死神坊ちゃんと黒メイド 第7巻

著:イノウエ 先生

ザインを連れ戻すために人間界に
行く際一緒に行ってくれないかと
ダレスはケトとテトにお願いした。

ダレスがザインを必要とする理由は
詳細はやはりわからないままだけど
そのポイントとなる部分に、すでに
亡くなったと思われたシャロンが。

‥決して亡くなってはいなかった。
普段は湿られている棺桶の中で
ずっと眠りについているようだ。

ダレスはシャロンに悪意を持ってる
様子はないし、助けようとしている
みたいだけど、シャロンをこんな
状態にしたのもダレスの姉のようだ。

‥ほんとどういうことなんだろう。
でも一先ずシャロン‥死んでなかった
のね、きっとアリスには嬉しいことだ。

姉については詳しくは語られてない
けど、ダレスに対して顔がそっくりで
ややこしいから目印を付けてもいいか
などど言っている描写があったから、
普段隠している顔にある傷?なのか
縫い目なのか‥あれも姉のせいかも。

ダレスはすでに亡くなっているらしい
姉のことを嫌っているのかもしれない。

ロブのように大分年の離れた
人を好きになると、嫌でも先に
相手が亡くなってしまい自分は
1人取り残される形になるだろう。

それでカフがヴィオラに対して

「愛する者が先に旅立つことは
寂しくないか」と尋ねてみるが
ヴィオラは構わないと言った。

「あたしが先に死んじゃったら相手
に寂しい思いさせちゃうでしょ?
そんなのあたしだけで十分なの♥」

誰だって自分が大事だろうと思う、
だからこそ自分が寂しいのは辛い‥
私はそう思ってしまうからこそ、
ヴィオラは本当にすごいと思った。

そんな私同様、カフも一人になるのが
つらい、寂しいと思ってしまうから
ザインにこんなことを言っていた。

「一人ぼっちは嫌なんだ。ザイン
お前は…私を1人にしないよな?」

カフの言葉にザインはそうすると
答えはしたけど、彼はずっと迷って
いるように思えた。そばにいたい
というのは本心だと思うけど、
カフのために離れるべきだと
思っている部分もあるみたい。

ザインに独りは嫌だと言っていた
カフの周りにはアリスや坊ちゃん、
ジェミニ座のみんなだっているし
決して独りではなかったと思う。

それでも、カフがあんなことを
ザインに言ったのはザインに傍に
いてほしかったからじゃないかな。

互いに互いを必要とし大事に思う
気持ちは一緒なのに、噛み合わない。

これまで説明を省いてたけど ←
実は少し前にザイン達に話を
したくて坊ちゃんとアリスは
ジェミニ座を訪ねてきていた。

で、そこで坊ちゃんの呪いのことを
知った座長はなぜか興味を持って

「君素晴らしいね。人と違う
ことは立派な個性だ。君達
ジェミニ座に入りなよ。」

ほんとこの座長すごいと思う 笑

街中でやる『ジェミニ座大サーカス』
までの期間限定で2人はジェミニ座
に入って演目を練習することになる。

そんな坊ちゃん達の初舞台の日‥
ダレス達はザインの前に現れた。

テトは植物を、ケトは毒を操る?魔法
を使うようで、わりと厄介そうだ。

「これ以上怖い思いをしたくなければ、
イエスかノーで答えなさい。」

そう言ってダレスは幻覚を見せ脅すが
ザインも幻覚を見せることは出来ると
ダレスが見せたものを壊してみせた。

それだけ見てても、やっぱりザインの
魔法って優秀なんだろうなと思った。

ザインが本気で魔法を使えばこの
状況だって簡単に乗り切れそうだけど
そんなことはせず、彼女の要求に
応じるという態度を見せていた。

ただ、1日猶予をくれと言って。

でもそれはダレスの言いなりになる
ということではなかった‥それは
ダレスにもバレてしまってるようで

翌日は大サーカスの日、今後は幻覚
じゃなくて本当に怖いことが起きそう。

大サーカス当日‥ザインは別れの挨拶
代わりにお礼を言おうとカフを呼び出す。

「今まであんま礼とか言って
こなかったと思ってな。有難う。」

逆に怪しさ満点だ、カフにここを
離れようとしていることがバレた 笑

ザインは賢いしこれまで彼の選択を
信頼してついてきたカフだったけど、
今回ばかりは何も相談せずに離れる
ことを決められてしまってショック
が大きかったのかもしれないね。

言い訳すらしてくれないザインに
カフは起こって立ち去ろうとすると‥

どうして今だったのか、ザインは自分で
焦っているみたいだけど想いを伝える。
返事を聞く間もなく逃げられたけど 笑

でもやっとちゃんと気持ち言ったね。
ここまで言って言い逃げなんてこと
も出来なくなるんじゃないだろうか。

きっとこの後ダレス達は何か仕掛けて
くることになると思うけど、どうか
危ないことや怖いことにならないよう、
カフがザインに答えを伝えられるよう。

ジェミニ座に入ってこれまでの坊ちゃん‥

呪いを活かした演目もやったがあまり
受けがよくなくて、練習してたピン
を使ったジャグリングもそこそこ 笑

まず人前に出ることに慣れてなすぎて
坊ちゃんの演目中はやけに静かだった。

そんな状況からの大サーカス当日‥
ダレス達による襲撃でジェミニ座の
みんなはケトの操る植物に拘束されて
しまってほとんど身動きが取れない。

たくさんの観衆の中ではカフも
魔法を使うのは少々危険すぎる。
ザインが魔法を使うしかないのかと
覚悟を決めようとしていたその時‥

坊ちゃん…超かっこいいんだけど!!
人や魔女相手には殺してしまうだろう
からむやみに手出し出来なかったろう
けど、相手が植物なら話は別だった。

坊ちゃんのおかげでこの騒ぎはお客さん
には演目の一つと思ってもらえたようで
大盛りあがり、これまで坊ちゃんの芸は
全くウケなくてショックを受けてたから、
今回は大ウケして涙を流しながら喜びを
噛み締めてて坊ちゃん可愛かった 笑

坊ちゃんが呪いで戦ってから先も
いろいろあったんだけど、その後
カフが命の危険に晒されたりザインが
葛藤の中から自分の答えを出せたり。

あと告白の返事も (大事なとこ) 笑
それ以上に衝撃なことがあったので
上の部分は後で少しだけ触れます ←

一先ずみんな無事でテトとケトは
捉えることに成功したようだった。

ダレスを捕まえることは出来なかった
けど、少々気になることを言っていた。

シャロンが死んでいないということは
坊ちゃんとアリスが知ったのはこの時
だけど漫画の中では前から描かれてた。

でももう一つここでロブが出てくる。
亡くなってると思い込んでいたなら
これはアリスのための嘘で悪意はない。
でもここでロブの話をわざわざ出して
きたってことは何かあるんだろうか。

前に、普段は見せない感じのロブの
描写に違和感を覚えたことがあって‥
気のせいかもしれないとも思ったけど
もしかしたら本当に何かあるのかな?

勘ぐりはこの辺にしておきますが、その
うちそういう話も出てくるかもしれない。

この後ダレスを一発殴りにやって
来たカフによって殴られ顔を見られた
彼女は慌ててそこから逃げていった。

(そうか…ザインとカフは、魔女か。)

この時、すぐ近くまでザインと‥
座長が来ていたようで、座長には
魔女ってことバレてしまったみたい。

多分変なことにはならない、大丈夫
だと思うけどちょっとだけ不安です。

「ザインとカフって魔女?」

その日の打ち上げ中突然そんなこと
を言ってきた座長に戸惑うけれど、
座長の口から次に出てきた言葉は
随分と温かく嬉しいものだった。

軽蔑でも畏怖でもなく恰好良い。
随分軽く受け入れられてしまった 笑

「俺の嫁さんもお前らと多分似た
ようなものだしな。タコだし。」

そんな一言で、アメリアさんが奥さん
っていう話題にもなって‥やっぱり
彼女のことがあったからこそ座長は
こんな感じなのかもしれないね。

他のみんなも、魔女っていうことより
2人が付き合い出したってことの方に
びっくりして盛り上がってて笑った 笑

そう、告白の返事はもちろんOKです。
顔を真っ赤にしながら、言葉ではなく
態度で答えを伝えたカフ超可愛かった。
好きなシーン多すぎて紹介できなかった
部分ですがぜひ見て欲しいシーンです 笑

ほんと、めちゃくちゃあったかくて
素敵な家族だ、良かったね2人とも。

~ひとこと~

このお話は恋愛的にも友情的にも
家族愛のようなものに関しても、
好きなシーンやお話が多すぎて
前よりも紹介が下手くそに 笑

ちゃんとお伝えできてない部分も
多くなりますが少しでもいいなって
思ってもらえる部分があったなら
絶対楽しんでもらえる作品なので
ぜひぜひ読んでみて下さいね!!

あとところどころに屋敷に置き去りに
されたロブの寂しい時間が描かれてて
ちょっと、可愛かったり面白かったり
して好きなのでそれも見て欲しい 笑

結局坊ちゃん達は4日も帰って
こなかったようなので‥その間
ロブは少々迷走しておられましたが
ヴィオラのおかげでそこそこ楽しい
時間も過ごせたかもしれないです。

そういえば、ロブによってヴィオラが
無駄に(失礼)ドキドキしてるシーンも
ありましたね、とても可愛かった 笑

そんなロブの過去の話とか、この先
出てきたりするんでしょうかね?
‥早く次巻が読みたいです 笑