著:モリコロス 先生

ある時、いろんな事故やら何やらが
原因でお姫様抱っこされたり自室に
入れたことがあったという野保さんの
話を惚気続けてくる金城さんに対して
友人が言った一言で彼女は動き出す。
「のぼさんてもしかして
彼女いるんじゃないの?」
真実を聞き出そうと思っていた矢先、
ある一件(割愛してしまったけど 笑)
のお詫びとしてタオルのおすそ分けを
しに来ていた※路倍さんの一言で号泣‥
(※宅配業者で野保さんのお隣に
住んでいる。野保さんと金城さん
が付き合っていると思っている。)
「彼女と仲良く使ってくれよ!!な!?」
タイミング悪く偶然聞いてしまった
だけ、でも号泣するわ腰抜かすわ、
心配した野保さんは金城さんを一旦
自室に入れた。落ち着くまでって。
そこからがいろいろ大変でして 笑
大泣きはしばらく続くわ、泣きすぎて
つけまつげがとれてひげみたいになり
こらえきれずカノジョは爆笑、野保さん
もこらえきれずに笑ってしまうわ‥笑
大泣きにしろその後にしろ、これだけ
かっこ悪いところを見られたんだから
もう勢いで‥と思ったのかも知れない。
金城さんは告白したんだろよ。
でも野保さんの返答の好きは
決して告白の答えではなかった。
野保さんの返事に舞い上がって
幸せそうな顔して帰っていった。
一応、恋人はいないっていう話
まではちゃんと出来てたんだけど‥
彼女が帰った後、あることに勘付いた
カノジョは野保さんに質問してみる。
「のぼくん、わたしのことすき?」
「うん、好きだよ。」
‥そう、こういうことだ。
野保さんの金城さんへの好きも
これと一緒、人として‥だとか
友人としてだとかの好きだった。
鈍感すぎて、天然も行き過ぎて告白
されたことにも気付いてないだろう。
いい人もこんな感じに鈍感をこじらせ
てると大分凶器だな~と思った瞬間。

このメガネのオシャレっぽい彼、
実は1巻でも出てきてたんだけど
自分でイケメンですとか言っちゃう
モテ男くんの近藤‥彼は見てしまう。
野保くんが女子に告白されてて、
即答でOKしてるような現場を。
それで二股!??と焦って田山達に
確認してみたら、別れたなんて
話聞いてないと来た‥そもそも
付き合ってる子いないんだけど 笑
その告白に関しても、付き合って
くださいと言われての告白だった。
「いいですよ。どちらまでですか?」
だったもの‥なんて鈍感なんだ。
でも野保さんのことをあまりよく
知らない近藤はそれを信じなかった。
それからちょいちょい観察してると
恋人はいないって話をしているし
素なんだろうけど女の子をその気に
させるような態度を取ることも多々。
要するに天然のタラシなんだなと
思ったけど、近藤には悪人に見えた。
あれこれ探りを入れ始めた近藤。
これまた随分と厄介な方向に誤解が
誤解を生んでややこしくなるぞ‥ Www

‥勘違いさせるような発言をした
野保さんも野保さんなのはわかる。
でも好きって言われただけで彼女面
‥誤解を更に悪化させたわこの子ww
その上、倦怠期っていうのは1巻で
出てきたカノジョとの話だったけど、
金城さんはそんなこと知る由もない。
こういう反応されて当たり前よね。
でもそれを見て近藤は更に誤解する。
(二股どころじゃなかったああー!!!!)
どんどん野保さん悪い男になってく 笑

野保くんが風邪で高熱を出した。
大学は休んだものの、本当に
しんどいのに見舞いだと言って
やってくる田山・宮本・近藤。
もちろん冷やかしに来ている。
その後も金城さんは差し入れに
来るし、宅配もやってくるし‥
まともに休める状況じゃなくて
おそらくどんどん体調は悪化。
それでも、カノジョはずーっと
そばにいて看病し続けてくれた。
カノジョがいなかったら、野保
くん一人でくたばってたろうな‥
見えない相手でも、幽霊でも、
辛い時に支えてくれる存在が
そばにいるのはホント支えだ。
カノジョの手には‥なにか力でも
あるのかなってくらい、不思議な
話だけどかなり酷い風邪だったのに
次の日の朝には体調は全快していた。
しんどい1日‥可哀想だったけど
カノジョの存在がいつも以上に
暖かく心強く感じた話だった。

野保さん合コンに誘われました。
でも野保さんは合コンが何なのか
イマイチ理解していないようで‥
一先ず食べて飲んで楽しそう 笑
結構きついお酒を飲んでいたので
帰りはへろへろ‥な所に野保さん
を狙っている様子の牧村さんが
家に行ってもいいかと言い出した。
帰りのバスがなくなってしまったと。
でもその意味を理解していない彼は
「カノジョいますけど
それでもいいですか?」
それで行く牧村はアホだけど 笑
ベロベロで帰ってきた野保さんは、
軽い説明をカノジョにするとその
ままベッドで寝入ってしまった。
「シャワー借りてもいいですか?」
なんて言ってお風呂に入り出す牧村
だったけど、こんな状況でカノジョ
さすがにいろいろ怒っってしまった。
シャワーを冷水全開にして浴室から
出すとタオル姿の牧村を外へ追い出す。
また、随分強引なことしたわね~ 笑
それを目撃したのは唯一路倍さん。
野保さんはこの時爆睡していた 笑
「あんなにヒドい目に遭ったのに……
何でこんなにドキドキするんだろう。」
牧村は帰りのタクシーでそんなことを
思っていた‥ドMが芽生えたみたい 笑
いやはや、野保さんやっぱり
すごく質悪い男だったわね。
本人無自覚なのが1番の問題。

突然‥野保さんの父親がやってきた。
カノジョが成仏させられちゃうかもと
慌てる野保さんだったけど、父親が
やってきた理由は悪さをして母親に
家を追い出されたということだった。
仲を取り持とうと電話をしに家の
外へ出ている間‥落ち着かない様子
のカノジョに‥父親はずっと気付いて
いて気づかぬふりをしていたみたい。
野保さんのいないすきに会話をした。
少し話をした後にカノジョは言う。
「まだじょうぶつしたくないです。」
電話も終わり野保さんが戻ってくると
父親も去っていったけれど‥カノジョ
ちゃんとわかっているみたいだった。
成仏したくないって思ってるけど、
ずっとそのままではいられないと。
それでも今は‥今の生活がとても
かけがえない大切な時間なんだろう。
そして野保父も、悪さをしない霊を
無理やり成仏させようとするような
考えの持ち主ではないようだった。
カノジョはこれからどうするんだろう。
いつかは成仏してしまうんだろうし‥
でも今は、その今はいつまで続くのか。
話が少しだけ動き出した気がする。

千夏がやってきた。カノジョを
除霊してやるってやってきた。
幽霊なんて信用出来ない。
家事とか看病とかいろいろして
くれてるっていうけど、それは
千夏がやってあげるなんて言う。
そんな話の流れから、
「ユーレイ!!!私の方が家事
できたら追い出すからね!!!」
‥なんて横暴なことを言い出した。
でも、千夏の家事の腕前は酷い。
掃除したら逆に汚すし、料理
したら食べられそうにない濃さ
のものを作り出しそうだったし。
それを、影でこっそりフォローして
後始末や手伝いをしてくれたカノジョ。
それに気付いて怒り出した千夏だった
けど‥カノジョはその理由を野保さんを
困らせたくないからだと言うんだよね。
千夏だって困らせたいわけじゃないんだ。
きっと、本当に心配してるとこもある。
だからこそ、今困らせてるのは自分で
それを幽霊にフォローされてるなんて
認めるのも辛かったんだろうな。
この時は泣きながら帰っていった。
中々、上手くはいってくれないね。
~ひとこと~
紹介しそびれてしまったけれど、
すごく暖かい、でも少し泣きそうに
なってしまう素敵なお話があった。
実家から幼い頃からのアルバムが
届き、カノジョはそれをじっくり
眺めていたんだけど‥カノジョは
今までずーっと部屋にいただけで
寂しいだけだったと話したんだ。
それでアルバムの最後に余った
ページを見つけてそこに入れる
写真を2人で撮ることにしたの。
俗に言う心霊写真だったのに、
ほんとすごく可愛らしく素敵な
写真ばかりがアルバムに追加
されて‥なんだかその光景が
暖かすぎて泣きそうになった。
‥素敵なお話がたくさん詰まってて
時折うるっとくることもあるんです。
このお話の中で私が1番好きなのは
カノジョ、カノジョがこの先一体
どうなっていくのか‥楽しみな
部分もありますが少しだけ心配‥
というか不安な気持ちもあります。
これまで寂しい思いで漂っていた
カノジョだからこそ、ちゃんと
幸せを満喫してから成仏出来る
ようになるといいなと思います。