著:クール教信者 先生

イルルはトールに襲いかかる。
この街ごと、世界ごと滅ぼそうと
それを止めようとするトールに
襲い掛かってくる。戦闘力的には
トールの方がやや上回ってる程度。
それでも、街を守りながら戦う
トールは防戦一方でイルルに
攻撃をすることが出来なかった。
小林さんはトールを信じて待った。
でも、それだけではダメだった。
人間を、世界を守ろうとしながら
戦うトールに加勢してくれる者は
誰もいない。そんな現実、何も
出来ないのかと思った小林さん。
でも、そばにはエルマがいた。
「プリン、シュークリーム!
ガトーショコラ!コーヒーゼリー、
メイプルシロップ、パンケーキ!!
甘いの食べられるだけ全部!!」
初めは、そんなものごときで‥と
拒絶の姿勢を見せたエルマだったが、
最終的には釣れましたw元々トールと
敵勢力であるエルマが加勢することは
ない、それでも小林さんなりに必死に
考えて出した条件に‥エルマは乗った。
街に結界を張った。トールは街を
守りながら戦わなくて良くなった。
イルル、トール共に思うことは
あったんだろうと思うけど‥‥
一先ずイルル、小林さんに興味を
持ってしまったようだ、今後不安。
(私はいくらでも頑張れる。小林
さんの隣りにいるためならどんな
壁だって…ぶっ壊していける!!)
でもトールの意思は固い。これから
いろいろあるかもしれないけど、
小林さんがいてトールがいるから
きっとどんなことも乗り越えるよね?

小林さんは仕事のデスマの真っ最中。
帰りは泥酔‥電車で降りる予定の駅を
通過し知らない駅で降りの森に入る。
そこで出会ったのがトールだった。
「ドラゴンだぁ!!超カッコ
イイ!!抱いてーヒュー!!」
‥酔っぱらいってすごいねww
そんな小林さんに対し、冷静な
様子で語ってきたドラゴン。
「神共ト戦イ敗レテコノ地…
異界ヘ来タ…最後ニ会ッタ者ガ
人間トハ……クク…ミジメナモ…」
それを途中でぶった切って小林さん。
「その話し方疲れない?」
まさかの話し方を突っ込んだよww
「その剣抜けばいいの?」
人間には抜くのは無理だと言う
その剣‥小林さんは力づくで抜いたw
「しかし助かりました…恐らくあなた
は信仰心がないから神剣を抜けたの
でしょう。本当にありがと…。」
「んなこたぁどーでもいいんだよ飲めぇ!!
一緒に飲めドラゴン!!私の話を聞けぇ!!
飲んでよぉ…!ぅ…ぅ… (泣き上戸)」
そこからはもう、小林さんに流されるように
して人型になり、一緒に酒を飲みながら語る
‥数時間後にはもう出来上がっていただろう。
お互い叫ぶように愚痴を吐く。それが一瞬
落ち着くと小林さん‥懐かしのやりとりw
お互いに1人だった‥そんな寂しさを埋める
存在でもあったのかもしれない‥こんな、
トールにとっては泣いてしまいそうな場面
だったかもしれないのに、メイド‥ww
こういう空気をぶち壊すのも酔っぱらいの
小林さんの定番かもしれないなって思うw
この日の記憶はもう、ほとんど小林さんは
覚えていないけど、トールにとっては忘れ
られない大事な日になったんだろうな。
シーン一つだけを切り取って紹介しても
それまでなのだけれど、一連の流れを
見ていくとなんだかトールの閉ざされ
諦めていた心を強引にこじ開けて自分の
元へひっぱり込んでしまった存在が小林
さんだったんじゃないかなって思った。

授業参観に小林さんに来て
ほしかったカンナだが、運悪く
仕事のデスマが重なってしまう。
無理だと断ってしまった小林さん。
駄々をこねるカンナ‥でも後に
なりコバヤシ怒ったかな…と1人
不安になっていたカンナがいた。
そして小林さんの方は、これまで
親に放任されて来たというカンナに
とって小林さんは親のような存在で
甘えても良い存在‥カンナの育ちの
話をトールにされて少し可哀想なこと
をしたなと思ったのかもしれない。
その頃、街で偶然カンナを見かけた
イルルがカンナに話しかけてきた。
そうして話を聞くと‥小林さんの
会社を壊せばいいと言ってくる。
でもカンナもすっごくいい子だった。
最初の最初は攻撃的だったのにねw
小林さんの存在のおかげか、トールを
見て変化していく部分があったのか。
両方かもしれない‥イルルがどうして
突然この世界にやってきて世界を破滅
させようとするか…それが本能だと
言われればどうしようもないけれど
理由があるならそれはまだわからない。
イルルもこの世界を、人間を理解
出来るようになれたらいいのにな。
そう、簡単ではないのかもしれない。
こんなやりとりの末カンナが家に
帰ると、カンナは小林さんに謝る。
わがままいってごめんと‥でも今度
は小林さん‥参加と書いた授業参加
の案内をカンナに渡したのだった。
「コバヤシ、ハデス倒した!?
(デスマ終わったの意w)」
「うん、倒した。」
(本当は無理に休みもらった)
良かったね、カンナ♡
小林さん、結構カンナに甘いw

「小林さんはその仕事の倍の量、
既に持ってるからね、自発的に。」
「うちの仕事の柱だからね。」
なんて話を滝谷にされたエルマは
怒った表情で決闘を申し込む。
「決めたぞ小林さん!あなたに決闘
を申し込む!勝負内容はどちらが
より働けるかだ!いざ尋常に勝負!!」
日々勉強し仕事もかなり出来るように
なってきたエルマに対して、本来やる
べき量の仕事(これまでは小林さんが
やっていたが、結構大量)を渡した。
その多さに怒ったかと思っていた小林
さんだったけど‥全然違ったみたい。
‥まさかの人柱的な柱と思った!?
エルマは、小林さんを大切だと思う
がゆえにこんな勝負に出た気がする。
このあと、デコピンとちょっとした
お説教を食らったエルマでしたw
人柱なんてないことと、先輩にも
面子があるから仕事を奪うなという
話もして‥今回は勝負を中止した。
エルマって、きっと優しい子だよね。

『私こと小林の考え方』
私は、この小林さんの考え方が
すごく良いなって思うんですよ。
このお話を読んでいてよく思う
こと、そしてこれからも読んで
生きたいと思う1番の理由がこれ。
人として、小林さんという人が
すごく良いと思うからもっともっと
彼女を、彼女と共にいる者たちを
知りたいって思えてくるんですよ。
イルルはまだ小林さんを理解出来
なくて、敵意を向けたりしてくるし
こうやって対話を求めたりしてくる。
理解してみたい‥?何かを期待してる?
わからないけど、小林さんはイルルと
何とか和解したいって思ってるみたい。
この後少しの間、イルルのせいで
身体が男性になってしまって(魔法)
かなり苦労した小林さんだったが‥w
それはまあ、良かったら読んでみてね!

上の一件の後も、小林さんはイルルを
気にかけていた。1人で出歩けばまた
自分のもとに現れるかもしれない。
そんな思いもあって買い出しに出る。
そこには、強調勢に襲われている
イルルがいた。そこから必死に
気絶しているイルルを抱え逃げる。
「人間と共存する竜なんて認めない。
人間と竜がうまくいくはずがない。
だってうまくいってしまって
いたら私は今までどうして…。」
イルルは両親を人間に殺された。
それまでは、きっと人間の子供
と仲良く遊んでいたのだろう。
でも両親を殺され、周りの大人には
人間は敵だと、もう遊んではいけない
相手だと厳しく教え込まれてきた。
「本当はもっと遊んで
いたかったんだ!!」
ずっとそんな思いを抱えていた。
これまでの自分のつらい思いとか
お構いなしに人間と仲良くする
ドラゴンの存在とか‥いろいろ
頭の中で整理のつかないものが
たくさんあったんだろう…そして
最終的に小林さんに近づいたのは、
もしかしたらこの人とならって
期待もあったのかもしれない。
小林さんの言葉を聞いて、イルルは
信じたいって思ったんだ。答える
前に襲ってきた強調勢に見つかり
一悶着あるも、初めは小林さんが
イルルを守ろうとして‥力では
叶うはずもなかった‥でも今度は
イルルが小林さんを守ろうとする。
結果的には、助けに来たトールが
その強調勢にきっついお仕置きを
して退散していただいたのだけどw
出血で倒れてしまった小林さんが
自宅で目を覚ます‥そこには大泣き
自分にしてしがみついているイルル。
「小林ぃ、騙されてもいい?」
「ああ…いいよ。」
小林さんが、たまに聖母に見えるw
トールあまりのことに固まってた
けど…これから頑張っておくれ!!
~ひとこと~
いやーいろいろあったけど結局
のところイルルいい子だったw
小林さんの存在のおかげかな。
本来のいい子に戻れたって感じ。
小林宅の家族‥居候?のような
感じで輪に入るも、相変わらず
トールからの敵意は消えない。
(ついこの間まで殺しあった
仲なんだよな…通常なら一度
はむかった者はぶち殺してる
けど…小林さんの手前なぁ…。)
(裏切り者をあのトールが許す
はずがない…しゅくせいされる…
だけどコバヤシをもっと知り
たい…ただではやられない。)
お互いこんなことを考えつつも、
小林さんのケンカすんなという
言いつけをしっかり守るのだった。
まだまだいろいろ大変そうではある
けど‥きっと少しずつこの2人も
平和になっていくんじゃないかな。
でもほんと、良かったわね♡♡