著：那波マオ 先生
周りに馴染むのがどうしても
上手く出来なくて、それで
つっつんみたいに開き直ることが
出来たらきっと楽だったろう。
でも綾戸さんはそうは出来ず、
今まで周りに気を使ってばかり
だったんだろう。つっつんの
周りには、つっつんを含めて
あたたかい人が多いと感じる。
偶然の出会いだったけど、
ここにいるみんなは特に
何をしたからということも
なくなんとなく仲良くなれた
…他と違う所があるとすれば
人の内面をちゃんと知って
好きになってくれる人達が
集まったってだけの話で…
その輪に自然な流れで彼女
も入ることができたんだ。
せっかく出会えた縁だから、
この輪の中で綾戸さんが
変わっていけたらいいと思う。
これはきっといつもの延長線上で
しかなかった出来事だったろう。
でも人との関わりも中々苦手で、
そんな中つっつんと出会えたことで
とても温かい先輩たちと知りあえて。
つっつんにはきっといい
印象しかもっていなくて…。
こんなウブな子にとっては
こういう何気ないことでも
恋するきっかけになって
しまうものなのかもと思う。
もしかしたら、とっくに
恋をしていたのを自覚する
きっかけであっただけかも
しれないとも思うけれど。
…こりゃ、オチますねっていう。
この後も、一般的に見たら
かっこいいのか謎な感じだけど
これが綾戸さん相手ならきっと
いいなって思っちゃうんだろう
と思うことも少々あり…いや～
これは危ないよね、いろいろ。
ある休日。
伊東と、偶然会ったみつやを
巻き込んで待ちを歩いていると
…メイドな綾戸さんに遭遇したｗ
ティッシュ配りのバイトらしい。
絡まれていた綾戸さんを結果的に
助けたのはつっつんだったけれど、
それとは別に…こっちはこっちで
伊東が綾戸さんに好意を持ってる
感じが伝わってくるなーと…。
まだそこまでの自覚なんてない
のかもしれない。それでも、
なんとなくいいなみたいな
感覚を持ってそうだなーと。
ほんとね、いろんな所でいろんな
思いが溢れかえっておりますよ。
石野さん企画で、キャンプに
やってきた。色葉とつっつんに
そういう思い出も…みたいな
配慮もあったそうですけど、
おそらく1番はみつやと交流
したかったんでしょうね…ｗ
石野さんが声をかけたのは
つっつん、色葉、伊東の3人。
そこにみつやを誘えという
話になり、伊東の提案で
綾戸さんも誘っての6人。
そこでの出来事ですが…
石野さん瞬殺だよこれｗ
でも、ここでおもしろいくらい
素になる石野さんが好きですｗ
みつやも、自分の友達の輪では
変にプライド高いし気を使うし
疲れそうなのにここでは結局素ｗ
こいつら、絶対相性いいと思うｗ
まあ…今の所みつやはかなり
引き気味になっているけれどｗ
第3者的な目線で見ていてすごく
おもしろい2人なんですけどね。
こんな2人のやり取りすごく好き。
昔のつっつんは、こういう…
所謂リア充っぽいイベントは
どうにも馴染めなくていい
イメージがなかったらしい。
実際に過去の学校でのキャンプ
みたいなのでも、とても居心地が
悪かった…嫌な思いでしかない。
そんなつっつんだったけど、
色葉と出会って、ほんと変わった。
今まで苦手に思っていたことも、
色葉が居ることで普通に楽しい
空間になってしまうんだものね。
色葉がそうさせてくれる…みたいに
つっつんは思っているようだけど、
きっと色葉はきっかけでしかなくて
色葉がくれるいろんなきっかけで
つっつん自身が少しずつ変わって
きてるってことなんだろうと思う。
伊東が自覚してしまった綾戸さん
への気持ちを、つっつんに打ち明け
ようとしたことは何度もあったけど、
いろいろとタイミングが合わなくて
未だに話せていなかった…それでも、
伊東の中では抑えらんないくらい
好きって気持ちが大きくなっていた。
そんな伊東の思いと、綾戸さん
と仲良くするつっつんにまだ
不安が残ってしまってた色葉。
そんな2人が今こんな謎な感じ
になっているのはですね・・・。
自分が好きになった子が、
自分の友人のことが好き
だと気付いてしまった伊東。
ずっとつっつんの良さを綾戸さん
が知って好きになってしまったら
なんて不安に思っていたことが現実
に起きてしまったんだと知った色葉。
なんだこの同時にいろいろ…
どっちの立場も、つらいな。
綾戸さんの気持ちに気づいて、
もやもやして、でもそれは誰も
悪くないんだって思ったらその
もやもやを上手く吐き出すことも
出来ず…結果つっつんに八つ当たり
して夜中に林の中に逃げ込んだ。
そんな色葉を必死に探しながら
つっつんが話したこと。過去の
経験から、今回のキャンプも
不安があって、それでも今日は
すごく楽しくて、それは色葉を
初めてしてまわりにいてくれる
みんながいるからだって思って。
そんなみんなを大事にしたい。
そういう気持ちが相手への
優しさや思いやりって形で
出てきていて、それによって
色葉は不安になるし綾戸さんは
つっつん好きになっちゃうし。
つっつんの考え方はきっと
とても良いことなんだと思う。
それでつっつんを好きになった
綾戸さんは正直仕方ないというか、
好きになるのは悪いことじゃない。
でも、彼女としては不安だし…
色葉はずっと言ってたものね。
つっつんの良さに気付いたら
みんな好きになっちゃうよって。
そういうきっかけになってるのは
やっぱりつっつんの行動にだって
いろいろ原因はあるわけで…
色葉はどうして欲しいんだろう。
不安はあると思うけど、他の
女の子に優しくしないで欲しい
ってのとはまた違うんだと思う。
ちゃんと自分のこと見ててくれてる
っていう安心感がほしいのかなとも
感じるし…色葉はね、こんな美少女
なのに、すっごい不安なんだよね。
自分にそんな自信があるわけじゃない。
逆につっつんを自慢の彼氏と思ってる。
そういうのって、伝えるのは
難しいんだと思うんですよね。
でもこのまますれ違ったまま
いるのは嫌だ…頑張れ2人とも。
～ひとこと～
いつからか、このキャンプ
に来たメンツが彼らの輪に
なってきていましたね～ｗ
石野さんは他にも友達多そうだし、
みつやもそういう輪は他にあった。
でも、おもしろいくらいしっくり
来るなって思うんですよね。
まだぎこちない子達もいるけれど、
みつやと石野さんがいるとなんだか
丸く収まるなこの集団…と思ったｗ
いろいろ問題だらけだけれど、
つっつんと色葉の心がちゃんと
通じ合えたらいいなって思います。
