私たちには壁がある。 第6巻

著:築島治 先生

突然‥真琴の家に健吾が
やってきました(笑)

父方の親戚‥ハトコらしい。
細かいことはわかんないけど、
修学旅行の時にお土産を渡しに
実はちょろっとだけ出てきた(笑)

こっちの高校を受けるつもりだから
そのための下見にやってきたらしい。
だから今‥中3とかなのかな、まだ。

この日は、真琴と怜太が道案内を
してあげてたんだけど真琴が少し
そこを離れた好きにこんな会話。

このことをきっかけに‥

「やっぱりあいつ気に入らない。」

気に入る気に入らない以前に‥
なんか健吾すごく危ない気がする。

どうって‥一体何する気だよ(笑)
ほんとに何する気だよおい‥

ところで関係ないけど、今前髪
こんなで顔全然見えないけど、
1度だけちらっと見えたことがある。

‥1つ前の画像ですよ。
怜太といっしょにいるとこ。

結構なイケメンモテメン風。
‥今度髪切るとか言ってたし
本気出したら恐そうだな。

怜太と本格的に付き合い出すと、
これまで家族同然に真琴の家に
入り浸ることを許可していた母が
突然それをダメだと言ってきた。

以前OKを出していたのは今みたいな
雰囲気がまるでなかったからで、
明らかに好き同士で付き合ってる
のが雰囲気からも伝わるんだろう。

ダメだと言われてしまってから、
怜太は部屋で2人で会うことを
やめようと言ってきて‥ほんとに
家に誰もいない時なんかは2人で
いることはなくなってしまった。

あまりにあっさりしていて、真琴は
もっと一緒にいたいと思って寂しい
思いをしてしまうことが多かった。

健吾の存在がまるで弟のようで
男二人で仲良くしていて真琴が
入るスキがない時だってあった。

でもそれはそれで怜太は楽しそうで、
あと今の状態でもすごく真琴を大切に
思ってくれてるのもわかったんだろう。

真琴なりの怜太に対する精一杯
だったんじゃないかな、健吾との
話をしたのは、真琴が出来ることで
怜太のために何かしたかったんじゃ
ないかなって‥少しだけ思った。

自分だけかもって不安になった時
俺が寂しいからみたいに怜太から
来てくれることが真琴にとって
どれだけ嬉しかったろうか‥。
私なら嬉しくて泣きたくなる(笑)

こんな場面で急だけど、優しく
してもらえるから、初めて人は
優しくなれるのかもって思った。

「なんか最近怜太といると変な
感じっていうか体がむずむず
したりうずうずしたりすごく
落ち着かない気持ちになる。」

怜太のそばにいると身体が疼く。
真琴の心がおっついてなくても、
身体が怜太を求めたがってる。

今回そんな状況になるような
原因の一端を作ったのは健吾。

‥未遂だったわけだけども、
真琴に襲いかかろうとしたし。

健吾が2人を引っ掻き回したり
した結果がこれで、真琴は1人で
どうにも出来なくなって樹里の
家に逃げ込んでたんだからね(笑)

何か企んでるふうではあったけど
一体何が目的だって言うんだろう。

健吾は昔、怜太に助けてもらった
ことがあるらしい。飼っていた‥
というより仲良くしていたキツネ
かな、それとも犬?‥その花子って
名前のその子が溺れてしまったのを
怜太が川に飛び込んで助けたらしい。

そこからずっと怜太に憧れを
持ってるのかもしれないね。
それで恩を返したいからと‥

返し方が絶対おかしいと思うけど(笑)
なんだ、困らすつもりなかったのね。
そんでもやってることはわりと酷い
けども‥いやはや困ったガキだ(苦笑)

やっぱり怜太はすごくかっこいい。
それは見た目どうこうではなくて
人として男として、昔からずっと
変わらずそうなんだって改めて
思い知らされた真琴だった。

そんな怜太に自分は何か出来てる
のか、何か出来ることはあるのか。

考えても思いつかなかったんだけど
健吾がボソっと口にしたことで‥

「本当はしたいんでしょ?」

キスより先のこと、をだ。
この中防ませてんな‥これくらいの
男の子ってそういうもんなの?笑

怜太は、誤魔化そうとしたけれど、
真琴はこう考えてしまった。
それが自分にできることかもって。

真琴なりに悩みに悩んだことだった
けど樹里に話すとバッカじゃないと
言われてしまった(笑) 真琴が無理を
してそんなことをしても怜太はきっと
喜んではくれないだろうという話。

真琴の心の準備が出来ないからと
ずっと待っててくれてるような怜太
だもの‥逆に困らせてしまう可能性
の方が高いかもしれないとは思った。

だから2人で楽しめることから‥と
真琴企画でデートに誘ってみる。

それなりに楽しい時間を過ごして
いたんだけれど事件発生‥海で
突然の波に怜太が水浸しになった。
服を乾かすためにと入ったのが‥
まさかのラブホ。意識しまくる
真琴、怜太だって気にしてしまう。

手を出すまいと一生懸命堪える
怜太だったけど、そこにGOサイン
を出したのは真琴の方だった。

覚悟を決めようとしたんだろう。
でも‥覚悟は決めても緊張しすぎて
今度はひゃっくりが止まらない(笑)

またダメだった、失敗したと
落ち込んでしまう真琴を抱き寄せ
怜太はこんな言葉をかけてくれる。

ほんと‥おまえいい男だよぉ(涙)

~ひとこと~

いろいろと気持ちが追いつかない
ことはきっとこれからもたくさんある。
でも怜太と真琴なら時間はかかっても
2人で乗り越えていけるんだろうと思う。

お互い歩み寄って努力することを
やめなければきっと‥って思う。

次巻で最終巻になりますね。
一体どんな結末を迎えるのか。
それではまた次巻で☆