ライアー×ライアー 第9巻

著:金田一蓮十郎 先生

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みなの携帯を湊が持っていた
ことを知ってしまった透…。

携帯が見当たらないことに
気付いた湊は探し回る…でも
見つかるはずもない、それは
透が持っていっていたから。

いろいろと、彼の中でも整理する
時間が欲しかったのかもしれない。

その日、透がその携帯を持って
いたことを知った湊は、全てを
話して謝ろうと思ったけれど…

「「ごめん。」」

湊から出た言葉と同時に、透から
もごめんの言葉が聞こえてきた。

「むしろなんで気付けなかった?って
思って…多分おれは、夢にまで見た家族
じゃない、姉じゃないあんたに出会えた
って……信じたかったんだろうな。」

今まで騙していたこと…今更になって
全てがバレしまったと言うのに、透は
怒ることはせず、ただひたすらどうして
あんなことをしていたのか…今まで湊が
抱えてきた思いを聞いてくれた。

そして、透がずっと抱えていた思いも
話してくれた。透…本当に彼はどこ
までも純粋な心の持ち主だよね。

透の湊に対する愛情が深すぎて泣けたw
…これは…一先ずは安心でいいのかな?

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湊と透が付き合うようになってから、
結局進展は「手をつなぐ」止まり。

みなの時はもっと恋人らしいことが
いろいろ出来ていたのに…なんて、
少々寂しく思ってしまう湊だった。

それでも湊を聖域扱いする透に
変化は見られなくて、湊を傷付けて
しまうことを恐れているようだった。

「こんな嘘つきがそんな繊細なわけ
ないじゃん。ちょっとやそっとじゃ
傷付かないよ。わたしは彼女なんだよ。
透のしたいことしていいんだよ。」

湊が彼女なりに頑張って踏み出した
言葉の結果がこれ…透らしいのかも。

きっと湊が何を言ったって、透は
不安で簡単に手なんて出せない状態
がしばらく続くのかもしれないね。
きっと、みなの時みたくってのは、
出来てもすごーく先になりそう。

それでも、この2人はこんなふうに
少しずつでいいのかもしれないね。

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確かに、いろいろ無茶苦茶なこと
してきましたわ、そうでしたわw

いろいろ考えることもあり、嘘では
ないがあまりにフワっとした説明
しかすることが出来なかった湊。

これはさすがに苦しいぞ…なんて
思った湊だったけど、それに対して
透の反応はあっさりしていて・・

「なるほど、わかった。」

この話は終わった。
その後も話題は変わって、
いつも通りに振る舞う透。

湊はそんな透の態度に、逆に
戸惑ってしまったようだった。

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湊がぼんやりとした不安を抱えた
状態で、透の企画で旅行にきた。

以前みなとも来たことのある場所。
以前はみなだったから、出来たことも
きっとあったけど、今度は湊と透
だから行ける場所にも遊びに行った。

そんな旅行で、少しは恋人らしく
なれたら…なんて思った湊だけど、
透は相変わらず手をつなぐより先の
ことは一切しようとしてこない。

これはやはり烏丸くんとのことが?
そう思って聞いてみた湊だったけど…

透、思っていた以上にまっすぐだ。
純粋にも程がある…まあ、事実では
あるのだけど、それでもいつか何か
変なものに騙されないといいけどw

でも、本当に湊を信じて、本当の
意味でわかってくれたのだという
ことだけはわかって…まあ安心?

もう1つ、自分に対して何もして
こないのは、きっと緊張してる
からなんだろうなって、恋愛に
不慣れな湊ときっと同じ位置に
立ってる感じなんだろうなと
改めて確認させられた湊だった。

だからこそ、自分からも勇気を
出して進んでみようと思った。
そうやって、お互いゆっくり
進んでいければいいんだねきっと。

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湊としては初めてのキス。
…だったんだろうな~。
いい感じの雰囲気だった。

でもそれを中断させたのは
携帯の着信…母親からだったw
内容はなんてことないこと
だったけど、ここで改めて
大きな壁があったと気付く。

なんだかんだ順調に思えたけど、
湊と透は義理とはいえ姉弟だ。

いろいろと不安になる湊に透は…

「いつか…いつか2人(両親)におれ
たちのこときちんと話さなきゃね。

大丈夫だよ。きっとあの人
たちならわかってくれる。」

そう、信じたいね。
頑張れ、2人とも。

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両親を、家族を大事に思っている
からこそ、そうやって立ち止まる
ことになったんだろうなって思う。

ちゃんと、打ち明けなきゃって。
すごく怖いだろうなって思う。
義理とはいえ、幼い頃からずっと
一緒に育てられてきた姉弟だもの。

…透だって今までずっとそのことで
悩み続けた結果、あんな荒れ方を
してきたわけだし…ちゃんと話せる
よう時間を作らなきゃいけないね。

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大学を卒業して、新人ながら就職先
でも一生懸命働き始めた透と湊。

初任給で親に何かプレゼント…という
名目で、高感度を上げ話を…なんて、
いろいろ考えていた2人だけど、
どうにも上手く行かずに話せない
ままの日々が続いたそんなある日。

実家に顔を出していた2人。
そこには今母親しかいない。

「あんたたちそんなに
仲良かったっけ?」

確かに以前の雰囲気とは比べ物に
ならないくらい仲良しになってるw
そんな変化を母親は見逃さなかった。

今しかないって、思ったんだろう。
湊言った!!思い切り言ったぁ!!

続きは10巻だとぉおおおお~ww
めっさ気になる。前巻もだけど
ほんとめっさ気になる所で終わるw

驚くのは仕方がないと思う。
簡単には行かないかもしれない。
でも、認めてもらえたらいいな。

~ひとこと~

9巻は、話が妙にぽんぽん進んだな
と感じました。内容的にというより、
おそらく時期的なこともあってかな。

そして、今まで話せなかったみなの
こと、最終的には話せて良かった。
烏丸くんのことも含め、隠しことが
あるままってのはつらいからね。

お互いいいことないから、当時は
すごく焦ったろうけど結果良かった。

一難去ってまた一難とはこれだ。
まあ…難と言うか試練…?だけど。

10巻が待ち遠しいですね!!
彼らの真剣な思いが両親
にもちゃんと届きますよに。

これは、あくまで妄想ですが、
びっくりした反応を見せた母親
から「あら、やっぱりそうなの?」
とか「まあそれは嬉しい。」的な
反応があったら嬉しいのになとw

湊の方の母親だけれど、幼い頃から
一緒にいた息子がこんなふうに育った
ことを考えると、すんなり受け入れる
ということもなくはないかも~とw

まあ、何にせよ次巻まで
お預けですね。また10巻で!!