水玉ハニーボーイ 第2巻

著:池ジュン子 先生

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突然現れた七緒の弟妹達。
長女の更(さら)は中3、
次男の雫(しずく)は中2、
三男の累(るい)は小4。
双子で四男の蓮(れん)と、
次女の愛(あい)が小3。
三女の舞(まい)が小1で、
末っ子誠(まこと)0歳‥かな?

めっさ多いwww
8人兄弟だそうです。

…のことはまた追々…。
で、そんな兄弟たちが突然
家出するなんて言い出した。
まあそこにはいろいろと
七緒家の事情があるのだが、
それを全員見つけるために
探し回る七緒に巻き込まれ
事故的な感じでこの状況w

あまりの恥ずかしさに逃げ
出したのは藤くんの方でした。
ちなみに、事故なので…
すぐ隣には三女の舞がいた。
めっちゃ物珍しそうに見てたw

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兄弟探しの真っ只中。
場所は仙石達の学校内。

当たり前のように、男子高生
はに絡む。更や愛に絡んで…
そこに止めに入った藤くん、
続いて仙石もやってきた。

物心ついた頃に兄・学が熊を
連れて帰ってきたものだから
恐怖心が拭えないようだったが、
それでもお兄ちゃんが大好きなん
だろうなってのは伝わってきた。

さっきまで、お兄ちゃんが怖い
と言って仙石と藤くんと一緒に
隠れていた舞は、兄弟の危機を
察知してお兄ちゃんを呼んだ。

その直後、上から降ってきたw
やはり七緒はすごいんだろうなw

そんな、兄弟間のちょっと
温かい気持ちになるような
お話から始まった2巻です。

そして、その一件が落ち着いて
明らかになったことが1つある。

七緒兄弟は『強い人』が好き。
仙石が兄弟全員にモテて大変w
兄弟と入ったが、勿論妹達にも。
ややこしくてキャラが濃い兄弟w

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テスト前、文武両道をモットーと
する仙石は普段から勉強はしっかり
するがテスト前はさらに気合を入れる。

そういうタイプらしく、ここ
最近寝不足が続いていたらしい。

そんな中、藤くんがテスト前なのに
勉強することを諦めていると知り、
勉強を教えるために藤宅へ来た。

ずいぶんとファンシーな部屋に
落ち着けない仙石だったが…

「(誰かが喜ぶなら…か。

きっとそういう所が
藤君の強さの要因で、
この部屋も藤君が育って
きた一つ一つ大切なもの。

そう思うと案外居心地が
良いかもしれない。)」

少し昔話を聞いて、そんな
ふうに思った仙石は、いつの
間にか眠りについてしまっていた。
それも、藤くんの肩に頭を乗せて。

まあ、大変なのは理性と闘う
はめになった藤くんなのだけどw

どんなに寝不足でも今までは人前で
寝てしまうことなんてなかった仙石。
それくらい、藤くんに対して気を
許してしまっているのかもしれない。

きっと、強くあろうといつも気を張る
仙石には、とても居心地が良い場所に
なっているんだろうね、藤くんが。

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文化祭のファッションショーで
藤くんは衣装を出品しなかった。

本当は出品するために作っていた
けれど、諸々の理由で間に合わず
出品することをやめてしまった、
仙石に着てほしかったドレス。

「(ずっと、自身が強くなる
事だけに精一杯で自分さえ強け
れば誰だって守れると思ってた。

だが、相手の本心を知らなければ
何も出来ない方が多いんじゃないか。

見て、話して、触れれば君を
もっと知れば私は前へ進める?

…いや、違うな…私はただ藤君
の事をもっと知りたいのか。)」

藤くんのいろんな思いを知って
自分が藤くんに返したい、何か
藤くんのためにしたいと感じた。

そんな、初めは恩返しのような
ものだった気持ちが、いつの間にか
少し違うものへと変わってきていた。

「……着るよ。約束する。
藤君の作った衣装、来年の
文化祭でも明日でも明後日でも。」

そう言って小指を出す仙石に、
藤くんは先の話をして指切り。
ドレスの正体を知って顔を
真っ赤にした仙石だったけど、
きっと嫌ではなかったんだろう。

これから先、時間はかかるのかも
しれないけど、2人の素敵な未来が
待っていたらいいなと心から思った。

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2巻番外編は、七緒の弟を
探しに来た仙石と買い物に
来た藤くんがばったり会った
という所からのお話でした。

藤くんも一緒に七緒弟・累を
探すことになったのだけれど、
さすがというかなんというか…
困っている人がいたらすぐに
手を差し伸べるものだから
目的の累探しが進まないw

きっと仙石の良さだけど、
いろいろ大変そうですわw
結果ここはどこだ…という
ことになったけれど、みんな
ありがとうと礼を言っていた。

「仙石さんってヒーローみたい。」

なんて言って笑う藤くんだけど…

「私は助けた後のフォロー
や会話は苦手なんだ。
だから『ありがとう』は
私と藤君に対してだ。」

仙石もそう言って微笑んだ。
侍とオネエ…全くもって繋がり
を感じられない2人だけど、
2人一緒にいることで成り立つ
こともたくさんあるんだよね。

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最終的に、累を無事発見。
あまりに自由奔放すぎるのは
さすが七緒兄弟と言った感じ
だったけれど、長男を始め
兄弟みんなお互いを大切に
思ってるんだろうと感じた。

まあ、変わってはいるが…w
これからもずーっとこのまま
仲良し兄弟でいてほしいね。

~ひとこと~

本編とは別に、短編のお話が
2つ描かれていました。どちらも
何だか心がポカポカしました。

やはりいいですね、幸せな
気持ちになれるお話って。

というわけで水玉ハニーボーイ2巻。
仙石の気持ちや考え方が少しずつ
変化していってます。恋もだけれど
それだけではなく、彼女にとって
いい変化が多いように感じます。

藤くんと出会って、知り合って
きっと藤くんも少しずつ変化
していってることもあるだろう。

お互いがお互いに高め合える
関係って素晴らしいと思います。
今後がどんどん楽しみになりますね!