著:金田一蓮十郎 先生

みなの携帯を湊が持っていた
ことを知ってしまった透…。
携帯が見当たらないことに
気付いた湊は探し回る…でも
見つかるはずもない、それは
透が持っていっていたから。
いろいろと、彼の中でも整理する
時間が欲しかったのかもしれない。
その日、透がその携帯を持って
いたことを知った湊は、全てを
話して謝ろうと思ったけれど…
「「ごめん。」」
湊から出た言葉と同時に、透から
もごめんの言葉が聞こえてきた。
「むしろなんで気付けなかった?って
思って…多分おれは、夢にまで見た家族
じゃない、姉じゃないあんたに出会えた
って……信じたかったんだろうな。」
今まで騙していたこと…今更になって
全てがバレしまったと言うのに、透は
怒ることはせず、ただひたすらどうして
あんなことをしていたのか…今まで湊が
抱えてきた思いを聞いてくれた。
そして、透がずっと抱えていた思いも
話してくれた。透…本当に彼はどこ
までも純粋な心の持ち主だよね。
透の湊に対する愛情が深すぎて泣けたw
…これは…一先ずは安心でいいのかな?

湊と透が付き合うようになってから、
結局進展は「手をつなぐ」止まり。
みなの時はもっと恋人らしいことが
いろいろ出来ていたのに…なんて、
少々寂しく思ってしまう湊だった。
それでも湊を聖域扱いする透に
変化は見られなくて、湊を傷付けて
しまうことを恐れているようだった。
「こんな嘘つきがそんな繊細なわけ
ないじゃん。ちょっとやそっとじゃ
傷付かないよ。わたしは彼女なんだよ。
透のしたいことしていいんだよ。」
湊が彼女なりに頑張って踏み出した
言葉の結果がこれ…透らしいのかも。
きっと湊が何を言ったって、透は
不安で簡単に手なんて出せない状態
がしばらく続くのかもしれないね。
きっと、みなの時みたくってのは、
出来てもすごーく先になりそう。
それでも、この2人はこんなふうに
少しずつでいいのかもしれないね。

確かに、いろいろ無茶苦茶なこと
してきましたわ、そうでしたわw
いろいろ考えることもあり、嘘では
ないがあまりにフワっとした説明
しかすることが出来なかった湊。
これはさすがに苦しいぞ…なんて
思った湊だったけど、それに対して
透の反応はあっさりしていて・・
「なるほど、わかった。」
この話は終わった。
その後も話題は変わって、
いつも通りに振る舞う透。
湊はそんな透の態度に、逆に
戸惑ってしまったようだった。

湊がぼんやりとした不安を抱えた
状態で、透の企画で旅行にきた。
以前みなとも来たことのある場所。
以前はみなだったから、出来たことも
きっとあったけど、今度は湊と透
だから行ける場所にも遊びに行った。
そんな旅行で、少しは恋人らしく
なれたら…なんて思った湊だけど、
透は相変わらず手をつなぐより先の
ことは一切しようとしてこない。
これはやはり烏丸くんとのことが?
そう思って聞いてみた湊だったけど…
透、思っていた以上にまっすぐだ。
純粋にも程がある…まあ、事実では
あるのだけど、それでもいつか何か
変なものに騙されないといいけどw
でも、本当に湊を信じて、本当の
意味でわかってくれたのだという
ことだけはわかって…まあ安心?
もう1つ、自分に対して何もして
こないのは、きっと緊張してる
からなんだろうなって、恋愛に
不慣れな湊ときっと同じ位置に
立ってる感じなんだろうなと
改めて確認させられた湊だった。
だからこそ、自分からも勇気を
出して進んでみようと思った。
そうやって、お互いゆっくり
進んでいければいいんだねきっと。

湊としては初めてのキス。
…だったんだろうな~。
いい感じの雰囲気だった。
でもそれを中断させたのは
携帯の着信…母親からだったw
内容はなんてことないこと
だったけど、ここで改めて
大きな壁があったと気付く。
なんだかんだ順調に思えたけど、
湊と透は義理とはいえ姉弟だ。
いろいろと不安になる湊に透は…
「いつか…いつか2人(両親)におれ
たちのこときちんと話さなきゃね。
大丈夫だよ。きっとあの人
たちならわかってくれる。」
そう、信じたいね。
頑張れ、2人とも。

両親を、家族を大事に思っている
からこそ、そうやって立ち止まる
ことになったんだろうなって思う。
ちゃんと、打ち明けなきゃって。
すごく怖いだろうなって思う。
義理とはいえ、幼い頃からずっと
一緒に育てられてきた姉弟だもの。
…透だって今までずっとそのことで
悩み続けた結果、あんな荒れ方を
してきたわけだし…ちゃんと話せる
よう時間を作らなきゃいけないね。

大学を卒業して、新人ながら就職先
でも一生懸命働き始めた透と湊。
初任給で親に何かプレゼント…という
名目で、高感度を上げ話を…なんて、
いろいろ考えていた2人だけど、
どうにも上手く行かずに話せない
ままの日々が続いたそんなある日。
実家に顔を出していた2人。
そこには今母親しかいない。
「あんたたちそんなに
仲良かったっけ?」
確かに以前の雰囲気とは比べ物に
ならないくらい仲良しになってるw
そんな変化を母親は見逃さなかった。
今しかないって、思ったんだろう。
湊言った!!思い切り言ったぁ!!
続きは10巻だとぉおおおお~ww
めっさ気になる。前巻もだけど
ほんとめっさ気になる所で終わるw
驚くのは仕方がないと思う。
簡単には行かないかもしれない。
でも、認めてもらえたらいいな。
~ひとこと~
9巻は、話が妙にぽんぽん進んだな
と感じました。内容的にというより、
おそらく時期的なこともあってかな。
そして、今まで話せなかったみなの
こと、最終的には話せて良かった。
烏丸くんのことも含め、隠しことが
あるままってのはつらいからね。
お互いいいことないから、当時は
すごく焦ったろうけど結果良かった。
一難去ってまた一難とはこれだ。
まあ…難と言うか試練…?だけど。
10巻が待ち遠しいですね!!
彼らの真剣な思いが両親
にもちゃんと届きますよに。
これは、あくまで妄想ですが、
びっくりした反応を見せた母親
から「あら、やっぱりそうなの?」
とか「まあそれは嬉しい。」的な
反応があったら嬉しいのになとw
湊の方の母親だけれど、幼い頃から
一緒にいた息子がこんなふうに育った
ことを考えると、すんなり受け入れる
ということもなくはないかも~とw
まあ、何にせよ次巻まで
お預けですね。また10巻で!!