著:宮原るり 先生

「おかしいだろっ、律ちゃんや
彩花が出てくのはわかるよ、でも
お前は違うだろ。お前はダメだろ
ここにいなきゃ、ずっといなきゃ。
なのにお前が私をおいてくなよ!」
小説を書く意欲や案は河合荘で
たくさんもらった、でも実際に
作品を完成させるためにはここ
ではダメなんだって‥ちゃんと
完成させるためにここを出る。
そういうことなんだろうと思う。
それを必死に止めようとする麻弓さん
に対しシロさんはごめんねと言った。
ここで初めてシロさんの目が描かれた
んだけど‥シーンがシーンなだけに
コメントに困ったところでもある 笑
でも描くならここしかなかったのかも
とも思って‥あえて載せませんが、
見たい方ぜひ読んでみて下さい ♪
それから考えて考えて燃え尽きた
ように放心状態になってみたりも
しつつ‥シロさんの本をほんの少し
だけ麻弓さんは読んでみたらしい。
そして‥ちゃんと前を向けたみたい。
もしかしたら心はまだちゃんとは
追いつけてないのかも知れないけど、
見送ろうって思えたんだろうな。
麻弓さんのシロさんへの妙な執着
恋とは違うのかも知れないけど、
似たところがある気がしてならない。

シロさんの新作の元になって
いるのは、麻弓さん発案から
河合荘のみんなで作った話、
『勇者ウサの冒険』らしい 笑
DT村で誕生
↓
誕生会でぼっち
↓
内側に魔王誕生
↓
完
内容は酷かったんだけど、
シロさんにとっては大きな
きっかけになったようだ。
「俺には大きかったよ、
ずっと大きいよ。」
それを完成させるために出てく‥
でも、麻弓さんを1人にする気は
一切ない様子のシロさんだった。
電話番号のメモを破り嬉しくねー
なんて叫ぶ麻弓さんだったけど‥
「そんなもん当然なんだよ。
お前は私の犬だからな!」
麻弓さん‥完全復活かな!?
シロさんの小説気になるけど、
きっと自分に対する麻弓さんが
変わってしまったらシロさんの
お話は完成しないと思うんだ。
きっと、大丈夫だよね。変化が
あっても変わらないものもある。
シロさんと麻弓さんはきっと
これからも変わらずにいそうだ。

麻弓さんの復活を見届けて…
気まずい状態だった宇佐くんと
律ちゃんもちゃんを話すことに。
「いろいろ変わってくけど、
ずっと変わらない2人に
なりたいって思うんだ。
……いやっ、思うじゃなくて
なっ、なりましょうっ!!」
(スローガンっぽく) 笑
かっこよく決めたいのに、
それが出来ない宇佐くん。
それにちゃんと答えたいのに、
イマイチ決まらない律ちゃん 笑
お互いすごく大事だからこそ
変化だって怖いしぶつかるのも
きっとすごく怖いだろうって思う。
それでもこれから先ずっと一緒に
いるため、変化したって乗り越えて
一緒に変わらない2人でい続けるため。
ゆっくり少しずつでいいから、
前に進んでいけばいいと思う。
頑張れ、2人とも ♡

いろいろとごたついてたことが
まとまりだしていたその頃‥
「河合荘は『仮宿』だもの。」
住子さん、そんなふうに思って
これまで過ごしてきたのかな。
きっと寂しい気持ちもあるだろう。
それでもずっと見送ってきたんだね、
そしてきっとそれはこれからもそう。
すごく暖かい場所、こんな温かい
気持ちでいてくれる住子さんの、
河合荘の存在はきっと大きい。
住子さんは重要なものでなくていい
なんていうけど‥きっとここを巣立つ
人達にとって河合荘や住子さんの
存在はとても大きく残る気がする。
そしてきっと、それを糧にして
頑張っていけるんだろうと思う。
だから、その住子さんがぜいたくだ
なんて感じられて‥嬉しく思った。

こちらは番外編‥律ちゃんも宇佐くん
ももう大学生になった頃のお話です。
麻弓さんは、酔ってシロさんに電話を
して呼び出すなんてことがわりと多く
あるみたい‥そのまま寝落ちとかね 笑
麻弓さんの学生時代からの友人の
愛美さん、いろいろ不幸が重なって
短い期間河合荘に来ていたんだけど‥
この時も、麻弓さんはシロさんを
呼び出して即寝落ちしてしまった。
それを見て、愛美さんはシロさんに
「よく愛想が尽きませんね…。」
そう言ったんだけど‥シロさんは
随分優しい表情(に感じただけ?)で
他にいないって‥答えたんだよね。
こんな面白い人、だったけども 笑
なんやかんやいって、付き合うとか
結婚とかそういう関係になっても
ならなくてもこの2人はずーっと
死ぬまで一緒にいそうだなと思った。
それくらい、互いに互いを必要と
してるように感じる。あんな態度
でも麻弓さんシロさんこと大好きだし、
シロさんだって麻弓さんの代わりに
なる存在なんていないって感じだし。
変だけど、2人にとってベストと思う。
これはこれできっと幸せの形だろう 笑
今までで一番タチの悪い
男に捕まったんじゃ…
なんて愛美さんに思われたのは秘密 笑

大学‥高橋くんと一緒のとこ行ったの
かな律ちゃん、いまだ付き合いのある
2人、彼女はいるがまだ律ちゃんへの
好意は消えてない様子の彼だったけど‥
「河合、ベタ惚れだなー。」
懲りずまた口説こうにも一切ブレない
律ちゃんに、そんなことを言う高橋。
‥に見せた律ちゃんの態度がこれだ 笑
なにこれ天使??律ちゃん宇佐くんのこと
大好きだね‥ほんと可愛すぎてつらい 笑
酔うといつも以上に表情豊かになる
彼女だったけど‥後になってひどく
後悔したのは言うまでもなかった 笑

これは11巻ラストのシーン‥
就活中の宇佐くんと新社会人と
して頑張る律ちゃんてとこかな?
それぞれがそれぞれに変化して
河合荘を出て生活していく中で、
やはり河合荘は大切な場所の様。
シロさんの小説‥あの勇者ウサの
お話はまさかの三部作で完結!?
あんなぐだぐだからどんな作品を
作ったのか本当に気になる所 笑
この最後のシーンで気になったのが
「う~~ん、まぁ大丈夫っしょ。
刺激物がそばにいるんだし。」
シロさんがまたスランプにならないかと
言うことに対する返しがこれって‥
シロさん河合荘出てったのに、もう
戻ってこないって言ってたのに‥
戻ってきたの?それとも麻弓さんが
シロさんとこに行ったとでも‥!??
あ、刺激物って麻弓さんよね?
言うまでもなく麻弓さんよね??笑
すぐ後の内容からすると、シロさんが
戻ってきてる可能性もあるのかな‥?
最後の最後に、謎を残してったわ 笑
でもまあ‥ホントすごくいい話だった。
~ひとこと~
僕らはみんな河合荘、完結です。
‥終わってしまいましたよぉ 泣
正直言ってすごく寂しいんですが、
でもいろいろ良かったなと思います。
記事では触れていませんが、シロさん
発案でゲーム大会をしたお話があって、
宝探しみたいなことをしたんです。
その景品として出てきたのは、これ
まで河合荘で過ごした多くの思い出を
思い返させるようなものばかりでした。
懐かしさと、大変だったことも含め
ほんといろんなことがあったと思うと
ちょっと涙が出てきてしまいました。
すごくすごく素敵な作品‥
終わってしまったけれど、心に
残るお話の一つになりました。
最終巻までお付き合い頂いた方
本当にありがとうございます。
それでは、また別のお話で ☆