著:三次マキ 先生

さて、完歩大会当日。
の途中ですが、こんなことが…。
小野塚との恋を応援すると決めて、
ジローへの自分の思いはこの先も
隠しているつもりだったのに、
ジローの優しさに言葉が溢れた。
「…すき。」
誤魔化そうとしたけれど、時
既に遅し。だから気持ちを認めた。
その上で、ジローの背中を押す。
「あたしはずっと変わんないよ。
だから、安心してふっていけ。」
三門…アンタかっこよすぎるんだよ。
それくらい、ジロちゃんのことが
本当に大好きなんだろうな、きっと。
このあと、ジローは三門に背中を
押されてリタイアした小野塚がいる
ゴールを目指して先に走っていった。
何が正解とかわかんない、絶対
三門は悲しい思いをするんだろう。
それでもきっと後悔しなんだろう。
三門は、そういうやつだから。
…頑張れ、ジロ。三門の思いを
ちゃんと受け取って、小野塚の元へ。

「俺…小野塚が好きです…。」
「なるから俺、絶対ヒーローに。
だから俺の彼女になってください!!」
三門の言葉が、三門の思いが
ジロちゃんの背中を押した。
ギリギリまでびびってたけど、ちゃんと
思いを告げて、小野塚に応えてもらえた。
おめでとう。三門の思いの分も、
幸せになれよ、小野塚!!ジロ!!

「…姉ちゃんが事故にあって
病院に運ばれたって。」
功太くんの誕生日の日、突然の電話
が来て、姉が事故にあったのだという。
慌てて病院に向かおうとする
功太くんに、カコは一緒に行く
と言う。功太くんは大丈夫だ
と話すけど、カコは折れなかった。
功太くんが不安がってるのが
伝わってでもいたんだろうか、
それともただただ心配だった
だけだろうか…わかんないけど
実際すごく心細かったろう。
…大したことないといい。

病院につくと、姉ちゃんは傷だらけで
眠っていたけど、軽傷で脳にも異常なし。
姉の無事を確認すると、功太くんは
心底安心したように崩れ落ちた。
目を覚まして見ればいつもの彼女で
(最初寝ぼけてたけど)、良かったな。
父親を亡くし、今度は姉も‥?
ほんと怖かったんだろうな。
「本当に……今度
こそ1人になるかと…。」
そんな弱音をはく弟に、
彼女は大丈夫だと言った。
カコ…まだまだ頼りないJKだけど、
それでも一生懸命功太くんのこと
を思って必死になってくれる子だ。
そんな人がいて、功太くんだって
カコのために一生懸命になれる。
そういう存在がいるのって、
やっぱ凄く大きいんだろうな。

その日は帰るすべがなく功太くん
の実家に2人で泊まることになった。
別の部屋で眠りについた2人だけど、
真夜中に物音で過去が目を覚ますと
シャワーを浴びてきたという彼。
きっと、悪夢でも見たんだろう。
姉のことは安心できたにしても、
感じてしまった恐怖はそう簡単に
消えてくれないのかもしれない。
「わたしがいるから大丈夫。」
安心させようと言葉をかける
カコに、功太くんはきっと
初めて甘える言葉を伝えた。
「…一緒に寝たい。」
テンパるカコに、1度は冗談だよ
なんて気を使ったことを言わせて
しまったけど、最後にはカコ勇気を
出して一緒に寝ることにしたらしい。
でもカコには一緒に寝るのは
まだ刺激が強すぎたかしらw

さて、最後には数ページ先に
控える修学旅行のお話が。
この予告的な文章ww一体
どんな修旅が待ってるのか!?
~ひとこと~
ここ最近までぴんとこなで結構
殺伐とした感じだったので、
いきなりのほほ~んとした
感じで気が抜けた私です←
でもこれはこれで好きなんです。
ジロちゃん、ほんと良かったね。
三門は失恋したけど、それでも
友情はきっと前以上に深まった。
そういえば、大神さんがカコに
電話をかけてきたんですよね。
ジロちゃんと2人で意気込んだ
らしく…大神さん元気そうでした。
彼も9巻らへんではそろそろ
がっつり出てくるのかな~?