ミイラの飼い方 第2巻

著:空木かける 先生

トイレから出てきた今泉(丘森の
彼女)は、そこに置いてあったはずの
ぬいぐるみがないことに気付いた。

「柏木くんしずるのぬいぐるみ
どこにやったの!?しずるがトイレ
に入ってる間に女子トイレ入って
ぬいぐるみ盗ったでしょ!?」

トイレのすぐ外にいた空くんはひどい
濡れ衣を着せられることになってしまう。
ここで他月が一芝居うってくれるんだが‥

「もしかしてさっきの子が…
さっき一人入ってすぐに出てきた
女子がいたんだ。鞄を持っていた
からもう帰ったかもしれない。」

「鞄に人面犬の
ストラップをつけてたな。」

もちろんそんな女子はいないけど、今泉
は他月の言葉を信じてその場から去った。

ミーくんを探しに行きたいけど常識ある
2人は女子トイレになんか入れなくて‥
そんな2人を見つけたのはモギちゃん。

事情を話すと‥モギちゃんまじ天使!!
そしてなんかすごくかっこよかった。
モギちゃんにムリヤリ入れられた形で
2人は無事(??)女子トイレに入った。

モギちゃんみたいな友達私もほしい ♡

さてさて、この後穴の中で遭遇した
ネズミから逃げ回っていたミーくんは
運良く同じ穴に帰ってくることが出来、
大好きな空くんと再会することに成功。

いろいろあったけど、ちゃんと帰って
来られて再会出来て本当に良かったね!!

さてさて、ミーくん誘拐事件は無事
解決したわけだけど、丘森は自分のした
ことを全く反省しようとしないどころか、
空くんに対してしつけぇとか言ってきて‥
温厚な空くんもさすがにブチ切れました。

それを防ごうと、他月がこれまでいろいろ
フォローしてくれてたけどもう限界だ 笑
空くんがキレるとまじで怖いんですよ。

「だいたいっ、取られるほうが悪ィ
んだろ!!学校に余計なもん持って
くんのが悪ィんだろうが!!取られて
困るもん持ってくんじゃねぇよ!!」

空くんに追い詰められ、それでもなお
そんなことを言ってくる丘森だった。
でもその直後、自分の言ったことを
酷く後悔することになっただろうな‥

「だから人の物盗ってもいいんだ?」

空くんはそう言うと、丘森の首元に
触れ手品かってくらい華麗に彼の首に
つけられていたネックレスをとった。

「大切なモンなんだよ!!」

必死に返せと訴えかける丘森。
でもこの光景、少し前に全く
逆の立場で見たことがあった。

空くんの言葉で、自分がしたことの
意味にようやく気づいたんだろう。
空くんぶちギレてはいたけど、代わり
にお手製のミーくん人形を2つ渡して
ネックレスも返してから立ち去った。

この後‥いろいろあったけど丘森も
無事反省し謝罪してくることになる。

空くんのおかげもあってだったけど、
今回はぬいぐるみを盗まれたと泣いて
しまう今泉を見てようやく自分のした
ことの意味を理解したようだった。

その上でちゃんと謝罪してきたし、
空くんも前以上にミーくんに気を
配るようになったし一件落着です。

「ミーくんが、ミーくん
がミイラっぽく!!」

この日は仕事が休みのカエデさん
にミーくんのお世話をお願いして
学校に行った空くん。でも帰宅する
とミーくんは萎れてしまってた。

ミーくんが柏木家に来たばかりの頃、
空くんが学校に行っている間家で留守番
してたミーくんは毎度萎れてしまってて
その原因がここでやっと判明することに。

ミーくん‥空くんがいなくて寂しくって
泣いてしまったことで萎れちゃってたの。

空くんからしたらもう、愛おしくて
仕方ないぃぃいいって感じだよね ♡
ほんとなんでこんなに可愛いの 笑

かえでさんはメガネをかけると
性格が豹変してしまう。

これで仕事ができてるのもあるけど
ミーくんがいる時は絶対にメガネを
かけないでと空くんは言ってあった。

かえでさんなぜ頭にメガネ乗せてたのよ。
ちょっと動いた拍子にカシャッとハマって
KAEDE様モードに突入致しましたぁ!笑

(KAEDE様きた----!!!)

空くんの心の声、KAEDE様に『めんど
くさいの』というルビがついてたよ。

縄で縛られるわミーくん食べちゃいそう
になるわ‥なんて恐ろしいのKAEDE様 笑

晩御飯に招待されていた他月が来て
くれたことでKAEDE様モードも終了。
‥他月の方がウワテか、助かったね 笑

KAEDE様モードの時ちょっとドS他月と
似てたもんな~面白いけど周りは大変。

ミーくん達のような種族は、日本にも
たくさん暮らしている。河童や鬼、
座敷童や獅子舞などほんとたくさん。

でもそれらは普段隠れて生活して
いて人間に正体がバレないように
気をつけながら生きている者が多い。

その理由を、中には怖い人もいる
からとカエデさんはミーくんに
教えていた‥だから彼らの存在を
知っている人間のほうが少ない。

空くんに関しては、父親があんな感じ
だから小さい頃から存在を知っていた
んだろうと思うけど、他月が知ってる
のは空くんと一緒にいた時に座敷童を
見てしまったのがきっかけみたい。

それで自分たちのことを知っている
害のない人間の情報を共有していて、
助けてほしい時に頼ってくるとか。

ある日、他月の前に現れた小鬼。
今はこのサイズで可愛らしいけど
大人になるとムキムキの人サイズ
の鬼になってしまうらしいです。

酷く汚れて、傷だらけの小鬼だった。

すぐそばにあった空くんの家を紹介
してそこに行けと言った他月だった
けど、小鬼は頷くだけ頷いたものの
他月の家までついてきてしまったのだ。

窓の外でガタガタと震えていて、
暫くの間無視していた他月だけど
1時間経ってもそこから離れない。

いい加減可哀相になったのだろう、
一晩だけだと子鬼を家に入れてあげた。

彼の中で、ずっと抱えてることが
あって自分からそういう種族に
関わることには消極的みたい。

その詳細が明かされるのはまだ
少し先のお話なんだけど、他月が
冷たい人ってことは全然ないんだ。

結局一晩経って窓の外へ追い出す
他月だけど、その後毎晩毎晩その
小鬼は他月宅の窓まで帰ってくる。

まるで自分の家であるかのように。
無視することも出来ず、気づけば
すっかり居着かれてしまっていた。

ちょうど節分の時期だったらしく
空くんは節分で追い出されちゃった
んだろうと言っていたけど、他月は
全く違う想像をしていたようだった。

それが何とは言わなかったけど‥
彼の過去の経験とも繋がる話だろう。

何かあっても責任を負えない、彼が
こんなふうに言ってしまうことにも
過去の出来事への後悔が強いから
ってことなんじゃないだろうか‥?

そんなふうにいろいろ考えてる他月
にこの小鬼は無邪気に懐いてくる。

他月の腕にある傷と、自分の傷を
見せてお揃いだなんて‥可愛い 笑

この間抜け面でこんな態度取られたら、
情が湧いて放っておけなくなるよね。
他月、基本的にとても優しい人だもん。

~ひとこと~

ミイラの飼い方2巻いかがでしたか?
学校での丘森の件はありましたが、
それ以外は特に大きな問題もなく
平和な日常が描かれていました。
あ、KAEDE様はともかくですが 笑

でも小鬼が現れたことで、他月が
そういう種族と関わらざるを得ない
状況になってきて、彼が抱えている
何かと葛藤しているように見えます。

今はちょっとすっきりしない感じ
だけど、他月の中のもやもやした
ものが早く解決したらいいなと思う。

そしてこの小鬼に対しても、まっすぐ
愛情を向けられるようになればいいね。