うさぎドロップ 第8巻

著:宇仁田ゆみ 先生

うさぎドロップ8-1

やっぱり、りんのための
貯金だった…彼女なりに、
一生懸命だったのかもな。

ただ不器用すぎて決断や
手段をいろいろ間違えて
来てしまったようだけど。

それでもちゃんと、りんを
愛しく思っているんだろう。
そのために、りんの将来の
ためにとずっと貯金をして
来た…そのために仕事量も
増やし続けていたと言うなら…

仕事を頑張ることは、正子さん
なりのりんへの償いだったの
かもしれないなって思った。

うさぎドロップ8-2

コウキが突然りん達の家に
やってきた‥沈んだ様子で。
二谷さん、再婚するんだって。
まあ以前の大吉に話していた
内容からしばらく経ったのかも。

そういう話になっても何も
おかしくはなかったろう。
それを祝福する気でいたコウキ。
だがずっと母親でしかなかった
人の女の顔を…受け付けられないと
感じて逃げてきてしまったらしい。

…そういうものなのかもな。
わかんないけれども。
酷くヘコんだ様子のコウキ。
でもヘコんでいたのは大吉も。

そんなヘコんでる大吉を見て
りんは…可愛いとでも思って
しまったのかなぁ…多分。

ああ…りん、大吉のこと
異性として見ちゃってるね。
いつからだろう…きっとここ
最近、これって自分の親(代わり)
に対する感情とは違うもの??
そう感じ始めたらきっとすぐ。

…恋…かぁ。近いなぁ…w

うさぎドロップ8-3

一度自覚してしまったら、今までは
わからなかった自分の感情の理由が
はっきりする…これはどうしようね。

恋心って…コントロールしよう
としても出来ないから大変。

うさぎドロップ8-4

…これって実は、かなり
つらいよねメンタル的に。

…絶対苦しくなると思う。
気持ちを抑えるのは苦しい。
それでも…たえてくのかな?

うさぎドロップ8-5

「わたし…その歌…知ってます…。」

「歌もだけど…今の声…わたし…
知ってます絶対…ごめんなさい…
ずっと実感がなくて今はじめて
本当のお母さんって…
わかった気がします。」

最近生まれたという赤ちゃんを
見に来たりん。赤ちゃんを抱き
子守唄を歌う正子さんを見て、
その声を聴いて…消えてしまって
いたりんの記憶がほんの少し、
掘り起こされたようだった。

りんの言葉を聴いて、泣き出す
正子さん…嬉しかったのかな。
それと、前回2人が再開した時
宋一じいさんの記憶としてりんが
話していたことがあったんだけど、
寝かしつける時背中をとんとん
してくれた…これももしかしたら、
母親の記憶だったのかもしれない。

…この親子は、いつか本当の親子
のようになれたりするんだろうか。

うさぎドロップ8-6

りんの将来…彼女はまだ
就職先なんてものは曖昧に
しか思い描けていないようだ。

そんな中、職業ガイダンスとして
いろんな職につく人の話を聞く
場を学校側で設けてくれていた。
そこで保育士を選択したりん。
まだ若い女性の保育士さんを見て、
りんは自分がまだ幼かった頃の大吉
や他の親達の存在を思い出した。

そこからりんが何を思ったのか
詳細はわからないけれど、この
ガイダンスをきっかけに将来の
自分の進みたい道を決めたようだ。

そして、大吉のそばにいると
いうブレない居場所まで。

うさぎドロップ8-7

りんがある時から、好きな人が
いるといい出したことをコウキは
ずっと気にしている様子だった。

その度りんはごまかしていたが、
りん…結構わかりやすい子よね。
聴こえてきた大吉の声に顔を
真赤に染めて…バレないわけが
なかった。自分の好きな子の
好きな人なんてのは、見てれば
わかるものかもしれないなぁ…

(マジでか!!マジでか…!!)

あぁ~コウキめっちゃ複雑。

~ひとこと~

想像とは違う方向にどんどん
話が進んでってついてけてないw

ただ、りんの様子を見てれば
りん自身が気づく前にりんの
気持ちには見当がついてたね。

…恋、家族、友情。
いろんなもんがごちゃごちゃ
してて…これからどうなる…