カカフカカ 第5巻

著:石田拓実 先生

4巻のラスト、覚えてますか?
テキトーな用事を作って亜希を
部屋に招いた長谷が出た行動。

長谷は、亜希にキスをした。
状況についていけてない様子の
亜希だったが、仮にも自分に
好意を寄せていると話す男性の
部屋にノコノコ入ってしまった
ことを恥ずかしく思うのだった。

でもキスされたことに対して
“ただ 触れた” だけだった
と感じた亜希、それが本行だったら
全然違うふうに感じるんだと改めて
本行への気持ちを確認した亜希だった。

時を同じくして、慌てて自分の
部屋を出ていった亜希を見送った
長谷は、冷静を装っていたとしか
見えない感じに大反省会中…w
長谷も苦労する性格だよね~。

長谷が亜希にキスをしたあの日、
長谷の香水の匂いが亜希について
しまっていたらしい…いつからか、
この2人はライバルになってたね。

長谷は故意にケンカを売ってる。
本行は何というか…自分の気持ちに
気付いてないふうに思えるけど、
それでも亜希に対する独占欲が
あるように感じるし…好きなんじゃ
ないのかな、亜希のことをさ。

人を好きになったことがないと
話していたことのある本行だけど、
好きって気持ちを自覚したことが
なくて気持ちに気付けていないの
かもしれないな~と感じている。

長谷に売られたケンカ、本行は
買うのか、それとも気にしない?
…気にするよね、本行だものねw

どんな行動に出るんだろうか。

ある時、あかりに本行との
関係がバレてしまった亜希。

状況として、本行もべらべらと
喋るものだから大半の隠し事が
バレてしまったのだけれど、
そこから気まずくなってしまう
あかりと亜希だったが、ある時…

「私が智也にプロポーズした時、
デートに誘った時、やっぱり
『そういう意味』で好きだと
思うと言った時……全部寺田さん
の前でだったわけだけど、
寺田さんはどう思ってたの?」

あかりが突然そんな問いかけをした。
その時、亜希は謝ることしか出来ず
結果怒らせてしまったのだけれど…

後になって考え直してみれば、
悪いことをしたというわけでも
なかったと気付かされた亜希は…
謝罪する所がなかったと告げた。
明かりだって、そう思っていた。

…結局のところ、あかりはあかりだ。
亜希がいいなと思ったあの頃のまま
あかりは変わっていなかったわけで、
きっとね、亜希と本行のものすごく
曖昧な関係に納得はしてないだろう。

「私も寺田さんも立っている
地点はさほど変わらないから。」

それでも、これでやっとお互いが
同じ位置に立ってのスタートかな?
と思えて少し安心してしまったw

あかりにバレるきっかけとなったのが
ある添い寝をしていた日だったのだが、
その日、実はこんなことがあった。

雑談から入った本行は突然、亜希
の首に噛み付いてきたのだった。
思い切り、跡が残ってしまう程に。

その後は今も消えず残っているが、
やっと少し薄くなってきたかなと
言う所…これはきっと本行なりの
マーキングだったんだろうなと。

長谷に対抗してのマーキング
だとしか思えなくなってきたw
本行、結構過激でしたわww

噛み跡のやりとりの直後、
よくこのタイミングで言えた
と思ったのはまあいいとしてw

そもそもこの時、亜希は話がある
と言って本行の部屋を訪れていた。

「実は私……本行のこと
がすきなんだけど。」

曖昧な関係ままではいけない。
そう、心を決めて告白をした。
とても勇気がいっただろうね。
でもそれに対する本行はいつもと
変わらない様子で「へぇ」と一言。

その後もいつも通りな上何の変化も
起きなそうな本行の反応に力尽きそう
になってしまった亜希は、ついその場
から逃げ出してしまったのだった。

告白…だけでもまず頑張ったよね。
彼女の言葉に対する返答は随分
冷静なものに感じたけれど、実際
本行の心の中はどうなってたろう?

亜希の首の裏に噛み跡を見つけて
しまった長谷は、冷静を装おうと
するも全然保てていない様子だ。

そんな彼を見て…だったのかな?
キスされても触れただけだった。
なのにこの時、亜希は手を伸ばす。

(-ただその時、何故か無性に)

無性に、愛おしい感覚になった
とでもいうことだったのかも。
そんな衝動のまま、長谷の髪に
触れた亜希はその直後後悔する。

(思わず伸ばしてしまったその
手に『しまった』と少し思った。)

亜希は本当に、求められると弱い。
そしてきっと弱い所を見せてくる
存在にも随分弱いように感じる。

…亜希は、誰のことが好きなの?
たまのときめきはあるだろう。
本当に好きな人相手でなくとも。

でも亜希に関しては、自分の中で
本当に好きな人が定まりきって
ないから混乱しているように思う。

~ひとこと~

どう見ても亜希と本行は両想いな
気がしてならないのですが…2人が
くっつくにはまだ時間がかかりそう。

そんなタイミングでわりと盛大に
動き始めた長谷さん…どうにも心が
揺れているように思える亜希。
ライバル、あかりの存在も重要。

まだまだ先が読めませんね!!
それではまた次巻で☆