ゆうべはお楽しみでしたね 第7巻

著:金田一蓮十郎 先生

「あと考えておく事と
いえば、子供かな。」

これから先のことを考えてみやこが
言った一言から、たくみは不安で
いっぱいになってしまったようだ。

これまでの自分からしたら未知の世界。
戸惑うのだって仕方ないことだろう。
この話題でたくみが思い出したのは
ドラクエⅤの主人公‥私自身があまり
ドラクエを知らないのでわからない
部分だけど、その主人公は物語の中で
結婚や子供ができる経験をするようで、
プレーヤーとしてその主人公の経験を
味わい、彼はどんな気持ちだったろう。

プレッシャーや不安はなかったのか、
そんなふうにぐるぐる考えてしまい
前に進む勇気が出なくなっていた。

そんな思いの中、今日はみやこと
デートでスケートリンクにきた。
たくみにとっては始めてのスケートで
転びまくるし不安だしで余裕のない
たくみだったけど、そんな時みやこは

「何度転けても大丈夫だよ。」

そう言ってくれた。

結婚や子供ができるっていう未来に
不安でいっぱいだったたくみだけど
その主人公とみやこが重なって見えて‥

不安がないわけではないだろう。
それでもひたすら前を向いて進む、
それができるのは立派な強さだ。

そんなふうに突き進むみやこのように
勇気を出そうと思えたようだった。
1人じゃないんだって思えたらきっと
もっともっと頑張る勇気が出るだろう。

両親との顔合わせ、あいさつ‥少し
ずつ階段を上っていきながら気持ち
の面でも前進できてるんだなって、
2人がすごくたくましく思えた。

みやこ、たくみはそれぞれ友人達に
結婚報告をしに会っていたんだけど、
たくみside、昔アニ研で一緒だった
友人達の反応は随分冷めていて‥

「自分の自由と給料全部捧げて女
養うんだぜ。現代の奴隷宣言じゃん。
基本自分一人でいっぱいいっぱい
なんだよwそんな状態で誰か養うとか
無理ゲーつーかむしろクソゲー?」

一人にはこんな反応をされてしまう。
これまで恋愛関係の話題なんて出した
こともなかったから、みんなの恋愛観
は自分とは違ったのかもしれない‥

言ってしまってから後悔したように
いろいろ考えてしまうたくみだけど、
それでも彼には譲れないものがある。

だからこそ、ちゃんと自分の思いを
まっすぐに伝えた。もしかしたら‥
最初からたくみの真っ直ぐな気持ちは
わかってもらえていたのかもしれない。

色々言ったのもちゃかしただけなのか、
わからないけど‥最終的にはちゃんと
祝福してもらえて安心した。否定する
ようなことを言われた時自分のことじゃ
ないのに私酷くショックを受けたので 笑

たくみが友人だと思っていた人たちが
ちゃんといい人で良かったてのが大きい。

いいやつの周りにはいいやつが集まる
とも言うけど、いいやつだからこそ
周りがいいやつじゃなくても許せる
みたいな場合も存在してるからね 笑

そうじゃないってわかって‥安心
したら嬉しくてちょっと泣きました ←

寝坊してしまったり、あやのと
呑んでる時お酒を飲まなかったり
やたらと眠くなったり‥そんな
内容を想像できる多々は多々あって
読者側は予想出来ていたかもだれど
たくみにはまだ全然想像がつかない
内容を、みやこは突然ぶっこんだ 笑

「多分なんだけどね。
アタシ子供が出来たわ。」

入籍を済ませ2人で住む家(大阪)への
引っ越しの準備を少しずつ進めていた
そんな時だった。もしかしたらたくみが
またいっぱいいっぱいになってしまう
ことを心配して言いにくかったのかも。

でも今回は、不安とかだけではなくて
ただちょっと、寂しかったのかもね 笑

「もうちょっと二人きりが
良かったなあなんて……。」

そんなことを言うたくみに、みやこは
これから先の人生の話をする‥確かに
子供が親のそばにいるのって人生全体で
考えたらほんの少しの間だけなのかも。

みやこの考え方、私にはすごく新鮮で、
そういう考え方もあるんだなあって
なんか新しい発見をした気分だった 笑

たくみだって将来的に子供はほしいって
思ってるみたいだったし、2人の時間は
ちょっとお預けで先に子供との時間を
って楽しみが増えたかもしれないね。

7巻の前半にも、実はマリオくんと
志野田さん(ダノンちゃん)のお家
デートのお話があったんだけど‥

「私山木くんと友達になれて
ほんまにうれしいねん。私にも
男友達が出来た!って。」

進展なしどころか戦力外通告(仮)を
されてしまったように感じていた 笑

チクチクさん(リアル姉)に相談すると

「志野田さんがどんな子が直接会って
ないから知らんけど、お友達なんですぅ
て一人暮らしの男の家に一人でホイホイ
行っちゃうのは大人の女性としてどう
なんよって思ったんやけど。」

って‥それ、私も思ったわ 笑

志野田さん見てる感じきっと
ド天然なだけなんじゃないかって
思ってるけど、そうじゃないんなら
実はマリオに気がある可能性とか‥

わからんね、わからんけども
人を見極めるのって難しい 笑

志野田さんがマリオくん騙すような
人とは思えないけど、もしそういう
子だったとしたらショックが大きい。

お家デートの時、本当は彼氏いるの?
って聞きたかったのにヘタれてしまい
犬派?猫派?って聞いてしまった結果
一緒に猫カフェに行くことになった 笑

そんな猫カフェでのお話です。
チクチクと話していたことが気になって
自分だから大丈夫だったものの他の男
相手にも平気で家に上がったりしてる
なら危ないからってのもあったろう。

「一人暮らしの男の部屋に行くのはもっと
慎重になった方がいいというか……他の
男の人にもこんな感じなんやったら
ちょっと危ないなぁと思って……。」

あはは~なんてのんきに笑って
大丈夫なんて言ってくる彼女に
普通に見えて危ないやつもいる
とお説教気味に伝えるんだけど‥

その後に返ってくる反応までは
マリオくん想像つかなかったね 笑

山木くんのお部屋やから‥
確かにそう言いました。
そしてその表情は何を意味する?

基本的にぽわぽわしてるように
見えて、まだ知らない内側に
マリオくんへのほのかな恋心でも
秘めてたらいいのになあ‥と 笑

勝手ながら願ってしまったよ。
それはどういう意味?‥って
マリオくんも聞きたかったけど、
前に散々友達って言ってた枠から
外れてしまいそうで聞けなかった。

この2人に進展があるとしたら、
もしかしたら志野田さんの方から
行動に出た時になるかもしれない。

それくらい、マリオくんはいい人
だけど残念なくらいヘタれている 笑

新居にお引越ししました。
その付近で産院を見つけ定期的に
検診に通いながら新しい職場、
慣れない環境での仕事も始まる。

みやこにとって変化は大きくて、
そしてこの先子供が生まれたら
たくみと出会うきっかけになった
大好きなゲームをする時間もきっと
もっともっと減ってしまうんだろう。

マタニティブルーもあってかな、
みやこは珍しくネガティブ気味。

自分がしっかりしなきゃと思って
たくみに頼ろうともせずにいた。

常日頃からたくみの方が頼り
ないのは確かだったしね 笑

「今はまだこうやって一緒にドラクエ
出来てるけどさ、きっと子供が
生まれたらのんびりゲーム
出来なくなるんだろうね……。」

ふと、たくみがそんなことを言う。
ちょっとしんみりしてしまうみやこ。
でもたくみは、随分と柔らかい
表情を見せながら続けて言う。

みやこが不安に思っていたことを、
真逆に明るい想像で照らしてくれた。
普段は逞しいみやこも不安にはなる。
でもそんな時はたくみが安心させて
くれる、きっとこれからもそうだ。

お互いの不安は2人で話をして
一緒に乗り越えていけばいいんよ。
たくみとみやこ、やっぱりこの2人は
すごくいい関係だなってほっこりした。

新しい環境に来て、リアフレも
近くにいなくて大阪ではみやこも
自分と同じ状況か‥なんて考えてた
たくみだったけどそうでもなかった 笑

「今度の休みに友達と
ランチ行ってくるね--。」

その相手は職場の同僚らしい。

ゲーム内では気軽にフレンドさんを
増やせるパウもリアルでは全然。
その逆にゲームでは中々フレンドが
増えないゴローさんだけどリアルでは
こうやって交友関係が広がっていく。

楽しそうにいろんな美味しいお店
教えてもらうって話てるみやこに

「ゴローさんてそんなに
食いしん坊キャラだっけ。」

そんな疑問を伝えるたくみだけど‥
その理由は実はたくみと行くため。

なにそれ羨ましい‥と思ってしまった。
そんなふうに思ってくれる存在がいるって
すごくすごく幸せなことだなって感じて、
ほんとみやこ改めて好きだなと思った 笑

「……あの……アストルティアの冒険も……
ゴローさんと一緒が一番楽しいからね?」

みやこの言葉が嬉しくてか、たくみは
少し照れくさそうにそんなことを伝え、
みやこも嬉しそうにうなずいていた。

ほんと、どうしてこの2人はこんなに
微笑ましいのか‥大変和みます ♡

~ひとこと~

ゆうたの7巻でしたーー!!

いやー‥今回はほんといろいろと
高難易度クエ受注しまくったなと。
でも2人で協力しあって無事クリア、
現在進行系なこともあるけれどきっと
それもなんとか乗り越えてくだろう。

2人のお話を見ながら、自分にも
結構響く部分が多くていろいろ
考えさせられるなってなります。

7巻で思ったのは、不安なことでもそこへ
進むって決めたならまっすぐ前を向いて
進むしかない、誰だってそんなふうにして
前進してるのかもしれないってことです。

私自身も不慣れなことには不安で立ち
止まってしまうことも多く、そこから
前に進む勇気を持てないことも多々 笑

どうして自分はこんなに弱いんだろうって
感じてしまうこともありましたが、もし
みんながそんな思いの中ひたすら努力して
進んでってるんだとしたら‥そう考えたら
自分も頑張らなきゃなって、ほんの少し
前進する勇気をもらうことが出来ました。

そんなふうに自分を奮い立たせる
きっかけになるようなこともお話の
中には出てきて本当に好きなお話です。