著:高永ひなこ 先生

電車で、あまりにもマナー
悪くて迷惑な奴がいて、
先輩いきなりそいつの
ケータイへし折りました…。
あり得ない奴だったし、
スカッとしたけれども、極端と
いうかやり方をもうちょっと…
恨みを買わなければいいけれど。

かなこちゃん、先輩の妹です。
電車での一件の少し後、巽家で
妙なことが怒りだした。
もしかしたら、電車で携帯を
折られた彼からの嫌がらせ
かもしれない、危険だから
…って感じですよね。
確かに、巽先輩は向こう見ずだし
2人いた方が安心だし…。
巽先輩も、そういう気持ち
少しは分かってくれるのかな?
そんな感じで、暫くの間
森永は巽家に世話になる
ことになりました…。

「自分のせいで大事なものを
危険にさらすくらいなら
自分の身にふりかかってる
方が気楽なんだよ!俺は!」
例の嫌がらせで、森永が
怪我をしてしまうことに…。
それがすごく嫌だったんだろう。
先輩のこういう所、本当に
凄いって思う。けど逆に
心配にもなるところだよね。
だからきっと、ちょっとくらい
強引な森永の存在がちょうど
いい感じになってる気がする。
先輩は迷惑がるかもしれないけど、
これからもそうやって先輩を
気遣ってってくれるといいな。
逆に先輩も、こういう森永だから
大切に思ってるんじゃないかな。

嫌がらせも落ち着いてきた
かと思われた頃、家が燃やされ、
森永が家具の下敷きになって
死にかけるようなことがあった。
結局、異変に気がついた先輩が
助けに入って、みんな助かった
のだけれど…先輩、すっごい
怖い思いしたんだろうな。
亡くなった母が大切にして
いた家も全て燃えてしまった。
不安で仕方なかったんだろう。
ほんと、みんな助かってよかった。

不安と恐怖のせいかな?それとも
森永が危険な目にあったから?
先輩が、先輩からキスなんて。
あんなことがあったから、今日は
先輩に絶対手は出しません!!
とか言っていた森永も、さすがに
歯止めが聞かなくなりました。
先輩は先輩で、森永の傷を労り、
森永の存在を確かめるように…
きっかけは嫌なことだったけど、
2人の気持ちがとても近づいた、
そう思える日でした…。

火事で先輩の家はなくなり、
元々森永も引越し先を探そうと
していたことで、一緒に住めば
いいという話になった2人。
先輩は嫌がってたけど、
かなこちゃん達は大賛成、
というか、先輩が一人暮らしって
のが不安すぎたんでしょうねw
先輩の部屋には鍵をつけるって
条件で同棲?ルームシェア?
するってことに決まりました。
心の距離、先輩の中での葛藤は
きっとまだまだ続いているけど、
少しずつでも近づきますように。
~ひとこと~
いや~大きな事件がありましたね。
結局、たくさんの嫌がらせや
火事は電車の彼が犯人で、
逮捕されたのでもう安心です。
とても怖い思いはしたけど、
2人の気持ちが、たとえ
あの時だけでもすごく近く
感じられたのは、進歩でした。
ルームシェアが始まりますね。
また何かハプニングが起こる?
あまり危ないことにはならない
ことだけ、望みたいと思いますw
では、また次巻で。