著:三次マキ 先生

「平ちゃん傷つける人嫌いだから。」
「あんたってさあ、
ほんっと嘘くさいよね。」
修旅先で、そして帰ってきてから会って
しまった時にも、仙道に言われた言葉が
ずーっと引っかかってたんだろうな。
「わたしって嘘くさいかな…?」
ずっともやもやしていたこと。
タイミングが悪くて言えずにいたし、
つい外で抱きついてしまったから
功太くんは拒絶するしか出来なかった。
でも本当は抱きしめ返したかったろう。
やっと言ってみたら‥カコの心は
簡単に軽くなったんじゃないかな。
一瞬わからんでもないとか言われて
顔面蒼白していたカコだったけど、
全部聞いたら納得、そして笑顔(笑)
この後思いきり抱きしめてもらった。
大神さんと仙道についてはまだ何も
解決出来ていないけど、これから少し
ずつ変化はしていくことだと思うし、
カコはカコらしく居続ければいいよ。

この2人‥ほんと何があったのよ。
この描写の意味が今はまだ全然
わからない‥謎なことだらけ。

ある時大神さんが功太くんに連絡を
よこす。仙道は過去に何か事件(?)に
関わっていて功太くんはそれを知って
いる‥大神さんはそれについてあまり
詳しくは知らないのか、それを教えて
ほしいと言ってきた。守秘義務でそれは
言えない‥そう言われるのはわかってた。
ここでどういう話の流れになったかは
詳しく描かれていなくてわからない。
ただ、大神さんが彼女のことをなにか
話しその状況が恐らくあまり良くない、
切羽詰まった状況であったのは確かだ。
この話から‥また謎が増えた(笑)
功太くん、どうするんだろう。

カコを嫌う理由‥母親に似てる?
この会話聞いてる感じだと2人は
兄妹だってこと‥なのかな。
まあ、詳しいことわかんないけど。
カコは逆恨みされてるんかな(笑)
そもそもが合わなそうな2人だけど
さてね‥この先どうなることだろう。

諦め悪く仙道につきまとうカコ‥
もしかしたらどうしてそんな行動
に出ているのか自分でも分からず
いたのかもしれなかった。
最終的に絶対に誰にも言わないと
約束をしてくれたわけだし‥彼女の
言葉はどこまで信用していいのか
まだわからないけど、大神さんが
言ってたように悪い子ってわけじゃ
ないんだろうとは思う。だからこの
言わないってのは信じていいと思う。
仙道のことでイライラしすぎて、
前日全然寝れなかったらしいカコは
この後路上で倒れて寝てしまう。
それを生徒手帳で住所を調べ
家まで運んでくれたのは仙道。
性格も素行もはいいとは思えないが
悪いやつだと決めつけるにはまだ
仙道のこと知らなすぎかもしれない。
倒れる寸前、カコは思った。
(わたし、この人に理解してほしいんだ。)
功太くんに、ぼかして仙道に言われた
ことを伝えた時、理解してほしいなら
努力が必要って言われた‥でもそう
じゃないならほっときゃいいって。
カコはほっとく方を選んだつもりで
いたけど、本心では理解してほしいと
思っていたから、うざったいくらいに
ストーカーみたいな行動とったのかも(笑)
この後功太くんに努力することにしたから
しばらく情緒不安定かも、と宣言してた。
かなり心が折れそうな相手だけど、
頑張れ‥カコの真っ直ぐさは時に
相手を救えるものになると思う。
まあ‥鬱陶しくもあるけど(笑)
悪いとこじゃないんだよね。

「『妹を保護してほしい』と。」
万引きの疑いがあるということを
理由に仙道を補導した功太くん。
今後の自分の立場を危うくするかも
しれない行動‥それでも警察を信じる
ことが出来なかった大神さんが警察と
してではなくとも功太くんを頼ってきた。
出来る限り報いたかったんだろう。
ほんと‥何があるというんだろう。
本当は大神さんが仙道を連れて
一緒に警察に行こうとしていた
みたいだけど、仙道に拒絶されて
しまったようで‥強行手段に出た
っていうことなのかもしれない。
警察としての守秘義務。
男としてのプライド。
功太くんにも大神さんにも
いろいろ思うところはある。
でも‥自分だけ何も知らないで
いたって思ったらカコはやっぱり
苦しんでしまうかもしれないな。
だって、仙道のことジロちゃんは
なにか知ってる風な感じだったし。
警察官の奥様‥そういう所も含めて
JKが抱えるには重い‥でも頑張れ。
~ひとこと~
仙道が何かから逃げているような
描写がちらっとだけどあった。
1人部屋にいて物音に怯える様子も。
保護を求めた理由も何もわからない。
保護された現場にカコもいたし、
大神さんも話す覚悟を決めた様子
だったけど‥ほんと何があるんだ。
PとJK、カコと功太くんの話なはず
だったのに気付いたら思いのほか
深いところにまで展開が進んでって
いろいろと不安な気持ちでいっぱい。
続けて11巻もレビューさせて頂きます。
このスッキリしない感じが少しでも
早く本気で笑顔になれちゃうような
展開になることを‥心から願います。