兄の嫁と暮らしています。 第3巻

著:くずしろ 先生

2巻のラスト‥兄以外の男の
隣に希さんがいることに妙に
動揺してしまった志乃がいた。

そして希さんは、大志くんが
いない現実から、世界からまだ
無意識に逃げているようだった。

きっと‥志乃も希さんもお互い。
まだ進みきれていないんだろう。
きっと時間がかかるものだと思う。
すごくすごくかかる‥それくらい
大切な人の命って大きいでしょ。

でも、それが1人だけじゃない、
同じ人がすぐそばにいる、家族
として一緒にいるんだから‥
きっと、きっと頑張れるよね?

2人でゆっくり進んでいけばいい。

志乃の友人・みなとが朝から
自転車を12キロこいだ先にある
バッティングセンターに連れてきた。

そこでひたすら打つ、打つ、打つ。
志乃は全然当たらないのが続いた。

「むかつくぅううぅうう。見てろ
ホームラン打っちゃるから。」

一体何を目的として‥って思ったら、
志乃を心配してたんだね、この子。

祭りの日、少しの間みなとははぐれて
しまってたんだけど、合流した時
志乃の様子が明らかおかしかったんだ。
希さんを見かけた後だったんだろう。

それで何かあったんだろうって‥
何も聞かずにヤなことを忘れられる
ように体を動かしに来たんだね。

大志くんに昔頼まれたんだな‥
今はもういない彼の想いは、今も
いろんな人の中に残ってるんだね。

突然‥希さんのお父さんが
様子を見に来たらしい。母親と
希さんが喧嘩をしているらしく
父親が来たのも怒るだろうからと
自分が来たことは内緒にしてほしい
と言って帰っていった彼でした(笑)

志乃は今まで、希さんから両親の
話を聞いたことは殆どなかった。

志乃から見たら大人な希さんも、
やはり親から見たらまだまだ子供。
それに、逆に希さんから見て志乃が
大人に感じる、しっかりしてるな
って部分もきっと多いと思うんだ。

お互い‥支え合ってけばいい。
お互いがお互いに優しすぎるから
変に気を使ってこじれてしまう。

母親とは‥時間かかるかもな(笑)
長く一緒に暮らしてきた家族だから
こそ中々上手くいかないってことも
あるものなのかもしれないしね。

「私に何かできる事ありますか。」

希さんと母親を仲直りさせることが
出来ないかと、志乃はそんな質問を
してきた‥それに対して希父は答える。

「元気でいてくれたら
それで十分かなー。」

希母とどんな喧嘩をしたのか、
わからないけどきっと母親なりに
心配してのことなんだろうな。
だから‥きっと何より元気にいて
くれたらって言ったのかなとか。

すぐは無理でも、生きてるんだ。
仲直り、出来るといいなと思う。

夏休み‥お盆前になると2人とも
浮かない表情を見せることも
出てきて‥ある時希さんの方から
デートをしようと誘ってくれた。

気を‥紛らわしたかったのかも
知れないな、もしかしたら。

志乃と使うマグカップを見てて、
3色あるな‥これで3人分‥なんて
当たり前のように大志くんを数に
入れてしまって落ち込む希さん。

でも、同じことを考えても志乃は
全然明るい話題に持っていった。
一人じゃないからそう思えたんじゃ
志乃前からこんなポジティブな
考え方出来る子だったろうか??

希さんがいるからってのも、きっと
あるんじゃないかなって思えて、
2人なら時間かければ変えてける
んじゃないかなと願ってしまった。

気分転換に志乃とデートをしに
来たのに、ほんと些細なことで
すぐに大志くんを思い出して
すぐ暗い気持ちになってくる。

一人で考え込んでしまうと決まって
辛く感じていたことだったのに、
その思い出も志乃を通して‥志乃と
一緒だと温かくて笑える思い出に。

一人じゃない‥それも、大好きな
大志くんの妹の可愛い志乃と一緒。
兄妹‥よく似てるんだよこの2人。

お互いがお互いに心配かけまいと、
支えたいと思って生きてるんだよ。
2人で、支え合ってけばいいんだよ。

お盆です‥お墓参りをして、
二人とも、それぞれ思うことは
いろいろあったかも知れない。
その日の夜中々寝付けなかった。

「じゃあ、今日一緒寝る?」

自分が寂しいのもきっとあった。
でも半分は冗談だったかも(笑)
そんなふうに希さんが言うと、
志乃はちょっと考えた素振りで

「うん…寝る。」

一人じゃ‥もしかしたら夜中
起きていたかも知れないね。
2人になった途端安心したのか
ウトウトしだした志乃だった。

きっと‥希さんも安心できたん
じゃないかなって‥こうやって
安心できる人がいるって幸せ。

次の日‥起きたらまだ手を
握っていた(笑) 志乃はそれを
恥ずかしいと言っていたけど、
その時の希さんの表情を子供を
見る目だって思ってたけど‥
ただただ温かい視線に思えた。

そして起きた時に手を繋いでて、
希さん嬉しかったんじゃないかな。

希さんの学校でのこと。
自分の中で正しいと思った答え
を正論として生徒に伝えると、
押し付けだと言われてしまった。

でもそれが本当に正しいかは
きっと誰にもわからないだろう。
気持ちの問題で答えが変わること
だってたくさんあるだろうから。

希さんも頑固だからな~(笑)
じっくり考えて、時に壁に
ぶつかりながら答えを導いて
学んでいけばいいと思うんだ。

先生だって大人だって、きっと
日々学びながら生きてるから。

~ひとこと~

3巻でした。いろいろお話があったん
ですが、紹介したい箇所が結構多くて
レビュー出来てない部分も多々あり(笑)

紹介できなかった部分も温かいお話、
泣きそうになるお話がありました。
ぜひ、漫画読んでみて下さいね☆

次回の記事で続けて4巻紹介させて頂き
ます、引き続きよろしくお願いします。