著者
原作:みなつき 先生
作画:二ツ家あす 先生

彼の小説の話になった時には何の
反応も示せずその場から逃げて
しまった素晴、結果的に嘘を
ついてしまったようになって、
せっかく来てくれたのに不快な
気持ちにさせてしまったかも‥
ぐるぐる考えてしまって大混乱な
素晴、先に口を開いたのは押守さん。
「素晴さん、本当に
すみませんでした…」
まさかの謝罪に目を丸くして
固まってしまった素晴だけど、
「その節は知ったような口を
利いてしまって…それに今やっと
わかりました。だからあの時
急に帰ってしまわれたんだって…。」
確かにあの時急に帰ったのはその
話題にどう反応していいかわからなく
なってしまったとかなんだと思うが、
違う、失礼とかそういうのではなく 笑
違うって、誤解だと分かって
ほしくて素晴は必死で伝えた。
「う…嬉しかったんです!
ふたりが僕の小説を知っていて
くれてあんな風に言ってもらえて
…初めてだったんです。今日来て
もらえたことも…全部嬉しいです。
でも驚いて、その…言い
出せなくて…すみません。」
必死の弁解と河瀬さんのフォローも
あって、なんとか和やかな感じに。
無事サインを終え、押守さんは
感謝と応援の言葉を残し立ち去る。
そこでやっとお礼を言いそびれた
ことに気づいて‥迷ったけれど
勇気を出して大きな声で伝えた。
それはちゃんと届いて、押守さんは
嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
こういう時、いつも後悔するだけ
して結局一歩踏み出せずに来たの
かもしれないけど‥変われたね。
これも陽と出会って、そこから
いろんな人と関わるようになった
からこそ変われたのかもしれない。
よかったね、素晴。

春が突然家に遊びにやってきた 笑
どうやら陽に会いにきたらしい。
そう、春ちゃん。
前巻でわりと大事な内容に触れそびれて
しまってたことに今更気づきました 笑
大翔達兄弟が遊びに来ていた時に
ラーメンの出前を頼んだんだけど、
そのお店ってのが陽が『ハル』って
音に反応する原因になってるあの
春ちゃんのお店だったみたいだ。
そこでラーメンを持ってきてくれた
お母さんと春ちゃんは、懐かしい
猫がその家にいることに気がつく。
ちょうど家にいた鳴海と春が友達
だったことで、一緒に陽に会いに
行きたいって話になったんだろう。
素晴へのお土産はご飯がいいという
大翔の情報により春は食べ物と食材を
お土産として持ってきてくれていた。
「前によくハルちゃんに作ってあげた
ごはん、今作ってあげてもいいですか?」
そう言って陽の大好きだったご飯を
作ってくれた春。それとは別に
みんなで食べるご飯も用意して、
3人と1匹で一緒にご飯を食べた。
その時、仕事に集中してしまうせいで
あまりご飯を食べない素晴のことが
話題に出る、大翔が心配してたっぽい。
確かに、一人で食べるご飯ってのは
随分と味気なく感じるかもしれない。
でも陽との生活が始まってからは
陽にご飯を用意するついでにと、
ちゃんと料理するわけではなくとも
何かしら一緒に食べることは増えた。
(誰かに合わせて生きるのは
煩わしいし面倒だ、でもこんな
食卓もなかなかいいかもしれない。)
これからも、そうやって少しずつ
生活も改善されてったらいいね 笑

3人と1匹でご飯を食べていたその時
陽side … 陽は久々の大好きなご飯の
味に大喜びですごい勢いで食べた。
で、食べ終わってしまった後に気づく。
素晴の分を残しておくのを忘れた、
‥陽の分なんだけどね、一緒に住んでる
わけでもない大翔に心配されるくらいだ。
毎日結構な時間一緒にいて素晴が
ろくにご飯を食べていないことは
きっと陽が1番よく知ってただろう。
焦って、後悔して‥素晴のいる方へ
様子を見に行くと‥テーブルの上
(いっぱいあるわ。)
ちゃんと素晴の食べるご飯がある
ことを確認して安心した陽はその
まま素晴の足の上で寝てしまった 笑
素晴にとってはよくわからない行動で
しかなかったかもしれないけど、陽が
素晴のために必死に考えてるこの気持ち
少しでも素晴に届いたらいいと思った 笑

春が作ってくれた手作りごはんをすごく
美味しそうに食べる陽を見て素晴は、
自分でも作れないかとレシピを教えて
もらうといざ、料理に挑戦した。
指を絆創膏だらけにしながら一生懸命
頑張ったんだけど、それを陽の目の前に
置くと陽はフイッと視線を逸らしどこかへ
行ってしまって口をつけてくれなかった。
味や食材の柔らかさに問題があるわけ
ではなさそうだった、でも素晴だいぶ
頑張ってたから‥ショックだったろうな。

時は少し遡って陽のご飯を作ろってた
最中、素晴のもとに突然訪れた押守さん
の弟・優伍くん‥押守さんに彼の正体を
聞いて謝罪の言葉と、応援してるって
想いを伝えに来たようだった。
これまで誰かの言葉や行動に自分が
振り回され一喜一憂するなんてこと
自分には一生縁のない世界と思ってた
のに、その時素晴はすごく嬉しかった。
(一体何が僕を変えたんだろう。)
これまでのことをいろいろ遡って
‥辿り着いたのは陽との出会い。
ほんの少しの勇気を出すのって、実は
結構エネルギーの要るものだと思う。
そのきっかけをくれたのは、背中を
押してくれたのがきっと陽だった。
(陽にも届いているといいな。)
素晴と陽、本当に素敵な出会いが
あってこれまで少しずつ勇気を出す
努力をし続けてこれたんだろうね。
素晴‥勇気出してよかったね。

陽が手作りご飯を食べなかったその真相
なんてこった、陽よ、お行儀悪いぞ 笑
まだご飯食べてなかったと思ったのに、
ちゃっかり爆食いしていたらしいです。
そんなこんなで素晴が不安げに
手作りご飯を持ってきてくれた
時陽はこんなことを思っていた。
(わかってないのね…わたしはもう自力で
探してちゃーんと食べたことを、だから
そのごはんは自分で食べていいのよ。)
ドヤ顔で、そんなこと思ってたの。
‥つらい、めっちゃ切ないぞ素晴 笑
猫と人は言葉では通じ合えないから
互いにどうしてそんな行動を取るのか
分かっていないことの方が多いだろう。
それでも陽は素晴を、素晴は陽を
とっても大切に思っていて‥
なんて素敵な話なんだろうね。
だがしかし‥素晴sideは切ないから、
素晴懲りずにまた作ってあげてね。
そして陽、今度はつまみ食いしないで
ちゃんと手作りご飯食べておくれよ 笑

素晴のことを好きなんであろう
渚が借りた本とそのお礼を持って
素晴宅にやって来ようとした時‥
突然弟が素晴宅を訪ねてったことに
焦り謝罪に来ていた押守さんと、
素晴が玄関先で話している所で‥
その後彼女も一緒に家に入ってく
所までがっつり見てしまっていた。
あーこれはね、ショック受けるわ。
あらあらあら‥これ、この話ここ
からどう発展していくんだろうか。
というところで続きはまた次巻 笑
~ひとこと~
はいお久しぶりのこのお話、気づくと
6巻まで出ていたことがわかりました 笑
レビュー楽しみにしてくれてる方いたら
遅くなってしまってどうもすみません。
ここから6巻まで続けてレビューさせて頂く
ので、よかったらまたお付き合い下さい。
にしても‥押守さんとこの兄弟はほんと
期待を裏切らないと言うか‥心から
まっすぐで素敵なご兄弟ですよね。
素晴いろいろテンパってたけど、彼らの
おかげもあって人と関わることの喜び
みたいなものに気づけたんじゃないかな。
そしてそして、陽とのことはまだいろいろ
大変そうですが‥そう、サイン会で1日家を
空けたあの日家に帰るとまるで泥棒でも
入ったかのように家の中が大荒れでして、
その原因はいろいろな要因でストレスが
溜まった陽が大暴れしたことでした 笑
その要因、多分いなくなってしまった
素晴を心配してってのが1番大きくて、
帰ってきて顔を見せた素晴に随分と
安心した様子を見せた陽でした。
猫のストレスの原因って、もしかしたら
そういうこともあったりするのかもね。
ちょっと、家は大惨事だけど微笑ましい
気持ちになってしまったお話でした。
それではまた次巻、渚の見てしまった
場面と多分してしまった誤解がこの先
どうお話に影響するか‥乞うご期待!!
って私もまだ読めてないので、一緒に
楽しんでいけたらいいなと思います。