著:宇仁田ゆみ 先生

春子と麗奈がやってきた。
家庭の問題というか…とにかく
いろいろ抱えすぎて爆発した
春子(大吉のイトコ)が娘の麗奈を
連れて大吉の家に逃げてきたw
旦那と、育児に関すること、
姑と…きっと問題なんて山ほど
あるんだろうなって思う‥。
離婚を考えることだって…。
それでも麗奈がいるから、
麗奈のためには…そうやって
母親として強く生きてきた。
…それでもやっぱりたまには
息抜きをしたくなって、それで
今回逃げてきちゃったんだろう。
落ち着いた頃、旦那が菓子折り
を持って春子達を迎えにきた。
一時的に落ち着いたと言っても、
きっとまだまだ同じような苦痛と
戦い続けることになるんだろう。
だから、大吉のこの言葉は、
春子に大きな救いを与えた
んじゃないかなって思った。
頑張れ、春子!!

りんの通う小学校の文化祭。
そこには保護者達も多数集まり…
大吉と同い年だというパパさん。
ミッちゃん(さやかパパ)と
ナベちん(ノブくんパパ)。
大吉と同い年(30歳)の二人。
子供達が生まれた時から
それぞれに生活も変わって
来ていただろう…そんな彼らと
その頃の自分を思い出して、
とても複雑な気持ちになる。
すげぇなとか、自分が同じ
立場だったらこんなふうに
出来てただろうかとか…
きっといろいろあったろう。
でも正直わかんないよね、
そんな家庭の話はさ。今
大吉とりんが一緒にいて、
りんのために一生懸命
生きてるんだ‥それで
いいんじゃないかって思う。
でもやっぱり、世の親という
存在の人はすごいと思う。

これまでも、何度もこんな
雰囲気を思わせる内容は
描かれていたのだけれど、
ついに言われてしまったよw
コウキの母親から、大吉とコウキ…
きっとまるで親子の様に似ているw
男の子だからってだけではなかろう。
きっと、本質的に似てたんだろうなw
そして小学校に入る少し前からは
関わりも出てきて、更に似たのかも?
で、その結果二谷さんは安心
してくれたようだったww
別に大吉はちゃんとした人間か
と言われるとわりと雑な人だが、
それでも人として随分まっとうな
考え方をすると思うし、大人と
してかなり立派な人な部類だろう。
コウキ…将来こう育つのかもなw

りんが風邪を引いた。
軽い風邪は前にもひいたようだが、
今回は高熱を出し衰弱が目に見える。
そんな状況を知って看病をしに、
そして大吉を励ましに来てくれた
のは二谷さんだった。彼女のおかげ
もあり、りんは数日ですっかり完治。
でもその頃、今度は二谷さんが
風邪で仕事も休んだと言うので
お見舞いに行ってきた所だった。
きっと1人じゃなんとも出来ず
りんも長く苦しむことになった。
それでも、たくさんの人の支えが
あったからこそ乗り切れたんだろう。
頑張れ、大吉!!

カズミが結婚するらしい。
それですぐ子供がほしいと
いう人が相手なんだとか。
「自分を犠牲にしてまで
子どもとやってく自信無い。」
そんなふうに話すカズミだけど…
30になってりんを育てることに
なった大吉。でも他のママさん
パパさん達はまだ20代の頃から
ずっとそんな生活をしてきた。
自分のやりたいことをする時間
なんてなかったんじゃないか?
それでずっと平気だったのかと
尋ねたことがあった。すると、
二谷さんもミッちゃんもナベ
ちんも全然平気だと言っていた。
生活の環境が変わったことで、
きっと最初は戸惑いだってある
かもしれないけど、それでも
気がついたら子供との時間が
自分の時間の一部になってる。
とても大事な自分の時間に。
全ての親がそう感じている
わけではないのかもしれない。
でもそんなふうに思いながら
子供とともに生きていけるのは
すごく幸せなことだと思った。

乳歯がどんどん抜けて生え
変わる時期になりました。
コウキの歯っかけを見た時
大吉は吹き出したらしいし、
りんもきっと面白いことに
なるのを予想して、女の子
だしそこは気になってしまう
ところなんだろうなと予想…
していた大吉だったけれど、
実際に歯が抜けた様子のりん
はもう、なんか可愛いのだ♡w
りん自身笑顔とかめちゃくちゃ
かわいいんだけど、歯がかけてる
様子がまた…猫だ…可愛すぎだろ♡w
大吉も気づけばすっかり親ばか。
(何にしてもだ。
これ…やっぱ犠牲とかと
ちょっと違うような…
そんな気持ちになり
つつある31歳の春。)
りんと過ごす時間の中で大吉の
感じ方も少しずつ変化していく。
以前は、犠牲じゃないと信じたい程度
だったけれど、少しずつりんとの時間
が自分の大事な時間になってきたんじゃ
ないかなって感じるようになってきた。
~ひとこと~
4巻でした。
探り探りの育児の中で、気が
つけば大吉もちゃんと親…の
ような存在になっているな…
と心から感じています。
きっとまだまだこの先も不安な
ことなんて山ほどあるだろうけど、
なんだかんだ人の助けを得ながら
乗り越えて成長していくんだろう。
では、また5巻で!!