著:永椎晃平 先生

例の加納達との騒ぎの時にあの
ギャラリーの中にいた高橋。
ある時、彼は小早川に相談したい
ことがあるんだと話しかけてきた。
内容は、親友と同じ人を好きに
なってしまって、自分はどう
したらいいと思う‥?なんて
いうことだったんだけど‥
小早川はちょっと口が悪い 笑
それでも、相手の相談事に対し
笑い飛ばしたりは決してしない。
彼なりのぶつかり方がこれ
なのかもしれないなと思った 笑
そんな小早川を、高橋はどう
やら気に入ったようだった。
にしても‥ここで一つ、影で
除いていた星野と松方はある
ことに気がついてしまった。
高橋のパスケースの中にある
写真‥彼が好きなのはこの中に
映る女の子だと予想されていた。
でも‥もう1万、この写真に
映る男子の方だけが映った
写真が入っていたんだよね‥
そう、高橋の親友というのは彼女、
めぐみで、好きになった相手という
のが彼、藤本ということのようだ。

高橋に協力を頼まれ、藤本の誕生日に
彼らと一緒にいることになった小早川
だったが、実は高橋が好きな相手を
めぐみだと勘違いしたままでいた。
決着をつけるから、藤本とこの場を
離れ時間稼ぎして欲しいと頼まれた。
細かい事情を知らぬままにその場を
離れた小早川だったけど、藤本の方
は全てを把握しているようだった。
「あいつ…譲るつもり
なんだよ、俺のこと。」
そこでようやく高橋の本当の
意図を把握した小早川は、
急いで2人の元に戻ろうとした。
「お前は…高橋の話を聞いて
なきゃダメだと思う。」
自分の気持ちを伝えた上で、
恋を諦めるつもりでいた高橋。
仲良し3人組から自分が抜ける
ことで丸く収めようとした。
でも、それじゃあめぐみは納得
いかなかったし、きっと藤本も
納得しきれないでいたと思う。
結果的に‥大きな変化はなかった。
それでも、お互い気持ちに気づかぬ
ふりをしてきた彼らだったから‥
今後良い変化があればいいなと思う。

テスト前、必死に勉強する3人組。
どうやら、小早川、星野、松方は
あまり成績が良くないようだった。
そこに突然、勉強を教えようと
割り込んできたのは高橋だった。
彼は247人中8位と頭がいい。
でも別に、それだけを目的に3人に
割り込んできたわけではないようだ。
小早川がトイレに立ったすきに
そんなことを言ってきた高橋。
実は、ジャージ女の正体にも
ずっと気がついていたようだ。
それに関しては口外しないと
約束してくれた上での提案。
「…あいつはそのうち沢山の
人に囲まれるよ。きっと沢山の
人に好かれるようになる。」
「大事ならしっかり掴んどか
ないとぼーっとしてるとどっか
の誰かに持っていかれるぞ。」
星野の、自分でも認めたがらない
気持ちにまで気付いた上でそんな
忠告までしてきた高橋だった。
さてねえ‥どうなることやら 笑

さて‥突然ですが加納。
例の騒ぎ以降はすっかり大人しく
なったように感じていた彼女は、
小早川が羽織らせてくれた制服を
返し礼を言うために彼を呼び出し‥
てきたんだけど、照れ隠しなのか
余計なことばかり言ってしまった。
それに対して小早川も応戦して
しまって‥いろいろ噛み合わない
会話をしばらく続けた後・・・
「お前夏休み予定ある?」
必死な顔してのお誘いだったけど、
小早川はいつもの調子で断る 笑
この後ぶん投げられたよね。
まあそうなっても仕方ないよね‥
こんなことからの始まりですが、
誘いを断った小早川に対し加納は
簡単に諦めることもなく‥この後
小早川につきまとうことになる 笑

例の騒ぎから、加納を同じグループの
連中と一緒に見ることはなかった。
実はあの一件以来、その仲間たちにも
やりすぎだと見放されてしまったとか。
それでハブられている状態らしい。
そんな加納が‥ちょっとしたことを
理由に元仲間から呼び出されて‥
どんな目に合うか恐ろしいものだ。
その場に居合わせることになった
小早川‥加納に逃されたけれど、
そのまま逃げることはしなかった。
連中を蹴散らすために水を出した
ホースを振り回しながら向かって
来て‥みーんな水浸しになった 笑
が、おかげでその場の揉め事は終了。
でも水によってガングロが取れた
加納の顔に小早川は見覚えがあった。
‥メイク落ちると随分可愛いな 笑
って感想は置いといて、過去の
トラウマのようになっていた少年。
少年じゃなかったみたいだ。
まさか、あの子が加納だった
なんてさすがに予想できない。
当時‥突然イジメられるように
なって、その後は転校した彼女、
ナメられないように、また惨めな
思いをしないようにと姿を変え
全く違う自分になってこれまで
生きてきたんだと言う‥。
「どうしてこんな格好してるか
だって…?お前が…!手を差し伸べて
くれなかったからだろうが…!!」
手を差し伸べたかった、助けたかった。
でも小林にそんな勇気はなかった。
結果的に見捨ててしまっていたんだ。

加納を昔の元友人だと気付いてから、
小早川はひどく落ち込んだ様子が続く。
さすがに心配して、星野が何があった
のか話を聞こうと話しかけてきた。
素直じゃない小早川のことだ、
事細かに内容を話すことは
なかったけれど、一つだけ
1番大事な所は分かってくれた。
「小早川はやり直したい
って思ってるんでしょ?」
「ぜー~~んぶまるっと上手く出来な
くても小早川はいつもできること
やってきてたよ、あたし見てたもん!
今だってほんとはやりたいこと心の
中にはあるんでしょ?ならGOだよ!」
星野の言葉に励まされ背中を押されて
小早川は加納を探して全力疾走‥
「ごめん !!!」
あの日助けられなかったことは
もうどうにも出来ない事実だけど‥
このままでは終わらない、いろいろ
変わってしまったことはあるけど、
もう同じ失敗を繰り返さないことは
これからだってやっていけることだ。
‥ああ、ちょっと泣けた。てか
もう加納が可愛くしか見えない 笑

…ということで、いろいろあって
美術部の合宿(美術部以外も多く
参加する予定な自由な合宿 笑)。
松方と加納が同じ場にいることに
なってしまったわけなのだけれど‥
「松方に謝ってこい!
今までのこと全部!」
加納を1人にしない、そのためには
まず謝罪と和解が必要‥小早川の
そういう考えのもと、加納は松方に
謝罪を伝えに言ったのだけれど‥
伝えた言葉は謝罪ではなかった 笑
でも彼女なりに謝ったつもりだった
んだろうとは思う、小早川の頼み
だから、なんて言って明らかに
松方に喧嘩売る形になってるけど。
でもそれに対して松方は‥
「嫌だ、死んでも許さない。」
これまでの松方‥虐められる
ことを迷惑とは思ってもそれに
対して怯えているでもなく‥
なんとも思っていなかったのだ。
多分元々合わない2人なんだと思う。
でも‥これでやられるだけでは
なくなったわけだよね、松方。
喧嘩が成り立つ2人になったら‥
このままでよくはないと思うけど
きっとこの関係も少しずつ変化する。
~ひとこと~
いや~‥めっちゃ面白くなっていきた!!
変化していく、小早川が星野と
関わりを持ったことをきっかけに
いろんなことが少しずつ変化してく。
そして、小早川の周りにどんどん
人が、友人と呼べる存在が増える。
そして、星野の恋敵も明らかに
増えていってるなーと感じる 笑
でもどの変化も、決して悪い
変化ではないように思うから‥
これからどう転んでいくだろう。
1巻1巻、すごくおもしろくて
すぐに続きが読みたくなります 笑
面白すぎて紹介したい箇所が多く、
それを上手くまとめきれていない
ため全く触れられていないキャラや
エピソードも実はいくつかあります。
このレビューで少しでも興味を
持って頂けたなら、ぜひ書店で!!
電子書籍で読んで頂きたいです☆