私たちには壁がある。 第5巻

著:築島治 先生

祐介の策で怜太は追い返され‥
性格には教師に追い掛け回される
はめになり、真琴は祐介の気持ちに
断りの返事を伝えることになった。

祐介と付き合ったほうが、真琴の
悩み自体は解決したかもしれない。
まあ‥もうそんなことで解決する
程度の気持ちじゃない気もするけど。

でもそんな、真琴にとって楽な選択肢を
選ぶことはなかった‥覚悟できたのかな?
付き合うとかまでの覚悟はまだでも、
もう怜太への気持ちから逃げないって。

‥それで話が終わり怜太のもとへ
向かおうとした真琴を‥祐介は
追いかけて後ろから抱きしめてきた。

もしもの時の逃げ道になれるように。
最後まで‥うんって言わなかったけど
言ってくれる可能性のほうが低いって
分かってて最後の賭けだったのかもね。

(あーあ、最後まで
いい人だったな俺……。)

いい人の殻を破らなきゃ、怜太から
真琴を奪うなんて出来なかったかもね。
それでもほんと‥祐介はすごくいい男
だったよ。彼の思いを踏み越えてきた
真琴だからこそ‥怜太とちゃんと
心から幸せになって欲しいって願う。

怜太のもとに来てからも、それでも
まだ付き合うってのが怖かった真琴。
でも、それでも怜太の本気を知って
この先もずっと一緒にいたいっていう
自分の気持ちも本物だって分かって‥

覚悟、決めたんだね。

好きって気持ちから、恋人同士に
なるまでここまで悩むことって、
中々ないんじゃないだろうか。
両思いだって分かってるわけだし。

でもそんなふうに怖いと思って
しまうくらい大好きだったんだ。
‥ちゃんと幸せになって欲しいよ。

2人とも、一先ずおめでとう♡

ずっと幼馴染だったから、急な変化で
恥ずかしくてどう接していいか分からず
怜太を避けてしまう真琴だったけど、
少しずつだけど変わりたいってちゃんと
思ってる、怜太に近づきたいって。

怜太も、そんな真琴を待ってくれてる。
いろいろと気持ちはあっても真琴に
合わせようと頑張ってくれてる。

‥ほんと、真琴の彼氏として怜太は
最強かもしれないなって思った。

頑張れ、2人で頑張ればいいんだよ。

急に、幼馴染から彼女になって
可愛い女の子なんて出来なくて。
そうなるのが恥ずかしくて‥
でも近づきたいとは思ってて。

怜太の枕相手にキスの練習なんて
始めちゃって‥可愛いなもう(笑)

(いいところも悪いところも
恥ずかしいところも怜太に
なら全部、見せてもいいよ。)

最初は怜太とキスの練習。
そしてこれは‥本番のキス。
好きな人との初めてのキス。

こうやって、ゆっくりでいいから
少しずつ変わらないための変化を
続けていけばそれでいいと思う。

「…か、かわいいな。おまえ。」

キスをして顔を離すと、怜太は
顔を真っ赤にしてそう言った。

キスや、その先‥まだ全然気持ちが
追いつかない真琴のことを、怜太は
待つと言って頑張ってくれてる。

それでも怜太にとって可愛い女の子
でありたいって気持ちはあって、
少しでもそう振る舞おうとする真琴。

そうやって‥くっついていったり
甘えた素振りを見せたり‥ずっと
我慢してる怜太にはきついよね(笑)

少し避けたような態度をとってしまう
怜太に対し、自分ばかりどきどきして
怜太は平気なんだ‥なんて誤解をして
しまった真琴は家に帰ろうとする。

そんな誤解も解けたけど‥今度は
我慢する前提で側にいたいという。
このわがままちゃん(笑) こんな
ふうに可愛くて仕方のない大好きな
女子と一緒にいながら我慢を続ける
怜太いつまでもつかな、頑張れ!!

クリスマスに、バイト先でケーキを
売ることになったらしい‥なぜここに
怜太がいるかというと、臨時バイトだ。

祐介と怜太がケーキを売っていたが、
真琴の一件から2人は‥やはりこれまで
通りの仲ではいられていないようだ。
途中で喧嘩が始まることもあったり‥

そんなところに来たのは‥祐介の兄。
前にもあったことだけど‥どうも
彼は弟を小馬鹿にしたような物言い
をすることが随分多いように感じる。

なんか‥すぐ挑発してくる感じ?
まあ、もしかしたらそういうつもりで
言ってるんじゃないのかもしれないけど。

でもこの時は彼の言葉に何も言えない
祐介をどかして、怜太が口を出した。

きっと怜太と祐介はお互いを認め
あってるから競い合おうとするんだ。
認めてるからこそ譲れないって思う。

‥すごくすごくいい関係なんだよな。
それで、同じ子を好きになっちゃった
ことだけは解決できないしもしかしたら
ずっとライバルなのかもしれないけど、
そう言うの込みで‥きっとこいつらは
競いながらこれからもずっといい関係
でいられるんじゃないかって思えた。

だって祐介‥前よりよっぽど自由に
生きてるって感じがして‥正直見てて
安心するところも多々あるんだよね。

クリスマスプレゼントだと言って
マフラーを渡した真琴‥その後に
もうひとつあげたいものがあると
言うと‥少しきょろきょろした
後に怜太に抱きついた真琴だった。

そんな可愛いことしてさぁ‥
ずっと待ってる怜太だってね、
きっと大変だと思うんだよね。

‥真琴、そろそろ覚悟決めなよ。
こんなに真琴を思って尽くして
くれる男、きっと怜太だけよ。

~ひとこと~

最後に、番外編的な感じで面白い
ショートストーリーがありました。

『怜太がゆく。
~わた壁男子と合コン!~』

怜太、祐介、そして敦と合コン
したら女の子達的にはどんな印象
を受けるものなのかというね(笑)

最終的な結論を言うと、実は
あっちゃんが一番モテてた(笑)

前から思ってたけど、敦って愛想
普通にいいしニコニコしてるし
女の子の扱いだってわりといいし
そもそもわりとかっこいいんだよ。

祐介と怜太がいるからなんか普通
って扱いにされてるけど、十分に
いい男だと思うんだよね~(笑笑)

どんな出来事を経てそんな結果が
出たかはぜひ読んでみて下さい♪

なんやかんや順調に思えた彼らの
この先はどうなるんでしょうかね。
真琴は‥覚悟決めれるのかな??

また次巻、お付き合いください★