著:築島治 先生

今の2人から変わりたくないと
怜太の気持ちを拒もうとする。
でも怜太にドキドキしてしまう。
「真琴、本当に俺じゃダメなの?」
怜太の気持ちや言葉を素直に嬉しい
と思えないのは、変化が怖いから。
でもどちらか一方にでも恋愛感情が
芽生えてしまったら変わらないのは
無理なんじゃないかって思ってしまう。
でもそこで両思いになれたなら、
この先も一上大事だと思えるなら‥
「変わりたくないから
変えたいんだよ、俺は。」
怜太の言葉の意味、真琴には
理解できなかったみたいだけど、
自覚できてないだけでどう見ても
真琴は怜太を好きになってるんだ。
この時、ちゃんと怜太のことを
考えるから時間をちょうだいと
いう話で離してもらったけど‥
きっと怖くて‥動けなくなってる
だけだと思うから‥怜太はすごく
つらいかもしれないけどこのまま
真琴を思い続けててほしいと願う。

「あたし怜太のことは彼氏より大事。
だから怜太とは付き合えない。
付き合うフリももうやめよう。」
無理やり、自分の気持ちを誤魔化し
ながら関係を元に戻そうとする。
終わる関係を始めないために。
この後、妙な誤解をした怜太です(笑)
本当は好きな人なんていないんだけど
諦めてもらうためにそう言った真琴。
その相手を聞かれしまい答えられずに
「あーあー」唸っていた真琴に対して、
「敦か!!」
敦=あっちゃん
真琴の男友達で、真琴と同じ
馬を趣味に持つクラスメート。
‥お互い一切恋愛感情ない(笑)
ややこしいことにww

「確かめさせて。本当に俺のこと
好きじゃないって分かったら真琴
の言うとおりにしてやるよ。」
そう言った怜太は、真琴の左手を押さえて
「左手以外はさわらない。」
‥こんなことされたらさ、好きな人
相手じゃなかったら普通気持ち悪い
ってなると思うんだよね。別に好き
じゃないんなら気色悪いわボケッて
張り倒したって良かったと思うし。
今を我慢すれば幼なじみとしてこの
まま一緒にいられるなんて考え‥
きっと最初から無理だったんだよ。
この後、真琴は顔を真っ赤にした
まま腰を抜かしてしまったのだけど、
結果的にやっぱり怜太のことが好き
なんだって確信させることになった。
「真琴、俺のこと好き
だって認めろよ。」
そんなこと絶対ないって否定の言葉
をぶつけて怜太を追い返した真琴。
(怜太を好きってそんなばかな、
うそだうそだうそだ、そんな
のあたしが絶対認めない。)
ほんとはもう自分でも気付いてて、
認めたくないのかなって‥思える。

怜太との一件から、真琴は怜太以外
にちゃんと好きな人を見つけようと
躍起になって‥バイト先でも怖い(笑)
あまりの事態に祐介が声をかける。
「怜太を好きになりたくない。
壊れるから。怜太と付き合って
それでダメになったらもう今まで
みたいにはいられない気がする。」
怜太が大切で仕方ないから、失う
関係になることを拒む。失う原因
になる自分の気持ちを拒もうとする。
‥祐介は、ほんと優しすぎるな。
怜太も真琴もいっぱいいっぱいで
冷静になれていないこの状況の
緩和剤的なポジションになるべく、
一時的な真琴の逃げ道になるべく、
真琴の彼氏のフリをすることになった。

真琴は怜太に、祐介とつき合う
ことを宣言した‥けど、祐介を
好きで付き合うという話に怜太は
全く納得していない様子だった。
失いたくないから付き合わない
って思ってることに関しては、
怜太は問い詰めたいだろうけど
真琴は一切答えようとしない。
怜太なりに一生懸命考えたんだろう。
「わかった。真琴がそこまで言う
ならいいだろう、待ってやる。
真琴が俺のこと好きだって認める
までもうしばらくだけ待ってやる。」
‥なーんてことになってしまう。
怜太としてはいろいろとモヤモヤ
しっぱなしだと思うんだけど、
それでも何も聞かずに待ってる。
「まあそんとき、うまく
言えなかったのもある。」
何も聞けなかったとも言う(笑)
でも普通に振る舞ってくれるから
真琴としてはゆっくり冷静になる
時間を貰えてるんだろうと思う。
‥どんな答えを出すんだろうか。
何か答えを、出せるんだろうか。

付き合っている2人だということの
証明に、一緒に下校したり‥今回は
水族館にデートしに来たわけだが、
少し前に樹里が変なことを言い出す。
祐介が完璧超人過ぎて人間らしく
ないのが気持ち悪い的なことを(笑)
人間らしさを見つけてやるなんて
意気込んで行ったデートだった。
少し昔話をしてくれた。兄の話、
兄と同級生の女の子が一人いた。
その子とは幼なじみで昔から
よく遊んでるような仲だった。
でも気がついたら兄と彼女は
付き合ってて、その後いろいろ
良くないことがあって彼女とは
気まずいまま疎遠になったようだ。
その時の後悔とかがあって、いい人
になりたいって頑張ってるみたい。
はっきりわかんないけど、多分
祐介はその彼女のこと好きだった
んじゃないかなと真琴は思ってる。
いろいろと平和に話が落ち着いた
時だった。後ろから人がぶつかって
きて‥祐介は押されて前屈みに‥
チュッ
‥不測の事故が発生しました(笑)
事故チューですこりゃいかん‥
「やっぱり付き合うフリやめよう。」
「いろいろ手遅れになっちゃ
まずいから。桜井も自分の気持ちに
気づいたとき後悔するよ。」
真琴が怜太を好きで、怜太が真琴を
好きでいることを前提として一時的に
逃げ道となろうとしてくれていたのだ。
だから、手遅れになる前に返そうって。
‥ここで余計に混乱してしまったのは
真琴。もう、立ち止まれないよね。

水族館で話を聞いてからか‥
もしくはもっと前からだろうか。
祐介はいつも誰にでも優しくて、
でも自分のことはいつもおざなり。
「祐介がいい人すぎて気持ち悪い。」
なんて言い出して突然何だとちょっと
焦った所でしたが、気持ち悪いのは
自分の心の中の方だったようですね。
真琴の言葉を聞いて祐介は何を
思ったんだろう‥でも、きっと
嬉しかったんじゃないだろうか。
いい人になりたいって頑張って
来たって、仙人じゃないんだ。
無理してることだってきっと
これまでたくさんあったろう。
我慢してることだってあったろう。
でもそれを、こんなふうに言って
くれる人いなかったんじゃない?
一件仙人に思える人だものね。
「もう手遅れだよな……
帰りたくなくなった。」
何が手遅れなのか、少しだけ
赤らんでいた気のする彼の
表情の理由は何だったのか。
少なからず予想はできますが‥
私が祐介なら真琴に心ギュッと
つかまれちゃってますもの(笑)
真相はまた‥次巻ですかね。
~ひとこと~
続きが大分気になるところで終わって
しまった4巻でしたが、如何でしょう。
最初はなんやかんや言っても怜太と
真琴の大暴走に周りが巻き込まれてる
と言うだけのお話だったのだけれど、
なんだか暴走も行き過ぎた結果祐介が
何やら‥どんな行動に出るんでしょう。
それもまた5巻で描かれるでしょう。
さて、早く続き行きましょうか(笑)