著:宇仁田ゆみ 先生

やっぱり、りんのための
貯金だった…彼女なりに、
一生懸命だったのかもな。
ただ不器用すぎて決断や
手段をいろいろ間違えて
来てしまったようだけど。
それでもちゃんと、りんを
愛しく思っているんだろう。
そのために、りんの将来の
ためにとずっと貯金をして
来た…そのために仕事量も
増やし続けていたと言うなら…
仕事を頑張ることは、正子さん
なりのりんへの償いだったの
かもしれないなって思った。

コウキが突然りん達の家に
やってきた‥沈んだ様子で。
二谷さん、再婚するんだって。
まあ以前の大吉に話していた
内容からしばらく経ったのかも。
そういう話になっても何も
おかしくはなかったろう。
それを祝福する気でいたコウキ。
だがずっと母親でしかなかった
人の女の顔を…受け付けられないと
感じて逃げてきてしまったらしい。
…そういうものなのかもな。
わかんないけれども。
酷くヘコんだ様子のコウキ。
でもヘコんでいたのは大吉も。
そんなヘコんでる大吉を見て
りんは…可愛いとでも思って
しまったのかなぁ…多分。
ああ…りん、大吉のこと
異性として見ちゃってるね。
いつからだろう…きっとここ
最近、これって自分の親(代わり)
に対する感情とは違うもの??
そう感じ始めたらきっとすぐ。
…恋…かぁ。近いなぁ…w

一度自覚してしまったら、今までは
わからなかった自分の感情の理由が
はっきりする…これはどうしようね。
恋心って…コントロールしよう
としても出来ないから大変。

…これって実は、かなり
つらいよねメンタル的に。
…絶対苦しくなると思う。
気持ちを抑えるのは苦しい。
それでも…たえてくのかな?

「わたし…その歌…知ってます…。」
「歌もだけど…今の声…わたし…
知ってます絶対…ごめんなさい…
ずっと実感がなくて今はじめて
本当のお母さんって…
わかった気がします。」
最近生まれたという赤ちゃんを
見に来たりん。赤ちゃんを抱き
子守唄を歌う正子さんを見て、
その声を聴いて…消えてしまって
いたりんの記憶がほんの少し、
掘り起こされたようだった。
りんの言葉を聴いて、泣き出す
正子さん…嬉しかったのかな。
それと、前回2人が再開した時
宋一じいさんの記憶としてりんが
話していたことがあったんだけど、
寝かしつける時背中をとんとん
してくれた…これももしかしたら、
母親の記憶だったのかもしれない。
…この親子は、いつか本当の親子
のようになれたりするんだろうか。

りんの将来…彼女はまだ
就職先なんてものは曖昧に
しか思い描けていないようだ。
そんな中、職業ガイダンスとして
いろんな職につく人の話を聞く
場を学校側で設けてくれていた。
そこで保育士を選択したりん。
まだ若い女性の保育士さんを見て、
りんは自分がまだ幼かった頃の大吉
や他の親達の存在を思い出した。
そこからりんが何を思ったのか
詳細はわからないけれど、この
ガイダンスをきっかけに将来の
自分の進みたい道を決めたようだ。
そして、大吉のそばにいると
いうブレない居場所まで。

りんがある時から、好きな人が
いるといい出したことをコウキは
ずっと気にしている様子だった。
その度りんはごまかしていたが、
りん…結構わかりやすい子よね。
聴こえてきた大吉の声に顔を
真赤に染めて…バレないわけが
なかった。自分の好きな子の
好きな人なんてのは、見てれば
わかるものかもしれないなぁ…
(マジでか!!マジでか…!!)
あぁ~コウキめっちゃ複雑。
~ひとこと~
想像とは違う方向にどんどん
話が進んでってついてけてないw
ただ、りんの様子を見てれば
りん自身が気づく前にりんの
気持ちには見当がついてたね。
…恋、家族、友情。
いろんなもんがごちゃごちゃ
してて…これからどうなる…