どうせもう逃げられない 第2巻

どうせもう逃げられない2

著:一井かずみ 先生

どうせもう逃げられない2-1

あ、今 私
向坂さんに拒否された…

1巻最後のシーンからの続き。
ひどい靴ズレをした足を手当て
してくれて、いろんな思いが
溢れ泣いてしまったなほにキス。

『ちゃんと好きになったり
告ったりする前にフラれちゃった

さっきのキスは
してくれた…のかな』

『向坂さんとは キスが
2回と ハグをもう少し

大丈夫だ

だってまだ告ってもない
きっとまだ そんなには
好きじゃない』

そんなふうに言い聞かせる
なほだったけど、そんなふうに
思うってことはもうきっと
好きになっちゃってると思う。

あそこで止まった向坂さんも
なほを好きなんじゃないかな。

ただきっと抱えている何かが
大きくて、ダメだって怯えてる
…なんかそんな感じな気がする。

どうせもう逃げられない2-2

「今のおまえ 確実に
ソロ・デザインで
“お荷物”だろ?」

偶然会った粕谷さんという人。
なほの元上司で、多分一応
恋人のような関係だった人。
きっと一方的に裏切られ
たんだろうなって…思う。

そんな彼に仕事に誘われて、
そこで言われたのがこの言葉。

ずっとその言葉が引っかかって、
そうなんだとしたらこのままじゃ
…なんて思ってしまったんだろう。

仕事でもミスばかり繰り返す。
そんな時に向坂さんとデザイナーの
余さんが話すのを聞いてしまう。

「これ以上人増やす
余裕ないんだよなー」

きっと自分のせいでって、そう
思っちゃったんだろうなぁ…
実際向坂さんはそんなふうに
微塵も思っていないのに…。

どうせもう逃げられない2-3

不安とか、苦しいとか、
いろんな思いの中で我慢して
1人で頑張って…そんな時に
向坂さんは優しくしてくる。

「一人で抱えるなよ?
辛かったら頼れ。
俺だって、あんたの
ことはかわいい。」

そういって優しく抱き
しめてくれた向坂さん。

ダメだって思えば思うほど、
そういう気持ちは大きくなる。

もう、取り返しなんて付かない
くらい向坂さんのことが
好きになってしまっていた。

好きだから、とても優しい人
だから、迷惑を掛けたくない。
そんなふうに考えてしまった。

粕屋さんに乗せられた
ってことにも気が付かずに。

なほはソロ・デザインに
辞表を出した。

仕事に誘われていて、
今より高待遇で、自分の
夢にも近い仕事ができる
…なんて理由をつけて。

どうせもう逃げられない2-4

でも実際はこっちも
断っていて、なほは
粕屋さんのことも全く
悪く思ってないようだし。

ほんといい子にも程が有る。
何度危ない人に噛みつかれても
信じることをやめないんだ。

ほんと、危なっかしくて
みてらんないよこの子…。

なほの辞表を受け取るも、
どこか芝居臭いと感じていた
向坂さんのもとに粕屋さんから
連絡がありこの事実を知る。

どうせもう逃げられない2-5

「私許されるなら
どうしてもここで
働いていたいです」

ソロ・デザインのみんなに
なほの嘘がバレ、本当のことを
話さなければいけなくなった。

本当のこと、本当の気持ち。
素直に話したらやっぱり
ここにいたいってこになって。

ソロ・デザインのみんながなほを
どれだけ必要としているかも
ちゃんと伝わって、なほはまた
ソロ・デザインに戻ることに。

「あんたに辞められ
なくて助かった」

そう言ってくれる向坂さんに
対する思いだけどんどん大きく
なっていくようだけど、それ
でもこの距離を保つと決めた。

気持ちに嘘をつくって、
すごく苦しいものだと思う。
なほは、いつまでこのまま
我慢を続けられるんだろう。

どうせもう逃げられない2-6

馨さんが帰ってきた。
元デザイナーのカメラマン。
元々ソロ・デザインは、馨さんと
向坂さんでつくったものらしい。

『ちはるさん』

この名前を聞いて、向坂さんは
拒絶したような反応をした。

向坂さんの抱えるものに
関係あるのかもしれない。

どうせもう逃げられない2-7

ある時、唐突に告げられた思い。
余さん、ずっとなほを見ていた。
ほんとに好きになったんだろう。

なほの気持ちも、自分のことも
分かった上で思いだけ告げて
その場を離れていった余さん。

きっとすごくいい人なんだよ。
優しくて暖かくてね。

そういう人と一緒にいたら
幸せになれるんだろうなって
いっつも思うけど…少女漫画って
いやもしかしたら現実の女の子
だって向坂さんみたいに影のある
人を救いたいって思ってしまう
所があるのかもしれないなって。

そんなふうに思ったら
とても切ない気持ちになった。

~ひとこと~

なほは、知れば知るほど
いい子で、すごく可愛くて。

ソロ・デザインのみんなもすごく
いい人達で、でも向坂さんは
そんな温かい空気の中で、1人
大きな闇をまとっているようで…

ちはるさんって誰だろう。
一体向坂さんの過去に
何があったんだろう。

まだわからないことだらけ。
余さんはフラれちゃうのかな?
なほは自分の気持ちを騙して他
の人と付き合うなんて器用なこと
出来るタイプには見えないしね。

…苦しいな。