うさぎドロップ 第5巻

著:宇仁田ゆみ 先生

うさぎドロップ5-1

突然だけどあれから10年。
大吉は40歳。りんは16歳(?)
の高校1年生になりました。

りんとコウキ、そして春子の娘
麗奈も同じ新学校に入ったらしい。
それと、春子は旦那と離婚した。

そんないろんな変化がある
10年後だけど、コウキは昔と
変わらずりんの家に来ていた。

コウキは昔からずっとりんが好き
だったよね。りんも昔はコウキの
こと好きなんだと思っていた。

そしてあれから10年経った今…
コウキちゃらくなったんだな~w
モテるんもわかるが…二谷さんの
息子だしな、背も高くなったし、
随分とイケメンに育っちゃってw

でも…彼女いるのかい…それで
りんとこに来るんかい…えーw

この2人の話にはまだ明かされて
いないことが多いみたいだけど、
この2人絶対お互い好きよね??
りんの表情見てごらんなさいよ←

コウキ曰く、彼女とは別れたと
言っているのだけれど、りんが
言うにはそう思ってるのはコウキ
の方だけ…とか。きっと両想いな
2人なのにいろいろあるみたいね。

ほんと…思春期だわね~。

うさぎドロップ5-2

りんにフラれてしまったことを
友人に話すと、まずつき合ってる
ものだと思われていたらしかった。

毎朝一緒に登校するし、下校後
だって頻繁にりんの家に行ってる。
まあ周りはそう思うものだろうな。

2人きりになれる機会だって多い
わけで、そこらでウマいこと…
なんて話す友人達に、だからって
ムチャは出来ないと話すコウキ。

こういう、コウキのまっすぐな
所は昔から変わらなくて、すごく
安心できる所だなって感じてる。

まあほんとに、あのりんを
泣かせたら大吉激怒だろうな。
それくらい大事だと思うし…

「つーかオレがムリ、りんが
泣くよーなこと一切できん!!」

そんな大吉がコウキにりんのことを
任せているのは、コウキがこういう
気持ちを持ってくれてるからって
のも、きっと大きいんだろうと思う。

うさぎドロップ5-3

りんは悩みに悩んで、大吉に
恋愛相談を持ちかけてきた。

友達とかに話せることでは
なかったのかもしれないね。
それ以前に、昔と変わらずに
まっすぐ育ってきたからこう
なのかなとも思えて嬉しい。

コウキが付き合っていた女子と
いうのが、どうやらコウキと
仲のいいりんに嫌がらせをして
くるような人だったらしいのだ。
性格…あんまよくないのかもね。

そんなのと付き合っていたコウキに
りんは幻滅してしまったのだという。

きっと今も好きって気持ちはある。
それでも、どうにもすっきりしない
気持ちも強くて…ずっとコウキの
あんな態度を拒絶してるのかも?

いや~、恋心とは複雑ですね。
コウキも、あほなことしたな~w
ずっとりんのことを好きなのに、
これも若気の至ってやつかしら。

うさぎドロップ5-4

こと恋愛においてはどうにも
思うようにいかないコウキだが、
母親に対する思いはきっと昔から
全く変わっていないんだろうな。

母親を心配して、大事に思って、
まあ、マザコンっていうレベル
なのかもしれないけれども…二谷
さん、もう42だって。大吉より
2歳年上だとここで判明した。

母親手一つで育てられた息子なんて
こういうふうになるものだと思う。
むしろ、そうあるべきなんじゃない
かと思ってしまうけどね。立派。
それに、こんな素敵なお母さんを
大事にできない息子には反対だw

でも、女の子は引いちゃうって
言われた時のコウキのこの反応…

(……決定的なトコちょくちょく
抜けてるなーこの子…)

息子が心配でたまらない二谷さん
でしたw相変わらずバカだけど、
それでもいい子に育ってるな♪w←

うさぎドロップ5-5

りんの携帯電話には、変な
メールや電話が多く来ていた。
それは、コウキと付き合って
いたという女のせいだろう。

もしかしたら、それはまだ
続いていたのかもしれない。
それを理由に、りんは登録して
ある番号以外からの着信を拒否
するようにしていたらしい。

コウキが家電からりんに電話を
かけたけど繋がらなかった…と
言う話をきっかけにそんな話を
してきたりん…きっとこういう
きっかけでもなければずっと
明かすこともなかったんだろう。

この話に、自分のせいだなんて
思って落ち込んだのはコウキ。
実際には、あの女のせいだけど。

これでコウキを責めたりしない
のはりんの強さで優しさだろう。
こんなりんだから、コウキも
好きなんだろうなって思える。

りんは強いけどきっと繊細な子
だから、りんのことを大事に思う
ならコウキはこれから‥りんを
大切にしてやってほしいと願う。

りんが弱音を吐ける相手に、
いつかはなれたらなって思う。

うさぎドロップ5-6

りん達が中学生の頃の話。

お互い…だったのかもしれない
けど、たびたび2人で会っては
相談だったりをしていたらしい。
時には弱音を吐くこともあった
二谷さん…コウキもね、中学時代
はだいぶ荒れていたようだし。

小学校の時からいろいろと
手のかかる子ではあったけどw

そんな中で、大吉の二谷さんへの
思いは憧れから恋心に変わってく。

それでも、お互い守るべき子供
が存在していて、保護者として
どうするべきなのか…なんてこと
もずっと考えている様子の大吉。

「一緒に…暮らしませんか?」

これは別に、彼としてはプロポーズ
みたいなのとは違う言葉だったようだ。
子供達のことも考え、負担を少しでも
軽減していけたら。そういう考えだった。

でも、もちろん恋愛的な好意も持って
の提案…少し揺らいだのかもしれない。

少しして二谷さんは断りの言葉を告げた。
今のコウキをりんのそばに置いておく
のはりんが心配だからという理由で。

この頃の話で、互いが互いに恋愛的に
好意を抱いている、それだけはわかった
のに今そういう感情に流されてしまう
ことは出来ないんだろう…とても切ない。

大吉も二谷さんも、本当に素敵な大人だ
って思った。でもその分不器用なとこも
ある。この2人が夫婦なら、きっとすごく
あったかい家庭なんだろうと感じた。

今回のお話は保留…最後に大吉が告げた
思いと言葉は、きっと二谷さんとしても
とても救いの言葉だったんじゃないかな。

~ひとこと~

コウキの元カノ…出てきたんだけど、
紅璃(あかり)という、2歳上の先パイ。

見た目はギャル、中身も…なんか
とってもギャルギャルしい感じ←
ちょっとヤンキーな感じでもある?

コウキも今までいろいろあったろう
と思うけど、そんな荒れていた
時期に思春期の好奇心に負けて
結果彼女とつき合うことにでも
なったんじゃないかな~と思う。
中学の頃からの知り合いみたい
だし、この明紅璃先パイって人。
コウキ根っこは真面目だしね。

ここいらの問題は、まだまだ
りんとコウキの間に妨げと
なって出てくるのかもしれない。

りん達のことが曖昧なうちは、
きっと二谷さんと大吉が変化
することはないんだろうな。
すごく、お似合いなんだけどな。

…5巻からいきなり10年経って
いきなり色恋沙汰の話になって
まだついていけていない私。

でも、そこには確かに家族の
絆みたいなものも描かれてて、
…ここからどうなっていくのか。