著:あなしん 先生

男バス女バス全員に作って
配られたリストバンド。
その内側に好きな人になのか誰かに
なのか詳細は謎だけど、多分好きな
人に…だろうね。勝てそうな言葉を
書いてもらうと高確率で勝てるって
いうジンクスがあるらしい。
竜二さんがそれでナナさんに書いて
もらっていたのだけど、まさかの
永久がそれを美月に頼んできたのだ。
(深い意味はないんだきっと。
ただ勝ちたいんだきっと。)
自分にそう言い聞かせる美月。でも
必勝と書いたリストバンドを返すと…
「手、貸して。」
こんな状況、期待するなと言う方が
難しいだろうにね。無自覚怖いわw
いっぱいいっぱいっぽいけど、でも
幸せそうな状況を邪魔したのは亜哉。

美月が亜哉とデートするかしないかを
かけて、美月の意思関係なしに2人の
勝負が始まりそうになってしまう。
それを止めたのは美月だった。
「諦めてもらえないけどいいの?」
この状況での永久は、美月をとられたく
ないって感じよりは美月が嫌がってる
から守ろうとしてくれてる感じだね。
美月の意思を何よりも最優先にしよう
としてくれているように思えた。
「…いい。する…デート。
浅倉くんも!!」
亜哉にとっても永久にとっても
予想外でしかないこの状況だ。
でも永久はそれでいいらしい…w
永久が鈍感+ド天然なことがわかったw
この場は何とかこんな形で収まった
けど…前途多難な予感がします。
やれやれ…いろいろ大丈夫かしらw

リストバンドを部費で買ったことで、
後になって横断幕がボロボロで使えない
状況だと気付いたことで先輩に怒られて
いた女バスの1年生…須藤マキ。彼女
実は結構前からちょいちょい永久の
周りに出てきてたと思うんだけど…
「バスケ部の横断幕なら作ろうと思ってた
んですけど…それじゃダメでしょうか…?」
4人のために何かできないだろうかと
前々から考えていたことの一つだった。
女バスの人達が揉めているのを見て
そう提案した美月‥最初は、騒ぐだけ
の男バスのファンの一部だと思われて
悪印象を持たれる美月だったけど、
須藤は例の練習試合で美月が率先して
応援をしていたのを見てくれていた。
本気で応援したいんだと分かって
貰えたおかげで、この話は解決。
美月が頑張って横断幕を作ることに。
美月に助けられ、せっかく永久と同じ
色のリストバンドを手に入れたのに
返品せずに済んで大喜びの須藤…。
一緒に横断幕の字を塗ったりしながら
少しずつ仲良くなった2人だったけど、
どう考えてもライバルだよねこの2人。
美月に会えたことで、バスケでも
突っ走っちゃう性格を直すでもなく、
それ以上に永久への恋を頑張る意欲が
増してしまっている気がする須藤です。
この後、自分のリストバンドに永久が
美月にしてもらったように応援メッセージ
的なのを書いてほしいとお願いしに行った
須藤は、瑠衣という邪魔が入って断念した。
…今はまだいい。そのうちせっかく出来た
美月の新しい友達須藤との間に亀裂が
走るのかもしれないと思うと…怖いわね。

「そう(亜哉の態度が冗談だと)思ってん
のはきっと美月だけだよ。だいたいただ
の幼馴染にしないからね…あんなこと。」
恭介さんはそんなこと言っちゃうし…
「そーいうとこ永久と一緒な。
その”神山亜哉”といい、
永久の”あのコ”といい…。」
こんなことを美月に言ったのは瑠衣。
亜哉とあんなことがあった美月のよう
に、永久と何かがあったコがいる。
その正体は、リストバンドのことを
頼みそびれた須藤のことなんだけど。
そんなことこの発言では気付けまい。
永久の方に関しては、恭介さんが
あんなことの説明をあんな感じと
最悪のタイミングで教えたものだ。
あんなにイチャツイてないわw
亜哉が美月を抱きしめてただけw
全然大したことだわ…タイミングww

美月も永久も、最悪のタイミングで
もやもやすることを中途半端に知って
しまって、本当のことを聞きたいと
思うも、大会前で今は大事なときで
そっちに集中しなきゃいけないから、
集中させなきゃいけないからと本人に
真実を聞くことをためらっていた。
それでも気になって、聞こうと口に
出そうになる2人だったけどやめて‥
ベスト16に入って次からは応援に
行く美月。前の練習試合のように
声を張って応援することを伝える。
「大声出すから!…ひかないでね。」
と言ったりして話を変える美月。
そんな美月を…永久は愛しく思ったん
じゃないかな?亜哉に渡したくない
って思ったんじゃないのかな??
言葉にすると永久はまだ否定するかも
しれないけど、本能的にそれに近い
ことを感じたからこんな行動に
出たように思えて仕方がない。
…じれったいなぁ~。
でも、青春いいなぁ♡w

次の日、抱きしめられたことを
引きずっていつも通りに出来ない
美月‥永久は一見いつも通りに
しているふうに見えていたけど、
実はそんなことなかったみたい。
きっとほんの少しずつだけど、
永久にとって美月の存在が特別
になっていってる気がする。

ずっと亜哉の態度や発言を冗談だと
思って交わし続けていた美月だけど、
IHの試合会場で会ってしまって…
改めて本気だと言われてしまった。
(あの時言ってたあやちゃんの
『大事なもの』って--…浅倉君
の言うとおりだったってこと…?)
前にその話をしていた時紹介してました
かね??亜哉にとっても、バスケだけじゃ
なくて美月もそういう存在だったのかも
しれないと、永久は言っていたんだ。
ほんといろいろ…やっぱり前途多難。
一先ずあと2試合勝ち進めば、亜哉
のいる鳳城高校と戦うことになる。
~ひとこと~
少しずつでも順調に進展して
いきそうな永久と美月に反し、
絶妙なタイミングで動く亜哉。
この何とも複雑な三角関係。
これまでは鈍感永久と永久しか
見えてない美月+幼馴染の亜哉
みたいな感じだったけど、もう
亜哉の本気を理解してしまった。
美月はこれからどうするんだろう。
デートの話も、やはりみんなでは
納得いかないからとちゃんと2人で
デートしたいと誘われてるらしい。
…いろいろ上手く行かないなぁ。