著:藤原ここあ 先生

だいぶ年をとった反ノ塚。
凜々蝶は、きっと前世の記憶が
残ってるんだよ、曖昧に。
残っているけど覚えていない。
そんな状態だったのが反ノ塚
との再会で思い出される。
今の現実との違和感に気付く。
「違う…ここはあの場所じゃない…。
妖館じゃない。君は(私の記憶
に残る)御狐神くんじゃない。」
違和感が何なのか、曖昧にしか
思い出せない。そんな状態。
これから、凜々蝶はどうなる??
どうか、壊れてしまわぬよう。

御狐神くんがいなくなる…。
曖昧な記憶の中で、恐怖だけが
凜々蝶を襲う。そんな彼女に
この御狐神くんはこういう。
「貴女は僕に暗示をかけられて
いると思えばいいのです。
…………ね? 凜々蝶さま。」
御狐神くんに、記憶はあるのか。
彼の行動は何を目的としてるのか。

彼は、19歳だけど4年ダブって
今高校1年生の蜻蛉です。
この時代の2人はちゃんと
文通交換してたんだね。
ってことは前世にあった
御狐神くんと凜々蝶の
文通はなかった・・・??
御狐神くんの本心が知りたい。
彼は一体何を考えているのか。
どこまで知っているのか。

このお話になってから、
残夏は凜々蝶のことをりりたん
って読んでたんだけども…
彼にも記憶があるのかな。
または、何かを見たのかな?
詳しいお話が来そうです!

詳しいことは読んでもらえれば
って感じなのですが・・・。
そう…、あの時からもう
23年も経ったんですね。
彼らはほぼ皆生まれ変わり。
記憶がある人達で
定例報告会中です。

「その人を その人と 定義付ける
ものって 何だろう」
このお話の先祖返りのように、
同じ見た目、似たような性格で
似たような経験をして育ち
ごくたまに記憶まで受け継ぐ。
そんな存在がいたなら、
本当にそのような定義付けは
難しいものになると思う。
記憶、というのが1番定義付け
しやすいものにも感じるけど、
今の凜々蝶にとっての記憶は
曖昧で夢のようなもので。
転生―。それによるメリットも
あれば、逆につらい思いを
することも多々あるだろう。
けど、普通の人間にはそういう
ものはない。だからこそ、1度きり
の人生を大切に生きなければと思う。
~ひとこと~
犬神命による凶事に巻き込まれて
先祖返りのほとんどが命を落とす。
そんな前巻4巻から23年後、
先祖返り達が転生した後の話。
最初はポカーンでした。
けど、少しずつ、状況が
分かってきましたね。
御狐神くんのことは、
謎が深まるばかりです…。
シリアスと言うか何というか、
小難しい感じになってるので
やたら文章長くて申し訳ない。
ではまた次巻!!