著:築島治 先生

「さっきの、帰したく
ないって意味だけど。」
‥まあそうなりますよね。
これまでは基本的に愛想のいい
笑顔でいることが多く感じた
祐介の表情最近よく変化してる。
主に真琴と関わることでだ。
さてね‥怜太の信頼していた
友人がライバルに早変わりだ。
いや‥でもどうなんだろうな。
まあありだと思うんだけどね‥怜太と
真琴は喧嘩の絶えない、それでも終わる
ことのない2人になれる気がしてる。
でも祐介と真琴‥それなりに幸せな
二人に慣れそうな気はしてるけどこの
2人はお互いにどこか引け目を感じてる
気がして遠慮したり我慢したりして
ダメになってしまいそうな関係に思えて
しまうのは私だけなんだろうか?笑
それを乗り越えたら話は別だけど。
なんやかんや、怜太も祐介も真琴を
好きになってしまうくらいの魅力が
彼女にはばっちりあるってことだよ。
‥主に、芯の部分だろうと思う。
どうするんだろうね。
何より、真の気持ちが今どこ
に向いてるかってことだ。

祐介と真琴が故意ではないにしても
キスしてしまったことを知った怜太。
‥偶然にもタイミング悪くそんな内容
の真琴の独り言を聞いてしまったのが
原因なんだけど‥真琴のドジ(苦笑)
逆上すると予想していた真琴に反し、
怜太はひどく傷ついた表情を見せた。
心配して怒っていたんだろう。あと
はほんと‥悔しかったのかもしれない。
真琴を押し倒して怒って‥でもやはり
怜太の表情は今にも泣きそうだった。
そんな彼を見て‥傷ついた表情を
真琴は酷く後悔したのかもしれない。
きっとキスしちゃったことだって
酷く後悔したんじゃないだろうか。
ごめんと謝りながら泣いてしまう。
ここで初めて‥やっと自分が怜太を
好きなんだと気付くことになった。

デ‥デート?彼女は真琴の妹の
幸子‥が、怜太とデート??
この少し前に、元カレらしい子と
他にも友達と一緒にいる幸子が出て
きたのだけれど、付き合ってる人が
いて(元カレより)顔が良くて大人
な人‥みたいなこと言っていたから
少しだけ予想はしてたんだけど。
これ多分‥フリだよね?
そうじゃないと違和感が酷い。
だって‥真琴が泣いてしまった時
焦って後悔してか、逃げてしまった
怜太はその後ずっと挙動不審だった。
ちゃんと気持ちを伝えようとして
待ち伏せまでしてくる真琴を
避けて避けて避けまくっていた。
形としてはそう見えていたけど、
その理由は、泣かせてしまったのが
自分のせいだと思っているから。
嫌がってるのに押し倒して泣かせた
最悪な男のみたいな感じだろうね。
お互いの暴走でこじれるばかりだ。
‥誤解なんだけどね、まだその誤解
とけるまで時間かかりそうかな‥?
むしろまた新たな問題出てきた(笑)
いや~フリだと思うけどなぁ。

幸子達のデートが気になって
しまい、尾行することにした
真琴‥事情を知っていた祐介も
強引についてきてしまった(苦笑)
遊園地デートのようです。
見た感じ、幸子はわりと怜太を
好きなのかもしれないと思った。
本気なのかは微妙だったけど。
元カレへの当て付けにも思える。
で怜太の方は、幸子に取り引きを
持ち込まれてのデートらしかった。
真琴に壁ドンしてたり、まあ他にも
真琴宅にいる時にいろいろやらかして
きたことが幸子には少しバレていて、
それを真琴の母親や怜太の母親に
バラさないことを条件としたデート。
でもお化け屋敷に入るとからくり扉に
巻き込まれたのは怜太と真琴‥怜太が
幸子だと思って手を引いて歩いている
のはほんとは真琴だったんだ‥。
ここに入る前何で真琴がいいのか、
自分ならなんでもさせてあげるのに
みたいなこと幸子に言われていたの。
それに対する返答なんだろう。
昔のことを思い出していた‥昔から
怜太はモテて、逆恨みとかにも結構
あってて、嫌がらせも多かったらしい。
でも本人はあまり気にしてなくて、
物を隠されたりしたらいつも真琴が
取り返してきてたようだった。
でもそんなある時、真琴が泣いてた
時があったって‥同じようにとられた
物を取り返してきたんだけど、上級生
相手で結構ひどい目にあったみたい。
「で そんとき思ったんだよ。
これ俺が泣かしたんじゃねって。
だからこいつは俺が守んなきゃって。」
そんなことがあったから、父親が出てって
泣いてた時から怜太はずっと部屋に来た。
泣かせないために、守るために来てた。
それなのにまた泣かせてしまったって、
それでずっと悔やんでたんだな怜太。
「だからうまく言えないけど
真琴のかわりはいない。」
もう真琴への誤解はとけた。
真琴‥この状況複雑かもだけど、
今は手を繋いでるんだしまた
怜太に逃げられることはない。
‥伝えるチャンスなんじゃない?
少し後になってわかることだが、
幸子の元カレ浮気して別れたみたい。
でも幸子はまだそいつのこと好きで
彼の気持ちちゃんと確かめたくて
怜太とデートなんかしたみたい。
‥実はその彼真琴達みたいにずっと
2人を尾行してて、最終的には仲直り
出来た様子の幸子達でしためでたし(笑)

好きって気持ちははっきりしてるのに、
それでも終わりを恐れて踏み出せない。
‥怜太にそれそのまま伝えてごらんよ。
前に、怜太がどうしたら付き合う気ない
とかそういう気持ちが変わるかと真琴に
聞いてきたことがあって、本当はその時
もう気持ちを自覚していたから素直に
好きだと伝えられたら良かったんだけど‥
「あ、あたしのことずっと
好きでいてくれたら……?」
それに対して、この先ずっと、一生
俺は好きだって怜太は答えていた。
そうなったら後は真琴の気持ちでしょ?
このまま変わらない関係のほうが
もう無理なんだと思う‥いい加減
それに気付いて、勇気を持って。

真琴の両親の離婚理由。
浮気はしてなかったんだ。
「そのときにちゃんと言っとけば
よかったな。あなたはあたしたち
よりその他大勢のほうが大事
なのよねって言われる前に。」
パパさん、ちょっと抜けすぎよ(笑)
ほっとけない性格もひどすぎると
嫁が逃げちゃうんですね‥なるほど。
ママさん、ちゃんとこの人のこと
好きだったから堪えられなくなって
離婚決めちゃったのかもしんないね。
もしかしたらママさんもまだ、
パパさんのこと好きかもなのに。
‥人生の選択なんて人それぞれ。
子供たちはやっぱり可哀想だけど
どんな選択だってその人の人生だ。
でもそれはね、自分で選べるから、
父親に自分を重ねて怯えること、
ないんじゃないかな‥ほんとに。

祐介が兄と少々喧嘩になった。
やっぱり幼馴染の彼女のこと
祐介はずっと好きだったのね。
それで何も出来なかったことを後悔
してることも兄は知ってて口を出す。
「そうやって今みたいに
怒って殴ればよかったじゃん。
そしたら何か変わったかもな。」
「何もしなかったのを人のせいにすんな!」
兄の言葉で‥決意したのかもしれない。
もう後悔したくないから行動しようと。
真琴を人気の少ない場所へ連れ出す。
「俺と付き合おう。」
前に気持ちを言われた時はそういう
答えを求めることはしてこなかった。
断ろうとした真琴だったけど、怜太を
思うのに付き合うことに怯え迷っている
今の状況なら、俺とならうまくいくって。
その時、怜太も真琴を探し回っていて‥
「俺は真琴が俺を好きじゃ
なくても好きでいる。」
そんなことをメガホンで伝えてきた。
~ひとこと~
‥めっちゃごちゃついてる(笑)
付き合おうと告白する祐介、
ずっと好きでいると宣言する怜太。
隠れていた真琴達をやっと見つけた
怜太は第一声、真琴を返せと言った。
祐介の言ってくることはきっと真琴に
とって1番楽な選択なんだろうと思う。
でもきっと‥そのうちお互い違う理由
で辛くなってくると思うんだよね。
だって二人ともすごく優しいから。
同じ気持ちを貰えないことも、
同じ気持ちを返せないことも、
きっとすごく辛いと思うんだよ。
‥真琴の気持ちは、怜太を好きだって
言う気持ちはきっともう変わらない。
真琴は一体どんな選択をするんだろう。