妖狐×僕SS 第5巻

著:藤原ここあ 先生

妖狐×僕SS5-1

だいぶ年をとった反ノ塚。
凜々蝶は、きっと前世の記憶が
残ってるんだよ、曖昧に。
残っているけど覚えていない。

そんな状態だったのが反ノ塚
との再会で思い出される。
今の現実との違和感に気付く。

「違う…ここはあの場所じゃない…。

妖館じゃない。君は(私の記憶
に残る)御狐神くんじゃない。」

違和感が何なのか、曖昧にしか
思い出せない。そんな状態。

これから、凜々蝶はどうなる??
どうか、壊れてしまわぬよう。

妖狐×僕SS5-2

御狐神くんがいなくなる…。

曖昧な記憶の中で、恐怖だけが
凜々蝶を襲う。そんな彼女に
この御狐神くんはこういう。

「貴女は僕に暗示をかけられて
いると思えばいいのです。

…………ね? 凜々蝶さま。

御狐神くんに、記憶はあるのか。
彼の行動は何を目的としてるのか。

妖狐×僕SS5-3

彼は、19歳だけど4年ダブって
今高校1年生の蜻蛉です。

この時代の2人はちゃんと
文通交換してたんだね。

ってことは前世にあった
御狐神くんと凜々蝶の
文通はなかった・・・??

御狐神くんの本心が知りたい。
彼は一体何を考えているのか。
どこまで知っているのか。

妖狐×僕SS5-4

このお話になってから、
残夏は凜々蝶のことをりりたん
って読んでたんだけども…

彼にも記憶があるのかな。
または、何かを見たのかな?

詳しいお話が来そうです!

妖狐×僕SS5-5

詳しいことは読んでもらえれば
って感じなのですが・・・。

そう…、あの時からもう
23年も経ったんですね。

彼らはほぼ皆生まれ変わり。

記憶がある人達で
定例報告会中です。

妖狐×僕SS5-6

「その人を その人と 定義付ける
ものって 何だろう」

このお話の先祖返りのように、
同じ見た目、似たような性格で
似たような経験をして育ち
ごくたまに記憶まで受け継ぐ。

そんな存在がいたなら、
本当にそのような定義付けは
難しいものになると思う。

記憶、というのが1番定義付け
しやすいものにも感じるけど、
今の凜々蝶にとっての記憶は
曖昧で夢のようなもので。

転生―。それによるメリットも
あれば、逆につらい思いを
することも多々あるだろう。

けど、普通の人間にはそういう
ものはない。だからこそ、1度きり
の人生を大切に生きなければと思う。

~ひとこと~

犬神命による凶事に巻き込まれて
先祖返りのほとんどが命を落とす。

そんな前巻4巻から23年後、
先祖返り達が転生した後の話。

最初はポカーンでした。
けど、少しずつ、状況が
分かってきましたね。

御狐神くんのことは、
謎が深まるばかりです…。

シリアスと言うか何というか、
小難しい感じになってるので
やたら文章長くて申し訳ない。

ではまた次巻!!