僕らはみんな河合荘 第11巻【完】

著:宮原るり 先生

 

「おかしいだろっ、律ちゃんや
彩花が出てくのはわかるよ、でも
お前は違うだろ。お前はダメだろ
ここにいなきゃ、ずっといなきゃ。
なのにお前が私をおいてくなよ!」

小説を書く意欲や案は河合荘で
たくさんもらった、でも実際に
作品を完成させるためにはここ
ではダメなんだって‥ちゃんと
完成させるためにここを出る。
そういうことなんだろうと思う。

それを必死に止めようとする麻弓さん
に対しシロさんはごめんねと言った。

ここで初めてシロさんの目が描かれた
んだけど‥シーンがシーンなだけに
コメントに困ったところでもある 笑
でも描くならここしかなかったのかも
とも思って‥あえて載せませんが、
見たい方ぜひ読んでみて下さい ♪

それから考えて考えて燃え尽きた
ように放心状態になってみたりも
しつつ‥シロさんの本をほんの少し
だけ麻弓さんは読んでみたらしい。

そして‥ちゃんと前を向けたみたい。
もしかしたら心はまだちゃんとは
追いつけてないのかも知れないけど、
見送ろうって思えたんだろうな。

麻弓さんのシロさんへの妙な執着
恋とは違うのかも知れないけど、
似たところがある気がしてならない。

シロさんの新作の元になって
いるのは、麻弓さん発案から
河合荘のみんなで作った話、

『勇者ウサの冒険』らしい 笑

DT村で誕生

誕生会でぼっち

内側に魔王誕生

内容は酷かったんだけど、
シロさんにとっては大きな
きっかけになったようだ。

「俺には大きかったよ、
ずっと大きいよ。」

それを完成させるために出てく‥
でも、麻弓さんを1人にする気は
一切ない様子のシロさんだった。

電話番号のメモを破り嬉しくねー
なんて叫ぶ麻弓さんだったけど‥

「そんなもん当然なんだよ。
お前は私の犬だからな!」

麻弓さん‥完全復活かな!?
シロさんの小説気になるけど、
きっと自分に対する麻弓さんが
変わってしまったらシロさんの
お話は完成しないと思うんだ。

きっと、大丈夫だよね。変化が
あっても変わらないものもある。
シロさんと麻弓さんはきっと
これからも変わらずにいそうだ。

麻弓さんの復活を見届けて…
気まずい状態だった宇佐くんと
律ちゃんもちゃんを話すことに。

「いろいろ変わってくけど、
ずっと変わらない2人に
なりたいって思うんだ。

……いやっ、思うじゃなくて
なっ、なりましょうっ!!」

(スローガンっぽく) 笑

かっこよく決めたいのに、
それが出来ない宇佐くん。
それにちゃんと答えたいのに、
イマイチ決まらない律ちゃん 笑

お互いすごく大事だからこそ
変化だって怖いしぶつかるのも
きっとすごく怖いだろうって思う。

それでもこれから先ずっと一緒に
いるため、変化したって乗り越えて
一緒に変わらない2人でい続けるため。

ゆっくり少しずつでいいから、
前に進んでいけばいいと思う。
頑張れ、2人とも ♡

いろいろとごたついてたことが
まとまりだしていたその頃‥

「河合荘は『仮宿』だもの。」

住子さん、そんなふうに思って
これまで過ごしてきたのかな。

きっと寂しい気持ちもあるだろう。
それでもずっと見送ってきたんだね、
そしてきっとそれはこれからもそう。

すごく暖かい場所、こんな温かい
気持ちでいてくれる住子さんの、
河合荘の存在はきっと大きい。

住子さんは重要なものでなくていい
なんていうけど‥きっとここを巣立つ
人達にとって河合荘や住子さんの
存在はとても大きく残る気がする。

そしてきっと、それを糧にして
頑張っていけるんだろうと思う。

だから、その住子さんがぜいたくだ
なんて感じられて‥嬉しく思った。

こちらは番外編‥律ちゃんも宇佐くん
ももう大学生になった頃のお話です。

麻弓さんは、酔ってシロさんに電話を
して呼び出すなんてことがわりと多く
あるみたい‥そのまま寝落ちとかね 笑

麻弓さんの学生時代からの友人の
愛美さん、いろいろ不幸が重なって
短い期間河合荘に来ていたんだけど‥

この時も、麻弓さんはシロさんを
呼び出して即寝落ちしてしまった。

それを見て、愛美さんはシロさんに

「よく愛想が尽きませんね…。」

そう言ったんだけど‥シロさんは
随分優しい表情(に感じただけ?)で
他にいないって‥答えたんだよね。
こんな面白い人、だったけども 笑

なんやかんやいって、付き合うとか
結婚とかそういう関係になっても
ならなくてもこの2人はずーっと
死ぬまで一緒にいそうだなと思った。

それくらい、互いに互いを必要と
してるように感じる。あんな態度
でも麻弓さんシロさんこと大好きだし、
シロさんだって麻弓さんの代わりに
なる存在なんていないって感じだし。

変だけど、2人にとってベストと思う。
これはこれできっと幸せの形だろう 笑

今までで一番タチの悪い
男に捕まったんじゃ…

なんて愛美さんに思われたのは秘密 笑

大学‥高橋くんと一緒のとこ行ったの
かな律ちゃん、いまだ付き合いのある
2人、彼女はいるがまだ律ちゃんへの
好意は消えてない様子の彼だったけど‥

「河合、ベタ惚れだなー。」

懲りずまた口説こうにも一切ブレない
律ちゃんに、そんなことを言う高橋。

‥に見せた律ちゃんの態度がこれだ 笑
なにこれ天使??律ちゃん宇佐くんのこと
大好きだね‥ほんと可愛すぎてつらい 笑

酔うといつも以上に表情豊かになる
彼女だったけど‥後になってひどく
後悔したのは言うまでもなかった 笑

これは11巻ラストのシーン‥
就活中の宇佐くんと新社会人と
して頑張る律ちゃんてとこかな?

それぞれがそれぞれに変化して
河合荘を出て生活していく中で、
やはり河合荘は大切な場所の様。

シロさんの小説‥あの勇者ウサの
お話はまさかの三部作で完結!?
あんなぐだぐだからどんな作品を
作ったのか本当に気になる所 笑

この最後のシーンで気になったのが

「う~~ん、まぁ大丈夫っしょ。
刺激物がそばにいるんだし。」

シロさんがまたスランプにならないかと
言うことに対する返しがこれって‥

シロさん河合荘出てったのに、もう
戻ってこないって言ってたのに‥

戻ってきたの?それとも麻弓さんが
シロさんとこに行ったとでも‥!??

あ、刺激物って麻弓さんよね?
言うまでもなく麻弓さんよね??笑

すぐ後の内容からすると、シロさんが
戻ってきてる可能性もあるのかな‥?
最後の最後に、謎を残してったわ 笑

でもまあ‥ホントすごくいい話だった。

~ひとこと~

僕らはみんな河合荘、完結です。
‥終わってしまいましたよぉ 泣

正直言ってすごく寂しいんですが、
でもいろいろ良かったなと思います。

記事では触れていませんが、シロさん
発案でゲーム大会をしたお話があって、
宝探しみたいなことをしたんです。

その景品として出てきたのは、これ
まで河合荘で過ごした多くの思い出を
思い返させるようなものばかりでした。

懐かしさと、大変だったことも含め
ほんといろんなことがあったと思うと
ちょっと涙が出てきてしまいました。

すごくすごく素敵な作品‥
終わってしまったけれど、心に
残るお話の一つになりました。

最終巻までお付き合い頂いた方
本当にありがとうございます。
それでは、また別のお話で ☆