俺物語!! 第13巻【完】

著者
作画:アルコ 先生
原作:河原和音 先生

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たった1年、されど1年。
それでも、きっとすごく
長くて寂しい時間になる。

それでもこれから先の2人の
ために、今は試練の時間なんだ。

きっと猛男の言葉だから、大和も
絶えようって思えるんだろうな。

1年間離れてしまうのはもう
決定事項なのかな、いろいろ
あってなくなりましたとか
そういうのにはならんのかな?

なーんて都合のいいことも
考えずにはいられないが、
避けられない試練だとしても
2人で絶対乗り切ってほしい。

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大和がスペインに行ってから
2人を知る人達はみんな猛男を
元気づけようといろんなことを
してくれた。武雄を笑顔にしたい
と思ったのは砂川も同じで…
くすぐったり、他にもいろいろ
試してみるも中々難しかった。

そんな中、偶然当たったツアーに
砂川が誘って猛男と一緒に行った。

夜…やっぱさみしいんだろうな。
夢に出てきた大和、すごくすごく
嬉しかったんだろう…現実で隣に
寝ていた砂川がとんでもなく
悲惨な目にあいましたとさ…(汗)

力じゃ猛男には勝てっこないww
これサランラップどころじゃねぇ。
砂川よ…ほんとお疲れ様ですww

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猛男のために何かしたくて、
いつもみたいに笑ってほしくて
砂川も必死だったんだよね~。

いろいろ思うようにいかない
ことも続いてたようだけど、
結果的にはきっと良かった。

猛男がいきなりこんなことを
言うから少し照れた砂川に…

「おまえもしかしてやたら
勉強勉強行ってたのはオレに
気つかってくれてたのか!!」

「旅行(ツアー)も!!オレが寂しい
んじゃねぇかと思って誘ったろ。」

最近、なんだか中途半端にいろいろ
察するスキルを得た猛男に、砂川は
顔を真っ赤にしておりましたよw

ほんと、砂川ってこういう
とこほんと可愛らしいよね。
砂川のこんな顔しってるのは
きっと猛男だけなんだろうな。

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1年後、大和が帰ってきたら
一緒に大学に行くという約束。
それだけを掲げて、砂川の
サポートのありつつ一生懸命
勉強を続けてきた猛男。

結果もそれにともなって上がり、
志望大学の模試ではA判定!!

これが愛の力だなんて喜ぶ猛男
だったけど、スペインにいる
大和は調子が悪いことを知る。

勉強が今までで最悪ってくらいに
不調で…慣れない環境、通じない
言葉、頼れる人もいない場所。

そんな場所でも一生懸命に勉強を
していた大和だけど、上手くは
いかない現実、猛男に会えない
寂しさ…きっと全てが悪循環を
起こしてたのかもしれないね。

そんな大和にかける言葉が
なくて、何も言えなくて…猛男は
一方的に答えを出してしまった。

一方的に告げて、反対する大和の
言葉も聞かずに電話を切ってしまう。

そんなの、大和の中にある僅かな
希望すら消し去ってしまうような
もんだろうに…どうなるやら。

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猛男の話を一通り聞いた砂川は

「猛男。」

思い切り猛男の頬をなぐった。

「お前間違ってるわ。」

こんなふうに思い切り怒りを露わに
してる感じの砂川は初めてだった。
でもおかげで、猛男も自分がして
しまったことは間違いだと気付く。

「おう、オレが間違ってた。
おかげで目が覚めた、
すまねぇ血迷った!!」

大分前…だろうか。
猛男が何か間違えそうになったら
殴ってくれ、という感じのことを
砂川に頼んでいたんだよね。

猛男には砂川がいて、
本当に良かったね。

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それからは…早かった。
電話ではなく直接謝ろうと
バルセロナへひとっ飛びw

そこから大和の所に辿り着く
までも言葉なんてほとんど
わからないのに少しのワードと
ジェスチャーで道を訪ねながら
なんとか大和のいる場所に着く。

そして、今度こそちゃんと
思いを伝えることが出来た。

きっとこれからも、残り半年間
すごく寂しい思いをするだろう。
挫けそうになって弱音を吐く時
だって出てくるかもしれない。

それでも、その度にまたお互いの
気持ちを確かめあえたらいいね。
あと半年、2人のために頑張れ!!

~ひとこと~

『俺物語!!』最終巻でした!!
いやー終わってしまいましたね。

遠距離恋愛も残り半年間…ってとこ
からの流れはとても早かったです。

あっちゅーまに卒業、そして…
これからは同じ大学へ通える。
帰ってきた大和とこれからは
ずーっと一緒にいられる。

「大学の入学式いつだっけ。」

「4月7日じゃね?
いや6日?そのへん。」

「テキトーだな。」

こんな、すごく懐かしい下りもありw
大和と出会えたことで人を愛する
ことを知った。大和と出会えた
ことで砂川という友人の大切さ
に初めて気が付かされた。

これでもう、彼らの物語を見る
ことは出来ないと思うと寂しい
ですが、いい結末でした。

最終巻までお付き合い頂き
ありがとうございました。