著:イノウエ 先生

ずっと同じシスター服を着ていたことで
シャーデーと見間違われることも多かった
ダレスだけど、別にこの服装にこだわりや
縛りがあったわけではなかったみたい。
ただこのシスター服は父親からの贈り物で
その服を大事に着ていたかっただけだった。
シャーデーと間違われて怯えられたある日
ほんの思いつきか、ダレスはアメリアの
スミで真っ黒く服を染めてもらっていた。
そんなダレスを見つけたヴィオラが、
「服固定じゃなくても
いいならあたしに作らせて!!」
このシスター服のリメイクならという
ことで多分デザインはヴィオラがして
アリスがほとんど仕上げてくれたのかな?
このシーンだとちょっとわかりにくい
けど、真っ黒なだけでなく内側には
可愛らしいレースみたいなのが入ってて
足が出るよう一部短くされたスカート部分。
なんかとっても可愛くなってましたよ!!
何より‥ちょっとずつだけど自信をつけて
いろいろ変わっていくダレスは可愛かった。
せっかくだからとヴィオラはダレスを
ウォルターに会わせようとするけど‥
そこにいたのは女装したウォルター 笑
ほんっと何回見ても可愛いな、綺麗だし!!
ダレスの感情が忙しくてすごく可愛い 笑
女装趣味がオープンすぎるウォルター
おもしろすぎるし、美女が美女褒めてる‥
何だこのどこまでもカオスな状況はよ 笑
でもええ、いいでしょう。
ダレスが幸せそうなので ♡

下級生の様子を見てきてレポートを
書くように言われたようで、屋敷や
サーカスまで上級生達がやってきた。
アリスと坊ちゃんの所へ来たイヴリン、
これまで全然紹介できてなかったかも
しれないけど‥まあ彼女とも学校では
多少いろいろあったと記憶してます 笑
上級生達はみんなフリーのことが大好きで
彼の授業を受けるのも嬉しいようだった。
自分をニコに寄せることに一生懸命な
あの少々変わり者の魔女・フリーをだ。
どうしてそんなに人気があるのだろうと
前から素朴な疑問ではあったんだろう。
「どうしてそんなに皆
フリー先生が好きなの?」
坊ちゃんの質問にすごく強いからと答えた
イヴリンはフリーの過去を教えてくれた。
「フリー先生は元々
シャーデーの部下の一人だった。」
さらには、
「変えたんだ。名前も、
顔も、声も、魔法も、全部。」
昔のフリーの姿はイヴリンも知らない
ようだったけど、元々はシャーデーに
逆らえずに多くの者を苦しませたり
悲しませたりすることに苦しんでいた。
優しい魔女だったんだろうね。
そんなシャーデーを倒してくれて
「シャーデーはもう居ない。
君は今日から自由だ。」
そう言って手を差し伸べてくれたニコに
憧れて今があるというなら少し納得だ。
まあ‥随分と極端ではあるけどね 笑
フリーという名前もニコに授けられた
ようなものなのかもしれないね。

舞踏会でバイオリンを披露することに
なったヴィオラ、腕はきっと充分だけど
緊張してしまって身体が動かなくなる。
それに気づいたのは坊ちゃんだったか
アリスだったか‥甲冑を着て置き物の
ふりをして会場に紛れていた坊ちゃんは
そばにあったピアノを演奏し始めた。
甲冑で視界は狭いし弾きにくそう
ではあったけど、兄とアリスの行動
にもピアノの音色にも、ヴィオラの
緊張をほぐす効果は充分だったろう。
会場にいる人達も気持ちよくその
演奏を聴きながら踊っていたし、
ヴィオラもすごく楽しそうだ。
そして‥ガーベラも。
きっと母親としての愛情は充分すぎる
くらいそこに存在してるんだろうね。
それを伝えるのが下手くそなだけで。
さっさと呪いが解けて、坊ちゃんの
頭をなでてあげられる日が来るよう、
笑い合える日が戻ってきますように。

会場内では素敵な演奏とダンスが
行われていたその頃‥ダレスはずっと
屋敷の屋根の上に隠れていたみたい。
ウォルターが自分以外の女性と親しげに
話しているのを見てしまったダレスは
ショックを受け落ち込んでいたけど、
「ダレス、あんたウォルター
兄様をダンスに誘いなよ。他の人に
とられてもいいの?一生後悔するよ!!」
綺麗にドレスアップしてメイクもして
こんなに可愛くしてくれたのはヴィオラ。
でも他の子と踊ってるのなんて見たく
ないし今はまだダンスに誘う勇気も
出なかったのかな‥逃げてしまって
ずーっと一人で隠れてしまってたのを
見つけてくれたのはウォルターだった。
‥この2人の会話、私からしたら
この2人は知らぬ間に付き合ってた
んじゃないだろうかと思ってしまう
ような甘い‥非常に甘いものだった。
付き合ってないよね?何なのこの2人 笑
やきもちや嫉妬を素直に伝えるダレス。
伝えた後に後悔して迷惑をかけてごめん
と謝るダレスだけど、ウォルターは全然
迷惑ではないし何でも言っていいと言う。
なんでも‥そう言ったのはウォルター
だったけどその後にそんなことを言われる
のはきっと全く想像できてなかったろう。
「じゃ、じゃあ、キスしてほしい。」
これは、ウォルターに釣り合う存在に
なるため人間になろうと考えたダレスが
アイテムを集め儀式の準備を始めていて、
その儀式の最後に必要なのが人とのキス。
この儀式の情報が確かなものなのか、
正直わからないけどダレスにとっては
自分が目指すべき道だったんだろうね。
その儀式のために必要なんだと伝えるも
ウォルターからの返事は謝罪だった。
でもそれはダレスが嫌だからとかブス
だとか決してそんなマイナスなものでは
なくて、結婚する相手としかキスは
しないと決めているからというもの。
優しいウォルターに迷惑をかけて
しまってると泣き出すダレスだけど、
ウォルターの言葉には続きがあった。
‥‥‥んんんんんんんっ !!!??
ウォルターかっこいいかよ !!
普段のあれこれ見てるといまいち
かっこよさを忘れそうになるけど ←
この子イケメンだったなそーいえば 笑
兄に対する当たりだけは酷いけど、
誠実で優しくてとてもまっすぐな人。
魔女と人ってどうなんだろう‥
いろいろまだ不安はあるけれど
きっとこの2人は幸せになれるよ。
ところで、ウォルターのダレスへの
思いは態度からは明らかに好意が見て
取れるのに自覚はしてないかのように
見えてたんだけど自覚してるのかな?
兄以外の人には誰にでも優しくする、
そういう彼の信念があったとしても
ダレスに対するそれは他とは違うし
特別なんだよね‥わかってんのかな?
特別じゃないのにこんなプロポーズ
じみたことをする人ではないと思う。
でもほんと‥可愛いんですよ2人とも。

舞踏会の終わり際、突然現れた
ニコ‥呪いを解きに行く日程が
無事決まったと知らせに来たのだ。
決行は一週間後だそうだ。
その報告と確認しておきたかったことを
話すために坊ちゃんはガーベラの所へ。
今も坊ちゃんに家長を継いでほしいと
思っているのかという確認だった。
答えはイエス。でもそれは貴族として
の答えでしかなかったように思う。
母親としては、家長を継がない方が
幸せになれるんじゃないかなんて
考えてしまっていたようだから。
そしてアリスと結婚したいという
話に関しても、貴族としても母親と
しても身分が違いすぎて反対された。
少ない言葉で淡々と伝えられたそれら
だったけど、貴族としてということ
以外にも理由はあったかもしれない。
大事な息子だからこその理由が。
早く呪いを解いて帰ってくるように
と伝えかけて、舞踏会のあれこれで
疲れ切っていたと思われるガーベラは
眠ってしまった‥フリをした? 笑
坊ちゃんだって母親からの愛情は
確かに覚えていて‥だからこそ
家長だって継ぎたいと思ってる。
どうなるんだろうね、家長のこと、
呪いのこと、アリスとのこと‥。
全てが上手くいく未来が
あったらいいのにな。

坊ちゃんのことを大好きなのは見てれば
わかるのに坊ちゃんとの未来にはどうも
後ろ向きなアリス‥身分の違い、家族を
大切に思う気持ちが坊ちゃんの家族との
繋がりを壊したくないのもあるだろう。
だから最初から、今もずっと坊ちゃんと
いられるのは期間限定で近い未来に終わり
が来るって思いながらそばにいるのかな。
少なくとも、2年前のアリスの涙は
ロブが言う通りそういうものだった
んだろうと思うし‥しんどいな。
アリスはいつだって坊ちゃんとの
未来に後ろ向き、それでも坊ちゃんは
アリスと一緒に入られる未来を絶対に
叶えると、きっと好きだと自覚した
その時からずっとブレずに思ってる。
「シャーデーとの件が終わったら、
僕はアリスに告白する。」
これまで、どうしようもない自分を
何度も何度も助けて、支えてきてくれた
アリスを一生かけて幸せにするために
告白すると、坊ちゃんはロブに宣言した。
アリスが抱えてるいろんな思いにも
気づいてて、その上で何があっても
諦める気はないって、坊ちゃんはロブ
にプロポーズの仕方を聞いてきたの。
この先のことは本当にどうなるか
わからないしアリスが思うように
そう簡単なことではないだろう。
それでも諦めてほしくないな。
坊ちゃんは勿論、アリスにも。
坊ちゃんとアリス2人で
幸せになってほしいな。

舞踏会でウォルターとダレスはあの後
崩れたメイクやら髪型やらを直して
一緒にダンスをすることになった。
でもダンスは未経験、ウォルターとの
距離はめちゃくちゃ近いしでものすごく
挙動不審なダレスは少し可愛かった 笑
踊りながら、あとで母親にダレスを紹介
したいと言い出すウォルターだったけど
そう言われてダレスは途端に恐怖や不安で
いっぱいになり俯きそうになってしまう。
このままではダンスどころでは
なくなってしまってただろう。
「ダレス、魔法をかけてよ。
人の目線が気になるなら、僕達
以外いない世界で幻を見せて。」
そんなウォルターの優しさに、ダレスは
魔法で2人だけしかいない場所を作る。
ウォルターは、もう何も気にならない、
怖くないだろって笑いかけてくれた。
本当に、すごく大切にされてるよね。
ダレスにとって、本当にこの人しかいない
っていう王子様みたいな存在なんだろうな。
だからこんなにも幸せそうで、優しい
笑顔を浮かべられるようになったんだ。
ガーベラから見てもわかってしまう程に
きっとダレスは今すごく幸せなんだろう。
魔女という存在に、ガーベラがどんな
反応をするかはやっぱり不安だけど、
認めてもらえる未来があればいいな。
~ひとこと~
ダレスが可愛い !!!
今回は特にそれでした 笑
後は今後のことを考えると不安な
ことが多くて‥でもきっと坊ちゃんも
ウォルターも、この先何があろうとも
好きな子と一緒にいられる幸せのために
まっすぐに突き進める子だと思うので、
信じて見守っていきたいなと思います。
恋のお話はさておいて、シャーデー
との再会が一週間後に迫ってます。
坊ちゃんにとってもウォルターに
とってもすごく大事な日になるだろう。
坊ちゃんは今もシャーデーと友人に
なって呪いを解いてもらうと考えてる。
可能なのか、やはりまだわからないし
正直ちゃんと会話が成り立つのかさえ
微妙なところじゃないかと思ってる。
昔のシャーデーは違ったかもしれない
けど、少なくともシャロンが現れてからの
シャーデーはあまり話が通じると思えない。
どうするつもりなんだろうか、
わからないけど‥上手くいくといいな。
ただただ、そう願います。
そしていずれはみんな幸せになれーー!!笑