心霊探偵八雲 第8巻

著者
原作:神永学 先生
作画:小田すずか 先生

心霊探偵八雲8-1

一心さんの正体によって家に
お邪魔していた晴香。そこで
ある事実を知ることになった。

例の小学校、実は一心さんの
母校で一心さんは彼らとは
同級生…仲が良かったという。

一緒に写っている写真が出て
きて、その中には真人の父親も。

そして、今回何かを隠している
ように思えていた教頭先生。
当時は彼らの担任だったという。

心霊探偵八雲8-2

春江の犯行を疑って、春江のいる老人
ホームに足を運んだ石井…そこで話を
聞く限り、確かに春江に犯行は可能
なのかもしれない…可能性も高い。

でも後藤さんは佐々木をあまり
信用していないように思えた…。
石井は逆に頼り切っている気が
するんだけど…これって本当に
大丈夫なんだろうか…なんだか
嫌な予感しかしないのだけど。

心霊探偵八雲8-3

戸部家の家政婦のもとで話を聞く。
戸部正志…賢吾の父親の話だ。

婿養子で戸部家に入った正志は、
金の亡者、そして無類の女好き。
そんな男にひっかかってしまった
お嬢様を皆哀れんでいたのかもね。

その上、そのお嬢様…賢吾の母親は
重い糖尿病…戸部は幼い頃に父の
ようになりたいと言っていたけど、
一体どこに憧れたというのか…(汗)

この家で出ていた財産相続の話。
これが、今回の事件には大きく
関わっている話だったようだ。

心霊探偵八雲8-4

「そもそも戸部賢吾は28年前
の火災で死んでるんです。」

「(今追っている)彼の本当
の名前は牛島敦――…。」

「牛島敦と戸部賢吾は二十八年前の
火事の時入れ替わっていたんですよ。」

言われてみれば、当時の写真を
見ると戸部と牛島の風貌はよく
似ていた…違いといえば牛島の
額にあるホクロ…資料を見ると逮捕
時の戸部の写真にもホクロがあった。

例の火事で、戸部を名乗った矢島。
母親はひどい糖尿病で視力を失って
いた可能性が高く気付けなかった。
そして父親は…遺産を理由に気付かぬ
ふりを通していたのだろうという。

なんて恐ろしい話だ。

文集の牛島の言葉…

「戸部くんになりたい。」

同じ父親の子供なのに、片や何不自由
なく暮らし片や母親からの虐待を
受ける日々、子供ながらに矛盾を
感じ心に歪みを作っていったろう。
それらが…戸部を名乗った理由…?

心霊探偵八雲8-5

牛島春江の話を聞いて、佐々木
の元へ話をしにやってきた石井。
別件で(八雲と真人くんとの件)
ここには来なかった後藤さんに
ついてやたらと聞いてくる彼女。

「何を調べてらっしゃるの?」

「後藤刑事は単独捜査?
それとも…他の誰かと?」

「それは誰…?」

ライターの火?をつけ、ゆっくり
石井に問いかける佐々木…石井は、
催眠にでもかかったように少し
ずつ聞かれたことを答えていく。

終いに、石井の意識は遠のき
そのまま意識を失っていた。

八雲は、佐々木の言動にいろいろと
疑問を感じていたらしい…精神科医
だというのはウソなのではないかと。
そこにいろいろ答えが出たようだ。

催眠療法士…石井は催眠にかかった
ってことなんだろうな…恐ろしい。

彼女の行動の意味はなんだろう。
なぜ牛島を逃がす必要があった?
それと…佐々木が執着しているのは
どうも八雲に対してな気がする。
八雲と…何か関係があるのか??

この後、石井は手錠で拘束され、
事態を把握して急いでかけつけた
後藤はナイフで刺されてしまう。

本気で…絶体絶命…(;O;)??

心霊探偵八雲8-6

「あの死体を燃やした人物…
それこそが牛島敦本人です。」

焼死体の正体は真人の父、大森博則。

自殺したとされている駒井先生の
部屋から写真が出てきていた。
博則と一緒に映る彼女の写真が。

妻に出て行かれた博則は、駒井
と恋人関係にあったらしい。
別に不倫って話ではなかった。

ここで…駒井が亡くなった理由
はまだわからないけれど…。

母親が出ていってから父と
折り合いの悪かった真人は、
まんまと利用されてしまった。

魔法の薬…それが例のカプセル。
正体は睡眠薬だったのだが、
真人はそれで動かなくなった
父親を見て自分が殺したのだ
と酷く恐怖していたようだ。

「あの少年(真人)の不可解な態度
は罪の意識と恐怖から来るもの
だったんです。誰かに助けて欲しい、
でも言えない。全てをその小さな
心の中に閉じ込めていたんです。」

そんな真実にたどり着き…八雲は
なんとしてでも彼の抱える呪いを
といてやると決意したのかもだね。

絶対…助けて欲しい。

心霊探偵八雲8-7

細かい事情はよくわからない。
でも、真人…そして彼を守ろうと
する晴香は教頭に命を狙われた。

どこまでも追ってくる教頭。

「私の趣味を邪魔する
なんて許せない。」

教頭はそう言っていた…趣味?
この時、真人は教頭の机から
SDカードを持ってきていた。
このSDの中に何かのデータが
入っているということだろう。

金槌をもって襲いかかってくる
教頭…もうだめだと思った時、
目の前に教頭が倒れていった。

助かった…と思いたかった。
でも目の前にいたのは晴香は
知らない人物…牛島の姿だった。

教頭の暴走は一先ず止まったが、
今度は牛島に追い掛け回され
命を狙われる二人…おそらく、
真実を知っている真人をこの
まま野放しにはしておけない
から殺してしまおうということ?
それがなぜこの日なのかは全く
理解出来ない所なのだけれど…。

真人を助けようと、真人を隠し
それを八雲にだけ伝えて、自分
が囮になろうとする晴香…それに
失敗して拘束されてしまった。

教頭とともに保健室内で縛られ
逃げることもできない晴香。
そこにガソリンを撒き出す牛島。

そんな時、校内放送で八雲が
牛島に提案を持ちかけてきた。

晴香を引き換えに真人とデータを
引き渡すという内容のものだった。

牛島をプールに呼び出した八雲。
‥お互い小細工はなしだと言う
八雲だったけど、相手は牛島。
そんな内容が通用しないことは
想像出来ていたはずだ…八雲は
こんな展開も読んでいたのか?
瞬時にプールに飛び込めば…
これはなんとかなるのか??

…八雲はここに至るまでに、先に
合流した真人に大してお願いを
した。晴香を助けるために協力
してくれるかと。彼の心にある
罪悪感や恐怖…今回の件が無事
解決したらそれも落ち着くかな?

八雲の作戦とは一体なんだろう。
子供を危険に晒すようなことを
本気でする人ではないはずだ。

…どうするんだろう、八雲。

~ひとこと~

またまたすごくヤバそうな
展開で次巻へ続くなんですねw

今回の件はまだまだ謎だらけ。
八雲が学校で見た霊は…きっと子供
の方は火事で亡くなった戸部賢吾
だったんじゃないかな?そして中年
男性…と言っていた方は真人の父、
博則だったのかもしれないね。

最近は、亡くなった人の魂との
対話描写が一切なく進んでくから
序盤とは随分違った雰囲気のお話
に感じるようになってるこの頃。

でも、晴香と出逢ってから少しずつ
考え方や行動までも変わっていく
八雲を見ているのは嬉しいです。

これからお話はどんなふうに
進んでいくんでしょうね…。
人が悲しむのは見たくないな。

一先ずプールでの危機をなんと
してでも打破して欲しい所です。

では、また次巻で☆