どうせもう逃げられない 第10巻【完】

著:一井かずみ 先生

どうせもう逃げられない10-1

『46th Trap 桜』

やっとなほの思いと向坂さんの
思いが1つになってその後のお話。

なんかただただ良かったなって、
しみじみ読んでしまいましたw

そんな次の日のお話…

名前、最初はほんとにふざけて
のらくらあほって言ってたんじゃ
と思ってたけど…いつのまにか、
実は最初からだったのかもなぁ。

これから先、今までたくさん
苦しんで、泣いた分だけ2人に
幸せな時間が訪れますように。

どうせもう逃げられない10-2

あぁ…忘れていました。
あまりになほと向坂さんが
幸せそうですっかり忘れてた。

ソロ・デザインを閉じるという話。
転職先と言うのは、高田産業内に
新しく出来るデザイン専門の課…
みたいな所への移転という形。

その高田産業の副社長に就任した
鴻上(こうかみ)さんという方…
向坂さん不在時にソロ・デザインに
来て突然こんなことを言い出した。

「高田が欲しいのは向坂と余くんの
二人だけ。あとの人間は有用なら
考えてもいい、その程度だ。」

こういう話は、向坂さんの口からは
一切明かされていなかった点だった。

その場は、社長の向坂を
通してくださいということで
鴻上さんは帰ったのだけれど、
…ソロ・デザイン…変わって
しまうのはすごく嫌だな。

どうせもう逃げられない10-3

昔のなほはこうだったろう。

「OLになりたかった。
誰かの側に居たかった。」

「OLになれるならどこでも、
側に入られるなら誰でも。」

それでも今は変わった。
譲れないモノたちが出来た。

ソロ・デザインという場所。
大切な仲間達、そして、
笑顔の向坂の側にいたい。

なほの中で、とても大きな
変化だったと思う。

『向坂さんがくれた未来を
私は死んでも守る。』

そんな彼女に向坂さんが
返した答えは…

「結婚しないか?なほ。」

…うわぁww
びっくりしたよww

向坂さんと離れなくていい、
笑顔を失わなくて済む方法。
なほなりに精一杯考えて
出した答えが、全く違う
応えとして返ってきましたw

どうせもう逃げられない10-4

ここで、今後の余さんの考えは
どうなのかと問う向坂さん。

余さんのこの言葉は、ほんと
嬉しかった、少し泣きそうだった。

「これまでごめん…俺を必要と
してくれてありがとう。」

そう口にした向坂さん。

高田との話は、今回の件の
謝罪も込めて半専属という
形でソロ・デザインはこの
まま残ることになった。

あぁ…ほんと良かった。

どうせもう逃げられない10-5

例の向坂さんの告白から
結婚を決めた2人だけれど、
申し訳ないと思う気持ちから
式は挙げなくていいというなほ。

そんなある日…ハードな仕事の
中で調子が悪いふうななほ…。

けどその原因は…妊娠!??
うん、吐き気だとか言ってるし
そんな気はしていたけれどもw

おめでたじゃないですか。
いいね、余さん良いキャラに
なったと思うわほんとに…w

どうせもう逃げられない10-6

「そうか、こう言えばよかったのか。
俺あんたのドレス姿が見たい。いつか
子供が生まれたら、その子にあんたが
どれだけ綺麗だったか見せてやりたい。」

「ずっと守るから…おいで。」

1度は諦めた式も、向坂さんの
言葉で式を挙げることになった。

ほんと幸せそうに…
おめでとう。

~ひとこと~

というわけで、『どうせもう
逃げられない』全10巻でした。

10巻番外編もなんだか心が
ぽかぽかする感じで終わりました。

抱えていた闇が大きくて、
読んでるこっちが辛くなる
ようなお話もありましたが、
最終巻まで来て、ほんと
良かったと心から感じました。

そんな思いが、レビューを見て
下さった方々に少しでも伝え
られていたらいいなと思います。