著:藤間麗 先生

笹野くん…彼が一夏が気に
なっている彼だと思われる。
それを嫌だと感じた雪也。
確かになんだか少し
探りを入れられている
ような気分にはなるけど…
実際は情報不足です←

ここらで突然現れたテン。
人型にも变化できるという
…妖かしなのだろうか?
詳しいことはよく知らない
けど、そんなテンが一夏を
見下し馬鹿にする態度ばかり。
しまいにテンのせいで雪也が
危ない目に合いそうになり、
それをかばったのは一夏で…
雪男は普通の人とは違う。
化け物、妖怪。確かにほんと
そう言われてしまうくらいに
雪なりの力は異常な強さだった。
でも、この時の凍冴さんに言葉
には他にも何か含まれている
ような言い方に聞こえてしまう。
謎が多いよぉー。
一先ず、テンは
大人しくするが良い。
いろいろ引っ掻き回して一夏
にも2人にも迷惑かけてる(汗)

突然旅支度をと言われて
連れてこられたのは、
雪也達の住んでいた雪山。
そこには冷香(れいか)という雪女
…冷香は、ずっと雪也を好きでいた
ようで、人間で許嫁である一夏を
とても嫌っている様子だった。
雪山でいろいろありすぎて
なんとか1人で家に帰ろうと
雪山を抜けだそうとした一夏。
そこを冷香に見つかってしまい、
冷香の嫌がらせで右も左も
わからない雪山に置いてけぼり
にされてしまった一夏だった。

一夏の雪山嫌いの原因は、
雪也なんだと話す凍冴さん。
幼い頃にこの村に遊びに
来たことがあった一夏。
その時に、雪也の力の暴走で
殺しかけてしまったという。
凍冴は覚えていたようだけど、
幼すぎた雪也も一夏も、その頃の
記憶は残っていないようだった。
それでも一夏にとって雪山は怖い
ものだというトラウマになって
そんな恐怖だけが成長した今も
強く残ってしまったようだった。

一夏がいないことに気付いて
探しまわった凍冴さんと雪也。
なんとか発見された一夏
だったけど、雪の中で気を
失っている状態で見つかって
高熱を出して寝こむはめに。
そんな一夏を必死に看病しよう
と苦手な温かい部屋に入って
頑張ったのは雪也の方だった。
「ゆききらい!!」
幼い頃に恐怖で、そう言った
一夏に対して、雪也は自分まで
嫌われてしまった気がして…
雪也はそれがきっかけで人と
関わることが怖く、特に女の子
が怖く…女嫌いになってしまった。
自分の性格にはそういう過去が
あったことを思い出した雪也。
あの頃から何年も時間が過ぎ、
成長して…今になったから
自分の本当の思いに気付く。

『(弟が暴走するのは強すぎる
からだ。僕は単に弱いだけ。)』
過去のこと云々もあるけど、
それだけでなく凍冴さんは
雪男の力を少し使える人間
…みたいなものらしいのだ。
だから、何か一夏に危険が
生じた時に力を使って助ける
なんて大技はできないわけで、
それが出来てしまう雪也には
強い嫉妬心があったのかもね。
コンプレックス…いつも
ニコニコしている彼にも
そういうものが強くあった。
たまに怖い顔してたり、
少し寂しそうな顔してたら
そういうことなんだろう。
なんて内容が番外編でした。
この兄弟はお互いに、いろんな
ものを抱えてるのかもしれない。
~ひとこと~
1巻はのほほんと進んだお話。
2巻で今までわからなかった
過去とか思いとか、少しずつ
変化が見えてきましたね。
まだ2人のことを化け物だの
なんだのと言っている一夏は、
もちろん許嫁としてどちらかを
選ぶなんてことに納得がいって
いないままの状況だけど、この先
それも変化していくのだろか!?