うさぎドロップ 第10巻【完】

著:宇仁田ゆみ 先生

うさぎドロップ10-1

最初りんは、家に入ってきた虫は
敵だと言ってアリをぷちぷちと
潰していたのだった。それを
やめさせようと大吉が教えたこと。

アリも他の虫も、りんと同じ
ように生きていて殺したらもう
戻らない。だからなるべく殺さず
外に逃がしてあげようと教えた。

ただし、りんに害を及ぼす虫、
(毛虫とか)は殺すこともある。

いつもそうだったけど、大吉は
しっかりしているながらもまだ
子供なりんに、いつもいつも
真剣にまっすぐ物事を教えた。

だから、結果的にあんなに
素敵な子に育ったんだろう。

うさぎドロップ10-2

このお話では…本編では紹介
しそびれてた気がしますが、
コウキ、額に大きな傷がある
んです。それが出来た間抜け
過ぎる出来事が描かれてます。

ふざけて後ろ歩きをしていたら
側溝の隙間に落ちて蓋に額を
打った…という感じだったけど…
血まみれで、大急ぎで大吉を呼び
に戻ったりん怖かったろうね。

なんて話だったんですが…やはり
コウキと大吉の行動パターンは
本当の父子かってくらい似てたw

大吉も幼いころに似たような
ことを経験していたようですw
男子って、ほんとこういうの
多くて大人になった時アホだった
って笑い話になるのかもな~w

うさぎドロップ10-3

小学生の頃、二谷家と大吉、りん
とで水族館に行ったことがある。
ペンギンショーは人が多くて全然
見えず、大吉が子供達を担いでた。

それから10年…ぎっくり腰になった
時の話みたいだね…あの時はほんと
ちっさくて頼りなかったコウキが
こんなにも成長してしまった。
子供の成長とは本当に早いものだ。

こうやって子供達は成長していき、
それにつれ親たちは少しずつ衰える。
いつかは力加減も逆転してくんだ。
…なんか、成長ってスゴイよね。

そして、昔からずっとこの
2つの家族は一緒に生きて
来たんだなって…とても
温かい気持ちになった。

うさぎドロップ10-4

正子さんと今の旦那の出会い。
ヘルプでアシに来たのが彼女の
所で、最初はやっぱりきっつい
性格だしはずれだなんて思って
いたらしいけど…なんやかんやと
仕事しながら一緒にいる時間が
増えていくと…正子さんの印象も
随分と変わっていったようだった。

(んー…おかしいなー…せんせ~
なんかちょっとかわいく見えて
きたような…泣いてるからかなあ…。)

…不思議だね。彼、多分正子さんに
比べて随分若いと思うんだけど、
すごくまともな人間に見えていた。

案外ロクでも無いスタートだった
のに、気づけば正子さんのこと
放っておけなくなっちゃったのかな。

…彼女も、口悪いし変な人だし、
それでもいろいろ抱えてる思いが
あって仕事に対してひたすら全力。

…なんか、正子さんのもとに彼が
現れてくれてよかったなって、
今ではそう思えるようになった。
…最後まで名前出てこなかったなw

うさぎドロップ10-5

中学時代、グレた原因は
同級生の告げ口によって
不当に先輩からしめられた
のがきっかけのようだった。

そこで徳也先輩が声を
かけてくれた感じらしい。
見た感じ、徳也先輩は
紅璃先輩に比べると随分
まともな…というか穏やかな
人に思えた、見た目はやっぱ
少し怖い感じではあるけど。

そんな感じでグレている時期は
随分世話になっていたらしい。
それが、紅璃先輩も無事卒業し
コウキ達もいざ受験生となる頃、
このままでは進学できないと
焦りだしたコウキは思い切る。

紅璃に別れを告げ、りんと同じ
高校に行くために勉強を教えて
もらいたいとりんに連絡する。
最初は、この時期はちょうど
りんに嫌われ始めた時だった
のかもしれない…拒絶された。

これはやばいとやっと気付き、
覚悟を決めてこの頭に…ww

「色だけ変えてもなんか…
ごまかしてるみたいだし…」

ほんと間違って戻ってきての
繰り返しだったかもしれない。
それでもずっとコウキはりんを
中心に生きてるなあって思った。
ほんと、りんも苦労するわ☆w

うさぎドロップ10-6

9巻で、りんに対して言っていた。
腰抜かすぐらい可愛い彼女連れてく
って…実家の方に帰ってきたら、
そこには腰抜かすぐらい可愛い…
彼女は小学生の時の同級生の
さやかだった…懐かしすぎるよw

そして、ノブくんにフラれて
泣いていたんだとか…さやか
こんなに可愛いのに、ノブくん
フッてよかったのかと…すげぇw

とにかくりん以外興味がなかった
コウキはさやかのことなどほとんど
記憶になかったようだけど、久々に
再会してまた縁ができたようだし、
もしかしたら…もあるのかもだね。

さやかにしろ、他にしろ、今度こそ
本当に大好きな人を大切に出来る
まっすぐな男になれよ!!間違って
また傷付けることのないように。

うさぎドロップ10-7

「うちの新妻はばあさんみたいだ。」

子供達が大学生になった頃
…かな?新妻ゆったわね。
結婚したんだね大吉とりん♡

でもばあさんてww
昔から中身ばあさんだけど、
成長しても変わらずばあさんw

でもいいね、それくらい芯が
しっかりしててまっすぐに
育ったから今こうなんだろう。

そっか~、ついに鹿賀りんは
河地りんになったんだろうな♪
ふふ、なんだかすごく嬉しい♡

~ひとこと~

はい~番外編も終わり、本格的に
うさぎドロップ終わってしまいました。

それぞれ少しずつ、過去と未来も
描かれていて…和みましたね~。
番外編なので、大きく何かが
動くようなお話はないけど、
それでもとても温かい気持ちで
読めた最後だったと感じます。

これで本当に終わってしまうのは
悲しいけど…あとは想像でも☆

最後までお付き合い頂いて
ありがとうございました。
それでは、また別の作品で!