水神の生贄 第2巻

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842

著:藤間麗 先生

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-1

水神が来たそこには、他の
神々も来ていた。水神が
ついに慈悲の心を持ったか
と喜んだりからかったり…

神々の気に圧されて中に
入ってこれない翠葉流も
いたことで、その場はすぐ
立ち去った神々だった。

やっと入ってこられた翠葉流は、
有紗陽の手がキレイに治って
いるのを見てとても怯えた表情。

確かに、有紗陽は今試されている
だけのような存在かもしれない。
育つのを待つと言われていたし。

翠葉流は、神と戦ってる。ムラの
人々に関しては、火傷が完治した
のだからきっとしばらくは放って
おいてくれるんじゃないだろうか。

まだ心を持たない水神と、
心優しい翠葉流の戦い…?

また目が覚めた頃に会いに
来ようと神々は言っていた。
これ以上、有紗陽がや翠葉流が
苦しまないことをただただ祈ろう。

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-2

有紗陽が生き延びたことを
しった翠葉流の母親は、家から
有紗陽を追い出し一人で神の住む
湖の側に家を構えろと言い出す。

こんな幼い子供一人ではきっと
すぐに何も出来ず死んでしまう。
そう、母親は殺したかったのだ。

見慣れないものだから恐れる。
でも本当はとても美しい娘で、
息子がそれに魅入られている。

それに気付いていたからこそ、
有紗陽を遠ざけたかったのだ。

必死に止めようとする翠葉流を
母親は打つ。そんな所にやって
きたのは人間に化けた水神だ。

「私が連れて行こう。これは
私のものだからな。」

必死に止めようとする翠葉流を
母親は打つ。それを見て有紗陽は
これ以上翠葉流が打たれることを
恐れて、水神について行った。

それでもムラの人々は有紗陽を
殺そうとすることをやめなかった。

水神の災いを恐れ、
水神に願いを乞う。
そんな傲慢な人間
を見て水神は怒った。

今までは慈悲がない…どころか、
おそらく感情がなかったんだろう。

そんな水神が感情を持ち、怒りを
覚えた。怒りのまま力を振るって、
ムラは水に沈められてしまった。

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-3

水神の怒りに、翠葉流が巻き込まれ、
水神を止めようとした有紗陽までも
巻き込まれてしまった。2人を助け、
水害の及ばぬ場所に移した水神だった。

有紗陽が目を覚ますと、隣には怪我を
した翠葉流がいた。誰か人に頼りたい
と思うも、また殺されそうになったら
…そう思って頼ることが出来なかった。

何か食べ物をと探し回っても中々
食べられる物が手に入らない。
水神がかげでこっそり手伝って
だけど、魚を捕まえるも、焼く術
がなくて結局食べることが出来ない。

そんな様子をずっと見守っていた水神。
なんとか火をつけようと頑張っていた
有紗陽に、水神は火の神に…頼みは
しなかったけど、何とかしてやれ
というふうに睨みを効かせた。

ほんと、なんというか不器用w
やっと魚を焼くことに成功した。
ちょうど気がついた翠葉流に、
食べ物を与えることが出来た。

火をおこすためにムラの人の
道具を盗んでしまった有紗陽。
そんな自分の所にやってきた
翠葉流は、真っ先に有紗陽の
無事を見て安心していた。

翠葉流は本当に優しい。
翠葉流のあまりの優しさに、
自分のしてしまった盗みを
心から悪かったと反省する。

そして、いつも自分を守って
元気付けてくれる翠葉流の
ために自分も変わりたいと
強く思ったようでした。

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-4

眠っている有紗陽に近づき
いろいろと考えていた水神。

有紗陽はとても軽くて、力も弱い。
それを自分のものだと言っていた
水神だけど、このまま連れて帰って
はきっとまた自分に怯え涙を流す。
有紗陽にそうさせてはいけないと、
水神は本能的に感じたようだった。

「おまえの涙がおまえを守る盾と
なろう。おまえが泣けば天が泣き、
お前を苦しめる者を洗い流す。

天が泣けばおまえが泣いたと
この者(翠葉流)が駆けつけよう。」

これ以上有紗陽が怖い、苦しい
思いをせぬようにとでも思った
のかもしれない…水神は有紗陽
の涙に神の力を込めてやった。

それから少しして、大人達が有紗陽を
迎えに来た。あの水害依頼、水神の
加護を受けたであろう有紗陽への
態度がころっと変わったようだった。

有紗陽は恐れて涙を流す。すると
同調したように雨が降ってくる。

「(私は何も知らない。私は何も
してない。涙まで奪わないで。)」

水神は良かれとしたことだったろう。
でもおかげで有紗陽はまた、違う
意味で怖い思いをすることになった。

それで連れてこられた住まいに
いたのが、月彦という人だった。

「他人の感情に敏感なのです。
だからあなたが声を出さずとも
感じ取ることができます。」

そう話す月彦は、本当に
有紗陽の思っていることが
わかっている様子だった。

有紗陽のお世話係だという
彼は、更に興味深い話を
教えてくれた。有紗陽のよう
に突然やってきた人の話。

有紗陽はその人のいる
ムラを訪ねることにした。

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-5

自分と同じ境遇の人がいた。
きっと元いた場所に帰る方法
も知っている。そんな期待を
胸に、やってきた場所は…

彼女のお墓だった。自分は
これから先ずっともう帰る
ことが出来ないのだと、そう
思い知らされたようだった。

100%そうだとは思わない。

でも、本当に帰れるなら
それは神の力より他ない。

どうしても、そう思えてしまう。
有紗陽…これからどうするんだろう。
殺される恐れはなくなったろう。
でも、これじゃまたひとりぼっち?

%e6%b0%b4%e7%a5%9e%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%b4%842-6

それからの有紗陽は、毎日
泣いて泣いて泣き尽くした。
もう帰れないんだと知って、
悲しみを抑えられずにいた。

あの水神の力ならもしかしたら
帰せるかもしれない…そんな
ことも考えてみるものの、あの
神はそんなことしてくれない。

今はただ、水神の巫女として
差し出されたものをただ懸命
に学ぶことしか出来なかった。

そして月日は流れ…有紗陽は
随分きれいな少女になった。
翠葉流も、成長したわね。

いつか帰れるかもしれない。
そう信じて生き続けてきた。

~ひとこと~

2巻では、有紗陽の元に現れた
水神に翠葉流が立ち向かうと
いう場面があった。水神は、
有紗陽に対しては執着に似た
感情を持っているようだけど
その他の人間に対してはまだ
不信感しかないようだった。

だから、力のない翠葉流が有紗陽
を守ると言うことを嘘だと感じた。
力なんてなくなって本気で守りたい
と思って頑張ってるんだけどね。

その場は、せいぜい守ってみろと
帰っていった水神だったけど、
その後何かあったんだろうか?
いきなり何年も月日が流れた。

2巻は番外編で少しだけ水神の
ことがわかる内容が描かれて
いました。結果、力があって
何でも出来るけど何も知らない。

そんな存在に思えています。
大きくなった有紗陽達は、一体
どんなふうに育ったでしょう?
では、また次巻で!!