著:ろびこ 先生

「睨んだりするの、
やめたらいいのに。
あんたが怯えるから
相手も怯えるのよ。
ハルがニコニコしてる
のは、私結構好きだ。」
最後の一言が効いたようです…w
雫の一言から、春も単純なので
頑張って笑顔になるようにし始めた
結果、無駄に人気が出てしった。
前巻で紹介しそびれましたが、
夏目ちゃんはあまりにお馬鹿で
勉強を教えてほしいと雫にお願い
してきたことをきっかけに、
まぁいろいろあったんですが、
一緒にいることが増えました。
ササヤンは、荒れていた春と雫が
一緒にいることに興味を持った
らしく、雫に声をかけてきて、
結構つるむことが増えました。
その頃春が拾ってきたニワトリ
(名前は名古屋)の小屋を作ろうと
した時、春と仲直りしたいとやって
きたヤマケン達にもそれを手伝わせ、
(手伝わせるように雫が仕向けたw)
それをきっかけとして彼らも仲直り。
狙ってのことではないけれど、
雫がきっかけとなって春の
周りに少しずつ人が増えていく。
なんか、すごいね。
けど、雫としては、寂しいよね。
嫉妬…こういうとこ、ほんと
素直で可愛いですよねこの子w
こんなとこでいっきに説明失礼w

春は、今までだってずっと
誰かが誰かに絡まれてたり
いじめられていたりした時に
手を出して、けどそれが少しばかり
限度を超えていて、怖がられる。
助けに行っているのに怯えられ、
みんなから遠巻きに見られる。
春はちょっと不器用なだけで、
ほんと心から優しい人なのに。
それが今回、大島さんが絡まれてる
とこを助けに入ったわけだが…。
ササヤンは春に借りがあると
言っていたのだけれど、きっと
そういうことなんじゃない?
過去にそういう春の優しさや
行動に救われたんだろう。
春の優しさを知ってるんだろう。
一見、怖いのかもしれないけれど、
本当に優しい心の春。きっと
すぐに、それに気付いて
くれる人が現れるよ。

2人の恋心は、なんかね、中々
くっつかないんですよね。でも、
どう見ても意識してるでしょ春w
お互い思うところがある。
自分の大切なモノや抱えるモノ。
そういうのから生まれる、お互い
への思いとかが、好く気持ちへの
ストッパーみたいになって、
中々くっつかないんだよね。
恋ってタイミングだって、
ホントそうだなって思う時がある。
けど決してそれだけじゃなくて、
お互いの思いの強さだったり、
お互いを思う気持ちだったり、
そういうのがあれば時間は
かかってもいつかは絶対くっつく
ものなのかもしれないとも思う。
運命なんて、言葉でくくるのは
あまり好きではないけれど、
言葉にするなら、彼らはきっと
そんくらい深い繋がりがある
んじゃないかな…って思う。

優山さんがバッティングセンターに
来てて、そこに偶然鉢合わせた
春は、一目散に逃げていった。
それに関して、春は嫌いだからと
言ったけれど、それ以上何も
話そうとはしなかった。
春のこと、お互いのこと、
きっとまだ知らないことが
多いけど、雫は強いな。
これから知っていけばいい。
そうやって、前を向けるんだから。
一先ず、スイカ割りの正しい
やり方を教えてあげたいw2人とも
友達いなかったから知らないんだw

「ハルがいなくなったら、
多分私はさみしい。
でも、もしハルがいたい場所が
あるなら意地張っちゃ駄目だ…
自分が本当に望んでいる
ものは見失っちゃ駄目だ。」
「うん、俺は
シズクと一緒にいたい。」
優山さんから雫が相談?を
持ちかけられた。詳しい
ことはわからないけれど、
春の父親は厳しい人で、春を
家に連れ戻そうとしている。
けど優山さんはそれには反対で、
今ちゃんと学校に通っている
なら通い続けることを条件に
その話をなくしてくれるよう
父親に掛けあってくれると。
春は、雫を巻き込みたくないからと
優山の話を聞いて、ちゃんと
学校に通い続ける約束をした。
それをきっかけに。少しずつ、
春は昔話をしてくれた。
春の抱える事情、過去。
まだまだ知らないことばかり。
それでも、雫は気付いてしまった。
もう、1人でいた頃には戻れない。
春を失くしたくないって。

「最近ハルといると胸が苦しい。
勉強にもなぜか集中できない。
だから今は顔を合わせたくない。」
どう考えたって、恋だろって、
聞いていた大島さんには思ったけど…
「苦しいなら…
保健室行くか?」
ハルはこういうとこものっそ
鈍感で、多分雫自身気付いて
ないのかもしれない。それに
対して大島さんキレまして…
「特別に思ってなかったら
苦しくなるわけないでしょう。
…それでもキンタマついてんのか!!」
大島さんこのインパクト強すぎてw
その日の大島さんの発言から、
春は雫をやっぱり意識する
ようになった…けれど、雫は
逆に冷静になってしまい…
「私たちは友達だ。これから
もうまくやっていこう。」
なんて言う始末…。
昔から、雫は我慢することに、
諦めることに慣れすぎている。
仕事一筋に頑張っている母親を
見習って勉強しなければいけない。
そのために春を思う気持ちは
必要ないと考えてしまう。
…そんなの、寂しいよね。
けど、そう考えてしまうような
子になってしまうように、彼女の
今までの人生が出来ていたんだよね。
春とはまた違うけれど、雫にも
抱えているものがあるんだよね…。
タイミング、ほんとあわない。
お互い、大切な存在なのは
きっと違いないのにね…。
~ひとこと~
難しい…。
雫にとって、将来とか、勉強する
ことでたくさん稼げるような
仕事をして生活していくってこと
とか、彼女の経験上それが
最優先になってるんだよね。
春にも雫にも、それぞれ欠けて
いるものがあるように感じる。
けど、2人はお互いにそれを
知らないし、知った所で頼ろう
とはしないのかもしれない。
けど、1つ言えることは、同じ
思いになれたなら、頼るって
形ではなくたって2人で一緒に
抱えて頑張ることだってできるし、
それぞれがそれぞれに頑張る
ことを支えることだってできるし。
恋心ってものを、切り捨てる
必要なんて無いんだけどな…。
2巻です、まだ2巻なんです。
上手く行かないねぇ…。