著:宇仁田ゆみ 先生

「りんは…ダイキチのこと好き
なんだよ。お…男としてだよ!!!」
りん…自分が思ってるだけで
いいって言ってた。コウキに
そう言ってたのに、コウキは
気になって気になって夜も
眠れなくて…なんて理由で
わざわざそれを大吉に伝えに
来てしまったのだった…あぁ。
そしてそれをりんにも聞かれて
しまい、りんは家を飛び出した。
りんを追いかけて…見つけたっ!!
名前を呼んで振り返ったりんは、
この10年一緒にいて初めて見た
表情をしていた。それはコウキが
言っていたことが本当なんだと
大吉にもわからせてしまった。
そこでどうしたら…なんて、一瞬
固まってしまった大吉だけど、
今大事なのはそっちじゃない。
全力疾走して追いかけて捕まえた。
…このあと、どうするんだろう。

りんの大吉への気持ち。
親として、そして異性と
して…両方の気持ちがあって
そばに…一緒にいたいと言う。
大吉から突きつけられる言葉。
やっぱね…きっついよね。
…どうしよも、ないんかね。

1人で悩んで、誰に頼って
いいのかわからなくて…
それでりんが向かったのは
正子さんの所だった…そこで
上手く事情を話せないまま
立ちすくむりんを見て、何も
聞かずに部屋に招き入れた。
今思えば…母娘なんだよね。
すっかり似ちゃったじゃない。
大吉の祖父を好きだった正子さん。
大吉を好きになってしまったりん。
いや、少し違うかもしれないけど…
正子さんとなら、もしかしたら
気持ちはわかってもらえるのかな…。

「わたし…ダイキチの
ことが…好きなんです。」
気持ちを一通り話して…最後に、
答えが出せない話だと言うりん。
すると正子さんは、それを否定。
「答え…出せないこともないよ。」
…え??…えぇええええ!!!!??
宋一さんが父親じゃない??w
いきなりですねびっくりだよw
じゃあ、なんで…正子さんと
誰の子だって言うんですか。
…まあそれはいいか。
あまりに突然のことに、りんも
かなり動揺している様子だった。
そんなタイミングでやってくる
大吉。仕事から家に帰るとりんが
いなくて、ここにいると置き手紙
が置いてあるものだから大慌て。
りんを迎えに来たんだろう。
その大吉の元に乗り出して
正子さんは突然こう叫んだ。
「母親の責任で言わせてもらい
ました。この子の父親は宋一
さんではないと、今伝えました。」
「母親として!その必要が
あると判断したからです。」
正子さん…たしかにね、言うほど
悪い人ではないのかもしれない。
ただ、いろいろ不器用で当時は
若かったから色々間違えたんだ。
それでも彼女の中には確かに、
りんへの愛情があったんだろう。

正子さんの家からの帰り道。
父親に関する話はじいさんの遺書
にも書かれていたことだと大吉。
大吉は、そこまで知っていたんだ。
それでも、りんのいられる場所を
見失わずに済むように…それをりん
に明かすことは出来なかったのだ。
ほんと、どこまでもりん中心。
ほんと、大吉は大吉だったわw
りんも、その言葉に心底安心
した様子で自然と笑顔を見せた。
…ここで判明してしまったこと。
「わたしダイキチと血つながって
なかったんだね。……ダイキチ
のこと好きでもいいんだね。」
一生懸命に言葉を並べて断ろうと
する大吉だったけど、彼の言葉に
『嫌だ』というものは出なかった。
結局りんに言葉で勝てず…
大吉もついに覚悟を決めた。
「けどちょっと時間をくれ。」
「せめて2年…卒業するまで待って
くれ。今はどう考えても無理だ…。」
それまではお互い今まで通りにする。
その期間内に自分はりんの気持ちに
対して真剣に考えて答えを出す。
もしその期間内に他に好きな人が
出来たら俺のことは忘れろ…そんな
条件をつけてきた大吉。最後に…
「どこにお前が着地したと
してもお前はうちの子!それ
だけは変わらん。忘れんな。」

2年…経ったよwww
卒業式を終えその夜。
いろいろ話すことはあった。
最後に…長いわこの間よww
父親代わりとしての親心。
でもそれだけではなく彼に
とってりんは高嶺の花だと。
間を空けてのプロポーズ…予告?←
非常に萌えてしまいましたよ♡w
それにしても、りんのこの表情。
にぱぁ~って顔、昔っから全然
変わってないよね…ほんと可愛い。
あと、ハッとした時の顔もねw
結婚に関してはきっとまだ
少し先の話になるんだろうね。
それでも、無事りんの思いは
届いたわけで…おめでとう♡
この2人の今後を見守り
たくて仕方ないですw

「わたしみたいにね。」
これは泣く…親だったら
絶対泣く。案の定、大吉も
泣いてしまったようだった。
また、汗だ!なんて言って
いたけれど‥ほんとあんたら
お似合いだよもう…おめでとう♡
ああ…ほんと泣いたぁ(;O;)♡♡+。
~ひとこと~
あああ…いやだ終わらないで…((泣))
はじめは子育て漫画だと思っていた。
でも、5巻からガラッと話の趣旨が
変わって…気付いたら恋の話だった。
でもね、これは全然想像できて
なかったエンディングだったよ。
…最終巻でいきなり宋一じいさんの
娘じゃないって話とかさ、ずるいw
でも…めっちゃ好きな作品です。
めっちゃ泣きましたもんわたし。
育児、親と子、家族、友情、絆。
いろんな素敵なものが詰まってた。
本当に最高のお話だったと思います。
さて、本編はここで終了ですが、
10巻として番外編が描かれています。
番外編の表紙はまだりんが小学生
だった頃が描かれていますが…
中身はどんなお話なのでしょう。
そこまで読んですっきりしたい!!
では、また10巻で☆☆