著者
作画:アルコ 先生
原作:河原和音 先生

たった1年、されど1年。
それでも、きっとすごく
長くて寂しい時間になる。
それでもこれから先の2人の
ために、今は試練の時間なんだ。
きっと猛男の言葉だから、大和も
絶えようって思えるんだろうな。
1年間離れてしまうのはもう
決定事項なのかな、いろいろ
あってなくなりましたとか
そういうのにはならんのかな?
なーんて都合のいいことも
考えずにはいられないが、
避けられない試練だとしても
2人で絶対乗り切ってほしい。

大和がスペインに行ってから
2人を知る人達はみんな猛男を
元気づけようといろんなことを
してくれた。武雄を笑顔にしたい
と思ったのは砂川も同じで…
くすぐったり、他にもいろいろ
試してみるも中々難しかった。
そんな中、偶然当たったツアーに
砂川が誘って猛男と一緒に行った。
夜…やっぱさみしいんだろうな。
夢に出てきた大和、すごくすごく
嬉しかったんだろう…現実で隣に
寝ていた砂川がとんでもなく
悲惨な目にあいましたとさ…(汗)
力じゃ猛男には勝てっこないww
これサランラップどころじゃねぇ。
砂川よ…ほんとお疲れ様ですww

猛男のために何かしたくて、
いつもみたいに笑ってほしくて
砂川も必死だったんだよね~。
いろいろ思うようにいかない
ことも続いてたようだけど、
結果的にはきっと良かった。
猛男がいきなりこんなことを
言うから少し照れた砂川に…
「おまえもしかしてやたら
勉強勉強行ってたのはオレに
気つかってくれてたのか!!」
「旅行(ツアー)も!!オレが寂しい
んじゃねぇかと思って誘ったろ。」
最近、なんだか中途半端にいろいろ
察するスキルを得た猛男に、砂川は
顔を真っ赤にしておりましたよw
ほんと、砂川ってこういう
とこほんと可愛らしいよね。
砂川のこんな顔しってるのは
きっと猛男だけなんだろうな。

1年後、大和が帰ってきたら
一緒に大学に行くという約束。
それだけを掲げて、砂川の
サポートのありつつ一生懸命
勉強を続けてきた猛男。
結果もそれにともなって上がり、
志望大学の模試ではA判定!!
これが愛の力だなんて喜ぶ猛男
だったけど、スペインにいる
大和は調子が悪いことを知る。
勉強が今までで最悪ってくらいに
不調で…慣れない環境、通じない
言葉、頼れる人もいない場所。
そんな場所でも一生懸命に勉強を
していた大和だけど、上手くは
いかない現実、猛男に会えない
寂しさ…きっと全てが悪循環を
起こしてたのかもしれないね。
そんな大和にかける言葉が
なくて、何も言えなくて…猛男は
一方的に答えを出してしまった。
一方的に告げて、反対する大和の
言葉も聞かずに電話を切ってしまう。
そんなの、大和の中にある僅かな
希望すら消し去ってしまうような
もんだろうに…どうなるやら。

猛男の話を一通り聞いた砂川は
「猛男。」
思い切り猛男の頬をなぐった。
「お前間違ってるわ。」
こんなふうに思い切り怒りを露わに
してる感じの砂川は初めてだった。
でもおかげで、猛男も自分がして
しまったことは間違いだと気付く。
「おう、オレが間違ってた。
おかげで目が覚めた、
すまねぇ血迷った!!」
大分前…だろうか。
猛男が何か間違えそうになったら
殴ってくれ、という感じのことを
砂川に頼んでいたんだよね。
猛男には砂川がいて、
本当に良かったね。

それからは…早かった。
電話ではなく直接謝ろうと
バルセロナへひとっ飛びw
そこから大和の所に辿り着く
までも言葉なんてほとんど
わからないのに少しのワードと
ジェスチャーで道を訪ねながら
なんとか大和のいる場所に着く。
そして、今度こそちゃんと
思いを伝えることが出来た。
きっとこれからも、残り半年間
すごく寂しい思いをするだろう。
挫けそうになって弱音を吐く時
だって出てくるかもしれない。
それでも、その度にまたお互いの
気持ちを確かめあえたらいいね。
あと半年、2人のために頑張れ!!
~ひとこと~
『俺物語!!』最終巻でした!!
いやー終わってしまいましたね。
遠距離恋愛も残り半年間…ってとこ
からの流れはとても早かったです。
あっちゅーまに卒業、そして…
これからは同じ大学へ通える。
帰ってきた大和とこれからは
ずーっと一緒にいられる。
「大学の入学式いつだっけ。」
「4月7日じゃね?
いや6日?そのへん。」
「テキトーだな。」
こんな、すごく懐かしい下りもありw
大和と出会えたことで人を愛する
ことを知った。大和と出会えた
ことで砂川という友人の大切さ
に初めて気が付かされた。
これでもう、彼らの物語を見る
ことは出来ないと思うと寂しい
ですが、いい結末でした。
最終巻までお付き合い頂き
ありがとうございました。