胸が鳴るのは君のせい 第4巻

著:紺野りさ 先生

胸が鳴るのは君のせい4-1

文化祭の日、何かを伝えよう
としている長谷部くんから
逃げるつかさだったけど
ついに捕まってしまって…

祭りの日のこと、謝って
貰えたら許そうって、そう
思っていたのに納得出来ず
どうして…なんて聞いたのが
いけなかったのかもな~。

「つかさちゃんが有馬くん
の事考えたりするから。」

つかさからしたらだから何?
って感じだったのかもしれない。
でも気持ちを自覚してしまった
長谷部くんからしたら、すごく
しんどかったのかもしれないな。

胸が鳴るのは君のせい4-2

「俺のこと好きになってよ…!」

今まで、ずっとヘラヘラしてる
長谷部くんしか知らなかった。
凄くショックだったキスだって、
からかわれてたわけじゃなかった。
でも、気持ちには応えられない。

「……ごめんね……。」

一瞬にして失恋したけど、ちゃんと
話せて良かったんじゃないかな?
これからのことはわかんないけど、
きっとつかさの気持ちは変わらない。

いつか長谷部くんの気持ち
が癒えることを祈るよ…。

胸が鳴るのは君のせい4-3

キャンプファイヤーの会場に
つかさがいないことに気付いて、
心配して探しまわった有馬。

見つけた先にはつかさと一緒に
長谷部くんがいて、彼は去り際に
最後の小さな抵抗のように言った。

「…すげー自信。」

「有馬くんていつも一歩遅い
よね。だから俺みたいなのに
持ってかれんだよ。」

そんなふうに言われた有馬くんは、
大丈夫だと話すつかさを抱きしめて
こんな思いを口にした。ずっと不安
だったけれど、それでも信じて
頑張ることしか出来なくて…
自分の出来ることでつかさを繋ぎ
とめようと必死だったんだろう。

有馬はそう言うと一人で
何処かへ行ってしまった。

胸が鳴るのは君のせい4-4

有馬の言葉で、ずっと不安に
させて、苦しめていたんだと
初めて気がついたつかさは、
早く本当の気持ちを伝えなきゃ、
これ以上苦しめたくないという
一心で有馬を探しまわった。

やっとのことで空き教室に
いた有馬を見つけるも…

「今つかさの顔見るのきつい。
頭冷やしたいからどっか行って。」

拒絶されてしまうことに。
それでも、ここで逃げたら
結局何も解決しないんだ。

涙をこらえきれなくなりながら、
必死に、謝罪の言葉を告げる。

キスをされてしまったこと。
嘘をついてしまったこと。
すぐに応えられずに
有馬を振り回したこと。

告白してくれた時、本当はすぐに
あたしもって伝えたかったこと。

話を聞いた有馬は、いつもいつも
つかさを守れない、そんな自分に
腹が立つ…そう、悔やんでいた。

そうして…

「キスしていい?
てか悪い、するから。」

そう言ってキスをした。
思いは通じ合えた。
これで…付き合うことに
なる…のだろうか??

結局そういう話をする
心の余裕はつかさにはないようで、
その後は打ち上げに向かったw

胸が鳴るのは君のせい4-5

文化祭から少しして…

「…お、おはようっ……!」

目が合って、少し嬉しそうな顔して
でも気まずそうにうつむいてその
まま立ち去ろうとした長谷部くん。

そんな彼に挨拶するつかさ。
思いには応えてもらえなくても、
好きな人が普通にしようとして
くれるってのは、きっとすごく
嬉しいものなんだろうと思う。

「引かれんの覚悟で
頼みたいんだけど……。」

そう言って、長谷部くんが頼んで
きたこと、応えられないって
わかりきってるからこそ申し訳ない
ってつかさとしては思うのかもしれない。

期待は出来ない、それでも簡単に
消える思いじゃないからこそそれを
持っててもいいと言ってもらえるのは
すごくありがたいことかもしれない。

長谷部くんがいつか、また別の幸せ
をつかめる時が来ることを祈ろう。

胸が鳴るのは君のせい4-6

告った側とフラれた側。
長谷部くんとつかさからしたら
お互いの関係はそんな感じだと
思うからこれでいいんだろうけど、
…にしても不思議な関係だけどねw

それを偶然見かけた有馬としては
加害者と被害者のようなもので、
きっと気分悪いんだろうと思う。

文化祭の日をきっかけに、多分
付き合ってるんだよな…?みたいな
感じにはなっているし、傍から
見たら恋人同士にしか見えない
つかさと有馬だけど、そういう
ことに慣れてないつかさとしては
不安だし、実際どうなんだろう。

「付きあおう」みたいなこと
は一切言ってないからね。

~ひとこと~

はい4巻でした~!!

次巻最終巻ですが、一体全体
どんな感じでまとめてくるのか。
これ以上なんかあるのは嫌だな…

上手い具合にハッピーエンドで
終わることを祈るばかりです。