兄の嫁と暮らしています。 第4巻

著:くずしろ 先生

小泉がでてきました。
やたらと志乃への当たりが
きっつい志乃嫌いのバレー部。

本当は‥志乃に憧れてこの
学校のバレー部に来たらしい。

それなのになんとなく‥なんて
理由を告げてバレー部を辞めた。
嫌いになったきっかけはそれかな。

でも、家族が義姉以外にはもう
いないことを今になって知る。

それを知ってしまえば、やはり
昔から憧れていた先輩そのもの
だったのかもしれない‥それでも
自分の痛みにも他人の感情にも
鈍感で‥いろいろ悔しい気持ちに
なってしまったのかな、小泉。

「尊敬するけど、好きじゃないです!」

そう、叫んで走り去っていきました(笑)
きっと志乃は、これくらいだから今
生きていられるんじゃないかなって。
これ以上そういうのに敏感になって
しまったら今志乃は苦しくて立って
いられないんじゃないかと思うから。

一先ず‥小泉と志乃の間のわだかまり
みたいなのは、これで消えたのかな?

何を不安がってたんだか‥
志乃の文化祭を見に来た。

自分以外の友人や、律子と話す
志乃は随分砕けた調子で、自分に
対するものとは全然違って見えた。

それがなんだか‥寂しいって
感じたのかも知れないね。
でもその理由を律子に言われる。

特別だから、違うんだよね。
そう思ったら‥何も羨ましがる
ことなんて何一つなかった。

「手っ取り早く変化が欲しい
なら、赤の他人になってみたら?」

そんなことを言ってくる律子に対し
希さんは、少し嬉しそうな表情で

「絶対嫌。」

と答えた。

希さんは一人でぐるぐるして答えを
出せない時‥こうやって周りの声を
聞いてみるのもありなんだろうな。

頑固だからちょっとのことじゃ
響かないのかもだけど、時に
明確な答えをくれるかもだしね。

志乃と一緒にブラウニーを作った。
昔何度も失敗しながら、母親と一緒に
作っていたブラウニー。大人になった
今志乃に教えながら作ることでその頃の
ことを思い出したんだろうな。それも、
母親目線での気持ちもわかったのかも。

ずっと喧嘩したままになってた
関係、こうやって少しずつでも
修復できたらいいねって思った。

まだ、希さんを開放してあげなきゃ
って思っちゃうのかなこの子は。
今の希さんにとって志乃って、
きっと生き甲斐だと思うのにな。

むしろ志乃がいるから生きてける、
頑張っていけるんだろうと思うの。

この後に、希さんsideの描写がある。
この時彼女は、律子に言われた言葉が
ずっと引っかかってしまっていたみたい。

「のんちゃんよ、それを
人は依存というんだよ。」

依存‥してるかもしれない。
でもそれってそんなに悪いこと?
心の拠り所にしたっていいよね。

私は、そう思ってしまったけど、
ダメなのかな‥相手に迷惑をかける
レベルの依存はダメだと思うけど、
希さんに関してそういうのはない。

‥お互いがお互いを必要としてて
お互いを思ってて、噛み合わない
こともそりゃ出てくるけどさ、
お互い向上させるための依存なら
いいと思うんだけど‥でもそっか。

その依存を理由に自分を縛って
行動範囲を狭めてるんだろうか。
変われるチャンスを見逃してる。

‥人は弱い、何かを支えにしない
とやってけないものだと思うし。
でもその境界って、難しいね。

バイト後、雨を理由に少し遅くなると
連絡を入れたきり‥日が変わる頃まで
帰ってこなかった志乃‥ずっとご飯も
食べず心配して待ってたんだろうな。

希さん‥明らかに機嫌が悪かった(笑)
それを自分から言ってくることはなく、
どうしてかわからないでいた志乃。

「別に遅くなってもいいんですよ。
理由があれば。ただ連絡ないと
万が一を考えちゃうでしょ。」

私の周りにも、いい年してこれが
出来ない大人は多数おります(苦笑)

待ってる側、心配してる側の気持ち
気付けずに大人になったのかな。
志乃は高校生と言えまだ子供だ。
というか、そもそも希さんにとって
大事な家族で妹なんだから、きっと
連絡をちゃんとしたところで心配
はしちゃうんだろうなって思う。

志乃はめっちゃ気を使ってくるけど
確かに気を使うとこを時に間違う。
妹よ頑張れ、姉との良好な仲のため。

家族というもの、妹という存在。

「うっとおしいと思う時もある
けど同じくらい心配したりかわいく
思う事だって、ありますよ。」

自分の妹のことをどう思ってるか、
姉目線で話す小泉の言葉は、志乃
にも共感することがあったみたい。

たしかにな‥家族ってそういう
ものなんだろうなと思った。

志乃と希さんはまだまだぎこちない
部分もあるかも知れないけど、それは
やっぱりお互いがすごく大事だから。

2人はちゃんと姉妹で、家族だよ。

(そっかあ…私の理想は…
そもそももう絶対に--)

昔大志くんと話していたこと。
自分が望んでいた理想はこれ
だったと思いだした希さんは‥

失望してしまったのかな、
もう大志くんは戻らない。

あの頃望んだ理想は叶わない。
でも‥だからといって暗くなって
しまったって何もいいことはない。

今を見て、また新たに理想を掲げ
それに向っていけばいいと思う。
‥なんてそう簡単に切り替えれる
ことならとっくに切り替えてると
思うけど、人の命は重いものだ。

それなのに、ちょとしたことで
それは突然消えてしまうんだ。

残された者は‥つらいよね。
でも、それでも前を向いて
生きてくしか無いんだよね。

~ひとこと~

4巻でした。最後‥すごく嫌な
感じで終わってしまいました。

希さん、大丈夫でしょうか。

また5巻出たら続き書きますね!
良かったらお付き合いください。