著:クール教信者 先生

きっとトールにとって人間の身体
での生活は生きやすくはないだろう。
そもそもこの世界で生きるのが
大分生きにくいんだろうと思う。
それでも、大好きな小林さんと
一緒に生きていくためならば、
それさえ幸せなのかもしれないね。
そしてきっと、そんなトールの
存在が小林さんにとってもとても
大切なんだろうなって思う。
なんか・・良いなって思った♡
小林さんとトールの関係は、
見てて心が暖かくなります。
次の日・・
「トール、昨日身体洗って
くれたお礼してあげる。」
ドラゴンの身体で屋上に上がり
水浴びをさせてもらったトール。
小林さんは洗車してる気分だった
けど、トールは幸せそうでしたw

カンナが、小学生たちを眺めている
ことが増えました。戸籍を持たない
カンナやトールが学校へ通うなんて
無理だと思った小林さんだったが‥
「こういう、私はここに
いますよって紙のことだよ。」
「できました。」
「あとはこんな感じの住民票とか、
適当に在学証明書と教科書給与証明書?」
「できました。」
‥トールは物凄く万能だったww
必要書類をドラゴンの力で作り出す。
書類を提出して小学校に通うことに
なったカンナだったけど、何をしても
カンナは優秀過ぎ‥見た目も可愛く、
頭脳も、運動神経も抜群だった。
馴染むどころか、クラスの人気者
のようになっていたカンナに対して、
ケンカを売ってきた様子の才川だが‥
本当は不器用すぎるだけでカンナと
仲良くなりたかった才川でした。
カンナ、こんなハイクオリティの
泣き真似どこで覚えたんだろうw
この後、クラスの人気者のカンナに
初めて才川という友達ができました。

小林さんは、多分すごく仕事の出来る
女性だ。カンナが小学校に通い始め
暇な時間も増えたトールは、小林さん
の職場を見に来ていた。勿論、ドラゴン
の力『認識阻害』を使って周りからは
見えないようにしての観察だった。
そんなところで、小林さんに嫌がらせを
してストレス発散(?)をしている課長。
トールさん、見えないのをいいことに
何度も課長の足をひっかけて転ばせたw
もちろん小林さんにもトールの
姿は見えていなかったのだけれど‥
「トール、いるでしょ?」
会社を出ると、そう声を
かける小林さんだった。
「え!?あ…え…なんて…」
「うぉ!本当にいた!?」
見えていたわけではなかった。
それでもそんな気がしたらしい。
課長への仕返しをする前から、
小林さんはトールのいる場所を
ジーっと見ていたことがあった。
偶然だったかもしれないけど、
もしかしたらトールの気配みたい
なものがわかるのかもなーとかw
「あーでも、課長に対するアレ
はやめな。時がきたら課長は
パワハラで私が訴えるから。」
少しして、課長は証拠の録音テープを
社長に送りつけられクビになった。
誰が送ったんだろうと噂になるが、
これ‥小林さんがやったんだろうなw
小林さん、ほんとかっこいい♡w

「かぶれすぎだな。」
小林さんのもとで生活しているトール
は日々この世界のことを学んでいる。
ファフニールさんがしばらくこの世界に
住みたいと言うので、一緒に住む場所を
探すトールだったが、あまりの手慣れた
様子に‥心配してくれてるんだろうな。
でもトールの気持ちは思いのほか強い。
そしてきっと今の何気ない日常の一つ
一つの出来事が、トールにとっては
宝物のようなものなんだろうと思う。
すごく‥すごく素敵だよね。
ちょっと、泣きそうになったw
この後‥ファフニールさんに問題が
ありすぎていい物件を見つけることは
出来なかったが、一緒に住めそうな
気の合う人間を思い出したトール。
「いいでヤンスよ。ここはちょっと
狭いでヤンスがかまわないなら。」
家を訪れると既にオタクモードの滝谷。
断られることを覚悟してやってきた
ようだったが、あっさりOKされたので
ファフニールさんは滝谷宅の住人に。
ファフニールさんのこの世界に住む
理由は多分‥ゲームだったんだろうw
滝谷の家はどこよりも優良物件だw

トールは‥楽しそうに小林さんと生活
している中に、ふと一人になった時とか
かもしれない‥こんなことを考える。
(もし--小林さんが死んでしまったら‥?)
その度、堪えられなくなる‥そんな時は
空高く飛び立ち、ちゃんと覚悟と決めて
ここにいるんだと自分に言い聞かせる。
そんなことをひたすら繰り返してる。
そんな考えも、小林さんの顔を見れば
簡単に忘れてしまうというのだけど‥
トールがこれからも小林さんと一緒に
生きていくなら、そんな考えはずっと
つきまとってくるものかもしれない。
そんな恐怖と共に生きるなんてつらい。
それでも‥小林さんといたいんだろう。
‥トールにとって今この幸せな時間が
少しでも長く、長く続けばいいと願う。

ある日突然、トールの父親がやってくる。
トールが傷つくことを心配してこの世界
から連れ去ろうとしているようだったが、
帰りたくない、嫌だと答えるトール。
親子のことだ‥と思いつつも口を
出そうとした小林さんに対し彼は‥
「放つ言葉によっては蒸発するのは
あなたになる。どうか気をつけて
しゃべってほしい。何かな?」
部屋にある花瓶を‥花瓶の水かな?を
消滅させて、威圧的な目で見てくる。
一瞬怯みそうになった小林さんだけど
覚悟を決めたように笑い、叫んだ。
「トールは帰りたくないってさ!」
口答えに対して、殺さない程度のことは
出来ると脅してくる。ドラゴンがこの
世界に住むことで争いごとが起こる
きっかけになるかもしれないとも言う。
「それをトールのせいだとは
思わない。きっかけをこじつけて
責任とすりかえただけだ。」
「怒りうることだ。」
「知ったことか!」
危険な可能性、高圧的な脅し‥どれを
受けても小林さんは屈しなかった。
トールの気持ちを汲むと共に、きっと
小林さんの思いもあったんだろうね。
彼女は‥本当に強い人だよ。
小林さんに手を出そうとした
父親を威嚇で止めたのはトール。
この時、トールの威嚇に怯んだ
父親は一旦は帰っていったようだ。
また‥いつかやって来るんだろうか。
わがまま言っちゃってごめんと、
トールに謝った小林さんだけど‥
「何をあなたにあげたらいい?
全部…全部あげます。」
「そんなにいらん。」
トールにとって、それくらい大きな出来事
だったんだろうと思う。それに何より‥
小林さんきっと怖かったと思うんだよ。
それなのにトールのためにドラゴンに
立ち向かってくれた、トールを守ろう
としてくれた‥嬉しかったろうな‥。
トールもすごくいい子だけど、
小林さんが小林さんだから
トールはここにいたいんだろう。
ちょっと‥泣けた。
~ひとこと~
いや~、アニメと大分違いました。
アニメは、父親が現れ追い返す所で
丸く収めて終わりだったんですよね。
その代わりかなり壮大な感じでした。
ここのシーンとは違うのかな?
でも父親の印象もアニメより大分
丸いなと‥思う所もありました。
トールの抱える闇、親に関する
こともきっと関係しているだろう。
でもそれも‥小林さんが支えて
いってくれるんじゃないだろうか。
トールが望む限り、きっと小林
さんはトールの味方でいてくれる。
ギャグ要素が多いお話ですが、
結構ね、泣けることもあります。
小林さんやトールの言葉や行動、
これからも、彼女達がどんな選択
をしながら生きていくのか見たい。
そんな気持ちで、続きも読んで
書いていこうと思っています。
お付き合い頂けたら嬉しいです。