w
なんか、面白いことになってきた。
~ひとこと~
面白くなってきましたよぉ!!
潤子ちゃんと高嶺はいい感じで
話が途切れちゃいましたが、
ユキと寧々蜂屋とゼクシィは
これから気になる所です!!
三嶋は、いろいろと可哀想すぎる
けれど…いつかいい相手が
見つかるか、そうでなくても
本人が幸せになれるように願う。
さぁ、続きが気になる所!!
ではまた次巻で!!