曇天に笑う 第2巻

著:唐々煙 先生

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白子は、忍者のようですね。
どこかに偵察に行ってきた?
所からの帰りのようです。

1巻の最初の話に戻りますが
空丸の頭に浮かんだ光景、
やはり彼の幼い頃の記憶だった
ようです。きっとその時に首を
絞められて…もしかしたら空丸も
殺されかけたのかもしれない。

きっとそれ以来なんだろう。
空丸は誰かに首を触られるのが
どうにも苦手な様子だった。

兄としては忘れていてほしい
程の…きっといろいろとつらい
過去の記憶なのかもしれない。

それにしても、天火と白子の
関係はいいね。なんというか、
信頼しあっているからこその
関係って言うふうに見える。

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10年前、血まみれの状態の白子
を天火は拾ってきたんだそうだ。

「殺人集団の残党じゃぞ。」

風魔一族。曇家を心配する
者からしたら不安要素で
しかないのかもしれないね。

それでも、拾ってきた本人は彼を
親友だと言う。きっとそうなんだろう。

彼らの関係がどんな経験を経て今の
状態になったかはわからないけれど、
それでも今の彼らは胸を張って親友
と言える仲なんだろうなと思った。

ただ、白子の方にはまだどこか
引け目があるように感じる時もある。
助けて貰っている側だからだろうが。

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天火のもとに、情報が入った。
指名手配中の殺人狂『嘉神 直人
(かがみ なおと)』という人物が
曇神社に向かっているという。

弟達と鉢合わせてしまうかもと
大急ぎで帰ろうとする天火…

政府直属の部隊、武田と
名乗る者の部隊が邪魔をして
中々神社に帰れずにいた天火。

その後、白子がなんとか嘉神と
戦ってその場を抑えていた所に
ようやく天火が到着…天火の手で、
嘉神はあっという間にやられた。

白子は強い。天火はすごく強い。
2人が一緒にいたらきっと最強。

白子が駆けつけるまでの間は
空丸が嘉神と戦っていた。でも
全く歯が立たない状態だった。

そしてそれ以上に、また自分
が知らない所で天火が何か
背負っていることを知る。

ずっと兄の背中を追いかけて強く
なろうと努力し続けてきた空丸。
でも近付いていると思っていた
距離がまた遠くなって感じた。

「俺一人じゃ…強くなれない―?」

…空丸が心配だね。きっと天火が
強いのは護る者がハッキリしてる
からだ。今の空丸は強くなりたい
一心で、何かを護ろうとしている
のとは違う、強さへの執着だろう。

他にもいろいろあるのかもだけど
…一人で溜め込み始めてそうだな。

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そこに現れたのは、安倍 蒼世
(あべの そうせい)という男。
右大臣 岩倉具視の直属部下。

苗字から分かることだが、比良裏
の先祖だね…同じ刀を持っていた。

彼の力は…天火と同等くらいなの
だろうか…わからないけど、物凄く
強いということだけはわかった。

そんな彼が、天火を裏切り者と呼ぶ。
もしかしたら、天火は元々この犲
の部隊にいたのかもしれないな。

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宙太郎が小学校に通い出してから
何だかそわそわして様子がおかしい
などと、小学校まで空丸を連れて
様子を見に行った天火だった。

様子がおかしかったことに関しては
先生を母親のように慕っている様子
で会うのが楽しみなだけかもと思う。

でも問題はその先生…彼女の名は
牡丹…あなたあの式神さんですか!?
宙太郎が曇家の者にやたら懐く狸を
学校に連れてきていた。名はゲロ吉
…らしい。曇兄弟以外には近づこうと
しなかったのに、先生にはやたら
懐いているのだと言っていた。

この狸は多分化け狸、600年前に
曇景光の元にいた化け狸だろう。
そうすると、行動を共にしていた
牡丹に懐いていてもおかしくない。

多分本人と見て間違いなかろう。

そんな牡丹が、天火に
オロチの話をしてきた。

「以前は安倍家に仕えておりました。

訳あって今は自身の信念で動いており
ます。この地が曇っていると云う事は
既にオロチが器の中に宿っているはず。

貴方方もそれを知って器探しを
急いでいるのではないですか。」

今回器の候補となるのは、犲の
高峯誠一郎・佐々木妃子・犬飼善蔵
織田千夜長・安倍蒼世、曇三兄弟、
そして四ノ宮亞華羽…四ノ宮という
人物が何者かがよくわからないけど。

犲は仕来り通りというか…滅する
方向で動き続けているらしい。
でも牡丹は器ごと滅することに
納得がいっていないようだった。

そして天火も。それを理由として
犲を抜けたのかもしれないね。

天火と牡丹は協力関係となった。
600年前に通ずる話もありつつ、
何だか少し温かい気持ちになって
続きを読んでいったのだけれど…

この話、実は空丸が聞いていた。
偶然…だったろう。聞いてしまった。

オロチの話を問い詰めようにも、
取り合ってくれない天火に対し
悔しくて悲しくて…そんな空丸
だったけど、彼はこう言った。

「強くなるから。(だから
もう少し其処にいてくれ。)」

頑張れ、心の弱さに負けるな。
きっと空丸なら強くなれるから。

空丸の様子がおかしいことに、
オロチの器になってしまって
いたら…なんて不安になった。

でも、彼は諦めてない、ちゃんと
今と自分と向き合おうと必死だ。

だから、きっと大丈夫だよね?

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…予想外だった。
器は天火だったようだ。

…もしかしたら、全て知って
いて弟達に何も話さないのか?
全て知っているからそれらを
1人で背負って生きてきたのか。

…白子すら知らない様子だ。
こんな時、強くなるためにと
空丸は犲の元へ行っていた。

蒼世に剣の教えを乞うていた。
あっさり断られてしまうも、同じ
犲の屍 千狼(シー チェンラン)に
たぶらかされているように見えた。

「オマエ犲(うち)の利益
知りたい。ワタシ教えるヨ。
どんなコトでも出来るカ?」

何を云われたのかわからない。
けどその後空丸は「はい」と答え、
獄門処へ向かって舟を進めていた。

~ひとこと~

いろいろとややこしいことに…
次から次へと人が増えるから
レビューがとても難しいですw

天火が、空丸が心配。

他にもちまちまいろいろと
ごたついてるトコはあるけど
…一先ずまた次巻ですね!!