著:ろびこ 先生

次会ったら謝ろう、そう雫は
思っていたけれど、それ以降
春は学校に来なくなって
しまった。連絡も一切ない。
その間、あまり表情には出さない
けれど、ずっと春のことを
考えていた雫。ヤマケンと
偶然会って、話していたら
どうするべきか結論が出たよう。
春を探して、話そうって。
春こそ、諦めるの早いよ…。
大切なら、そう簡単に
諦めちゃダメだよ。

「ようハル。今まで
どこに行ってたんだ。
まあ、おかげでこっちは
楽しくやってたけどな。」
多分これいつもの調子の牽制と
ちょっとした確認でヤマケンが
言ったことだったんだろうが…
それを真に受けて春はどっか行くし
それで追いかけることも出来ず
ガチ凹みしてるし雫さん…。
かと思えば少し逃げた所で
同じことになってんのいるし。

夏目ちゃんも、なんか
知らぬ間に成長してんな。
言い方すっごい偉そうだけどw
「こんな時に1人でいたら
悪いほうに悪いほうに
考えちゃうんですよ。」
って言ってね。ササヤンが
落ち着くまで肩を
貸してあげました。
日頃のお返しですよ!!って
意地になって言ってたけど、
少しは、友達としてでも
2人の距離縮んだみたいです。

話もできずに春に逃げられて、
怖くて逃げ腰になってた雫。
夏目ちゃんが力づくで
引っ張り戻してくれた。
そうよ、ちゃんと話さなきゃ。
このまま諦めようったって
後悔しか残らないわよ。

やっとお互い謝って仲直り
と思ったんですが・・・。
こうなったらその雫の気持ちを
言葉にして伝えられなくて、
雫が逃げてしまった…。
頭いいのに、不器用だね。
けど、少しずつでもいいから
ちゃんと向き合ってって欲しい。
頑張れ!2人とも!!

「好きだ。」
「一度でいい。ちゃんと
オレのこと考えてみて。」
1度フッてはいるんだけどね。
それでも諦められなかったんだ。
考えるまもなく即答で
振られたからね、前はw
ちゃんと考えて、しっかり
お返事してあげて下さい。
それで誰かが傷付くことに
なっても、それは雫にはどう
にも出来ないことだから…
真剣に思いを受け止めるのが
今は1番大切なことだね。
~ひとこと~
結局、真剣に考えるということ
を真剣に悩みすぎて一睡も
出来なかった雫。失うのが
怖かったのかもしれないね。
それでも、ちゃんとお断りして。
「友達くらいならなって
やってもいーけど?」
ヤマケンの素直じゃない言葉を
受けて、友達になれました。
いろいろつらいけど、雫も
ヤマケンも、頑張ったよな。
一先ずは…良かったのかな?
ヤマケン、頑張って立ち直りなよ。
あとは春と雫。雫は春に自分の
気持をちゃんと言いに行った
よ。きっと、大丈夫だよね。