カカフカカ 第9巻

著:石田拓実 先生

好きじゃないんでしょという問いかけに
対して本行はわかんないと答えた。
わかんないって、本行らしいけども 笑

それと付き合うということに対して
あまりイメージがないとも言ってくる。

「つきあったら嫌われる、ことごとく。」

やっぱりこれまでもそうだったんだね 笑
更には、亜希が自分を好きってのもあまり
しっくりこないとまで言ってくる始末だ。

「好かれる要素がある気がしない…!!」

本人にもそういう自覚はあったらしい 笑
最終的に、亜希への執着や独占欲みたいな
ものはあるけど、それの性欲の延長でしか
ないのではないか..そう思ったらしい。
そもそも好きってどんな気持ち状態だし。

小説を書くために添い寝を始めた、
でも今は小説を書けているしもう
添い寝は必要ない、自分の存在は
必要ないと考え始めたんだろう。

「いる、添い寝は。」

亜希はもういらないねと言おうとした所
だったろう、言い終わる前に本行は言う。
そしてそのまま長谷との約束の話をした。
やっと言ったね、前は言えなかったもの。

この話を聞いて亜希はどう思ったろう。
長谷のしたことに対して、決していい
印象を持たなかったであろうことだけは
想像がつくけれど、亜希はどうするか。

選んだのは亜希、だからこそこれ以上
心が揺れても判断までは揺らいでは
困るんだけど、中々しんどい現実です。

「…もしシェアハウスを解散して
離れたとしても…添い寝はしたい。」

「……………あと寺田さんとハセが
つきあってんのもやっぱりやだ。」

今までいろいろ我慢していたせいか
本行の主張は随分と好き放題だった。
さてねぇ、亜希どうするのかね。

長谷はそういう行為事態を必要
ないと口にしてしまったことを、
ほんの少しだけ早まったと思った。

でも長谷の中で、そういうことを
しようとしても、何度も試みても
無反応で焦る部分もあったらしく。

でも、それ以上に

(寺田さんと一緒にいること
の幸福感の方が大きくて)

それほどまでに大切ってこと?
汚したくない、みたいな..
まるで神聖なものであるかのよう。

長谷がそんなふうに感じていることは
わかった、そういうのもありだろう。
もちろん、亜希が受け入れてくれる
という条件がつけばの話だけれど。

理解し合うために、もっとちゃんと
話すことは必要だと思うなぁ。

聞いてしまったことをなかった
ことになど出来るはずもなく、
亜希は長谷に話してみることに。

「……あんなしんどい思いするだけの
トモなんてやめればいいと思った
から。……………やめてそれで俺の
とこきてくれたらいいなって。」

「軽蔑されても引かれても仕方ない
と思うけど、でも……………できれば
……………………嫌わないで欲しい。」

長谷の策略にまんまと乗せられて
長谷と付き合うことになった現状。

気分は決して良くはないと思うけど、
長谷のこういうやり方もやっぱ好きじゃ
ないけど..亜希に見せるこの表情だけは
きっと策略でもなんでもなく素だろう。

だからこういう所を見せられるたびに
亜希は嬉しくなり、安心させられる。

本行とはもう、無理なのかなあ..
こういう悪い人じゃないけどすごく
性格の悪いことをする長谷が好きなら
それでいいんだけど、亜希の気持ちは
長谷に必死に傾こうとしているようで
まだすごく本行のことが好きなようで。

不安な部分はまだ多いけれど、亜希は
こんな長谷を許し受け入れることにした。

2人が外食に出かけていたその頃、
本行は無事小説を書き終えていた。

もやもやしていた約束の話が
無事終わり、亜希は思い出した
ようにある疑問を伝えてみた。

「長谷さんは…………性欲
とかあんまないんですか?」

長谷の返答はこう。

「………………あんなのは、
ほぼ、ただの排泄だから。」

ないというわけではないけど、
彼にとってそれは排泄行為だと。

それを聞いて亜希なりに自分の
考えを導き出すことが出来た様子。

本当にありなんだったらそれでいい。
自分を絶対的に好いてくれているから、
必要としてくれるからということ以前に
長谷をちゃんと好きになれるというなら、
彼との未来を考えたいと思えたのなら
それはいいだろう、前向きな考えだ。

(一度間違えたと思って なしにして
改めて やり直した その先は……
…………… 決して間違っていては
いけないような気がしてしまう。)

間違っていたくないのはわかる。
でも無理に正解にしようとしてないか、
本当に心から前向きに考えられてるのか
ちょっと亜希の気持ちを測りかねてる。

大丈夫ならね、いいんだけどもね。

最近、これまで以上に長谷の
様子に違和感を覚え始めた。

「…長谷さんの頭の中の私には羽根が
6枚くらい生えてる気がする………!!」

つい亜希の口からそんな独り言が
漏れてしまうくらいに長谷は異常。
偶然そんな独り言を聞いてしまった
あかりはこんなことを言ってくる。

亜希に対する思いが信仰に近いと。
逆にそれ以外の女性に対する態度は
隠すこともなく酷く冷たいものだった。

亜希も、長谷が職場の女の子から
もらったらしい手作りのお菓子を
ゴミ箱に捨ててあるのを実際見た。

そして、(亜希以外の)手作りとか
気持ち悪いと言っていたのも聞いた。

亜希を好きなのはいい、でもちょっと
極端すぎるというか..危ない感じだ。

長谷に対して漠然とした不安を抱え
始めていたそんなある夜遅くのこと。
酷く酔っ払った長谷が、自分で鍵を
開けることも出来ずインターホンを
ピンポンピンポンピンポン..連打 笑

足取りもフラフラ、でもそれだけで
なくどこか心まで不安定そうな長谷。

「おれ寺田さんのことすきだよ。」

「ほんとにすきで、だいじで、
だから……寺田さんさえいれば……。」

「寺田さん以外のおんなは
みんなきたない、きもち
わるい、寺田さんだけ…。」

そんなことを言って亜希を抱きしめる
長谷からは、嗅ぎ慣れない香水の匂い。

翌日、酒が抜けてもどこか様子が
おかしい長谷、まるで何か後ろめたい
ことがあるようなそんな様子だった。

そんなタイミングで、あかりが教えて
くれた職場でのある噂で腑に落ちる。

どこまでが真実かわからないけど
ほぼ排泄だから、神聖なる亜希には
そういうことしたくないから他の女
とってことになったんだとしたら..

さすがにそれはないよな、長谷
あの酔っぱらいは何を隠してる?
長谷から他の子に手を出すなんて
考えられないんだけど..何かしら
手違いや勘違いがあってそんな噂が
立つことになったんだとしたら..

亜希は前向きに長谷とのこの先を
考えようと頑張っている最中だった。
ほんと最悪のタイミングでやらかす。
亜希の周りの男は亜希を振り回し
すぎると思う、タイミング悪いし。

あああ、あかりの存在は今は結構
心強いものに思えている。少なくとも
あかりは今亜希のためを思って噂を
教えてくれた、そういう存在なんだ。

これから先も、少しでも支えて
やってくれたらありがたいけど。

ある時、ボーッとしていた亜希は
浴室に誰かいることに気づかず
脱衣所まで入っていってしまう。
本当は浴室を使う時はボードに
書き込むって話らしいんだけど、
どうやらそこにいた本行はそれを
うっかり忘れ入ってしまっていた。

浴室の物音に気づき焦った亜希は
慌てて出ようとするも、鍵が..
壊れてしまって開かなくなった 笑
直後浴室から出た本行に見つかる。

「もしかして……ラッキーすけべ?」

本行は大変のんきであった 笑

あかりか長谷が帰ってくるまで
2人はここに閉じ込められたまま
過ごさなければいけないらしい。

「…久しぶりに寺田さんが
近くてちょっと嬉しいから。」

「…もう完全に消え
ちゃったね、噛みあと。」

のんきな上、楽しそうな本行。
でも亜希は今すごく一杯一杯。

実は長谷が酔って帰ってきたあの日
本行の小説を読む機会があった。
本行は眠っていたようだし、亜希が
読んでいたとは知らないかもだけど。

その内容が、ヒロインがどうしても
自分と重なってしまって亜希は意識
せざるを得なかった、本行のこと。

今こんな状況になってまた思い出す。
早く帰ってきて、ここから逃げたい、
でも逃げられない状況、本行に対して
やばいって感じた時これまでは何度も
逃げて逃げて逃げまくってきた亜希は、
今日はどうにも逃げられないようだ。

さて、また気になる所で終わった 笑

~ひとこと~

亜希、本当にお疲れさまですね。
心が安定して一人を見ていられない
のはやはり亜希のせいだけではない。

環境は勿論長谷や本行にも大きく
原因はあるんじゃないかと思えた。

早いとこ気持ち落ち着かせてあげたい
と思うけど、そう簡単でもないよね。
こんな状況で自分が出ていけば解決
するんじゃなんて考えて、バイトを
増やし先立つものを作ろうとしてる。

でも実際すぐすぐ答えが出せる状況
でもなく、そんな中次から次へと
問題は発生し彼女を悩ませてく。

10巻、少しはいい方に話進んでくれ。
ちょっと、ちょっと私は疲れたよ 笑
亜希がしんどくて、正直やっぱり彼女は
本行と一緒にいたほうがって思っちゃう。

確かにいろいろあると思うけど、
悩みもあるししんどい思いもする。
それでも2人は圧倒的に会話不足。

そして本行は何するにも不器用。
言葉選びも愛情表現も下手だし。

お互いにお互いのことを知れば
歩み寄りあえるのはこの2人と思う。

..諦めきれませんなあ 笑
次巻に期待、どうか安らぎを。

そして、不安要素である長谷の
話がはっきりすることを願おう。