ヲタクに恋は難しい 第7巻

著:ふじた 先生

ある日成海の家のインターホンが鳴る。
直後盛大に悲鳴を上げることになった
成海だけど、そこにいたのはハロウィン
コスした花ちゃんと樺倉さん‥あまりに
気合が入りすぎててあれほんと怖い 笑

「知ってる?ハロウィンでおばけに仮装
する理由…本物のおばけから人間だとバレ
ないように…いわゆる魔除けなんだって。」

花ちゃんがそんなことを言っていた。
しばらくして、2人は帰っていって、
その後仮想した宏嵩がやってきたんだ。

仮想して宏嵩が来るなんて‥意外よね。
きっといつもの宏嵩らしくないな~
なんて成海も思ったのかもしれない。

そんな流れからのこれ、どゆこと!?
宏嵩だよね?宏嵩のフリしたおばけ!?

そんな恐怖でいっぱいになった直後、
成海は宏嵩からの電話の着信音で目を
覚ます。気がつくとベッドで寝ていた。

さっきまでそこにいた気がした宏嵩の
姿をしたあれはなんだったのか、宏嵩に
さっき家に来たかと確認してみるけど、
宏嵩は行ってないと答えた。ただの夢
だったとしたら一体どこから夢だった??

その後は、何事もなかったように
ハロウィン限定クエストを求めて
ゲームを初めた2人だったけど‥

下手したら本当におばけだったのかも。
なんか不自然に窓が開いてる描写が
あったり、まあポジティブに、おばけ
もお祭りに混ざりたかったのかもって
ことにしておこう、そうしよう 笑
そうしないと本当に怖すぎて辛い ‥

ケンカップルでお馴染みの花ちゃん
と樺倉さんだけど、そんな花ちゃんが
最近樺倉さんと喧嘩をしていないと
いう所からこの物語は始まった。

決して悪いことではないけど、今まで
なら言い合いになっていたようなこと
でも最近は樺倉さんが合わせるような
態度を取って喧嘩にならないらしいのだ。

「今まで言いたいことを言い合って
きた相手から何も返ってこないのは
不安っていうか、ケンカするのも
めんどくさくなったのかな、とか…。」

そんな不安を抱えていた花ちゃんが、
まだ高校生だった頃の話をしてくれた。
まだ若くて、おそろいのものに憧れを
持っていた花ちゃん、それを酷く拒む
樺倉さんと大ゲンカをしてしまった。

連絡も取らなくなり、花ちゃんも意地に
なって謝りにいけなくなっていた時に、
樺倉さんはお揃いのネックレスをくれた。

随分と可愛らしい花の形をしたもの。

「もっと中性的なデザインもあった
でしょ? どうして花になんか…。」

「は? そりゃあ…2人の
名前に入ってるから。」

花と華だからとか‥可愛いなって
思う気持ちと、大事に思われてるんだ
ってわかる樺倉さんに泣きそうになった。

ほんと、花ちゃんと樺倉さん好きすぎる。
なんだか不安になってるみたいだけど、
その不安、ちゃんと晴れるといいね。

宏嵩は表情が読みにくい、だから
同僚からは何を考えてるかわから
ない、モノローグでもでてりゃあ
わかりやすいと思われてしまってた。

(……俺がわかりにくいというより
周りがわかりやすすぎるだけでは…?)

そんなことを思った宏嵩だった。成海と
いる時なんて結構ときめいたりもして、
顔に出ないタイプで良かったと思う反面
成海のことをちゃんと好きだって気持ちが
ちゃんと伝わっているのか不安になった。

成海のことをじーっと見つめてみる‥
とあまりに残念な反応が返ってくる 笑

「あ!樺倉先パイと花ちゃんも
呼ぶ?楽しさ100倍!」

それに対して宏嵩は、そーねなんて
言いながらビールをぐびっと一気飲み。

でも成海の照れ隠しだったのかもね。
すぐに冗談だと成海は顔を赤らめた。

成海には、わかってしまうのかもね。
宏嵩と成海ってお互いこういうとこ
あるよね、それが可愛くて愛らしい。

ほんともう‥樺倉さんとこも宏嵩達も
愛らしくて愛らしくて、にやける 笑

友人達と飲みに行った花ちゃんは
その後樺倉さんの家に泊まった。
翌日、例のネックレスが首から
なくなってしまっていると気付く。

大騒ぎで探し回っても見つからない。

気にするな、別のペアのもの買って
やるからなんて宥める樺倉さんだけど

「そういう問題じゃない
のよ!!わかんないの?」

酷く傷ついた顔をさせてしまった。
その理由がわからないまま、樺倉さん
なりに考えて出した答えがこれだ。
結果花ちゃんを泣かせることになった。

「アンタにとってはとるに足らない
簡単に取り替えられるものかもしれ
ないけど、私がどれだけ…私が…っ
…私だけ、だったんだね。」

そう言って花ちゃんはそこを立ち去った。
樺倉さんは相変わらずどうして彼女が
泣いてしまったのか理由もわからず、
ただその場にしゃがみこんでしまった。

尚哉とよく一緒にいた、友人2人の
名前が判明した、今更だけど 笑

黒髪の方がケンちゃん=健介で、
茶髪?のがよっくん=良樹(よしき)。

この3人は幼稚園からの付き合いらしい。
大学生になっても仲良しってすごいよね。

呼び方の話題から、話題はこーくんに。

「俺たちはいいとしても、こーくん
っていつまでこー『くん』なの?」

うん、実はそれめっちゃ思ってた 笑笑
それを聞いて焦る尚哉、混乱するこーくん。

彼女的には、呼び方も含めて今のままで
すごく嬉しいって思ってるみたいだけど、
尚哉はこーちゃんって呼ぶと言い出す。

でもそれに対してこーくんは、照れたのか
慣れなすぎてか顔を真赤にして逃げた 笑
変えなくていいですって叫びながら逃げた。

そして引き止めようとする尚哉はまた
こーくんって呼んでるし‥最終的に、
尚哉が呼び方を直せなかったらしく
こーくん呼びのままになったみたい。

可愛いよね、ほんと和むわこの子達 ♡ 笑

ある年末? 成海は冬コミ用な原稿が終わらず
クリスマスも厳しいかもなんて言い出した。
責めはしないけど、成海んちに行っていい?
そういう話から、本格修羅場中の酷い顔した
成海の部屋に行って一人ゲームをする宏嵩。

眠くなって、ベッド使って寝てていいよ
って成海の言葉でベッドに横たわると、
恐ろしい表情で自分を凝視する成海 笑

ちょっと本格ホラーだったんだけども、
慌てる宏嵩に成海は笑顔を浮かべ言った。

「さっきみたいに寝てていいから。ボタン
を3つほど外してもらっていいかな?それから
ちょっとだけモデルさんごっこしよっか??」

同人誌を書いてる腐女子彼女を持つ彼氏
にはこんな悲劇が起こり得るのか 笑笑
恐ろしいと思う反面、ちょっと笑った。
ほんとこの2人って見てて飽きないわ 笑

樺倉さんと花ちゃんの続き、どこかへ
行ってしまった花ちゃんを探して連絡
をしてもそれに反応はないままだった。
探し回っても見つけられなくて、成海と
宏嵩に事情を話し助けを求めた樺倉さん。

なんで追いかけなかったのと怒る成海、
樺倉さんは花ちゃんがあんなに必死に
なってる理由がわからなかったから
追いかけていいかわからなくなった
と言っていた。花ちゃんの気持ちを
飲みながら聞いていた成海が伝えた。

「花ちゃんが大事にしてたのは
ネックレスじゃない! 不器用な先パイ
が選んでくれたおそろいのものだから、
二人の思い出だから大事だったん
です先パイは違うんですか!?」

それを聞いて、樺倉さんは花ちゃんの
涙の理由にようやく気付いたらしい。

偶然通りかかった尚哉からの情報で
無事花ちゃんを見つけることが出来た。

ネックレスのことはもうどうにも
ならないかもしれないけど、お互い
大事な思い出があって今も互いに
思い合ってるなら‥樺倉さんの
中で決意が決まったのかもしれない。

「本当はもっと場所とか言葉とかちゃんと
選んで…渡したかったんだけどな…。」

そう言いながら、花ちゃんの
左手の薬指に指輪をはめた。

喧嘩にならないのも、なんかソワソワ
してるように見えた気がしたのも、
樺倉さんのこんな想いの影響だった。

ほんっとこの人不器用すぎだよね 笑
そしてこの数分後、マフラーの折り目に
はさまっていた花ちゃんのネックレスが
地面に落ちたのを見つけることになる。

プロポーズに至る前に与えられた
最後の試練だったのかもしれないね。
花ちゃん、樺倉さん、お幸せに ♡♡

~ひとこと~

今回は短編で描かれる宏嵩×成海、
尚哉&こーくんプラスαのお話とは
別にがっつり樺倉さん×花ちゃんの
お話が描かれてて、個人的にこの
2人ほんっと好きすぎて幸せでした 笑

いやあ‥いろいろあったけど相変わらず
樺倉さんも花ちゃんもほんと可愛いわ。
愛らしいわ、なんて愛らしいんだよ。

最高の萌えをご馳走様でした ♡♡
成海と宏嵩も2人にしかない通じ
合った感じがすごく安心するし、
本当にふじた先生天才だと思う。

最初に合った、ハロウィンの話だけ
個人的にすっきりできなくていまだに
ちょっとビビってるんですけど‥うん、
きっとあれは夢だった、夢のはずだ。

そうでないなら、宏嵩のふりしたおばけ
から宏嵩が成海を守ったって話なんだ。
と、個人的に都合の良い解釈をします。

毎度温かい気持ちをくれるお話ばかり
ですが、今回もほんと最高でした。
これからも、みんなのストーリーを
楽しませてもらえたらと思います。