詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。 第2巻

著:古舘春一 先生

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-1
『狐狗狸さん』

これは誰もが聞いたことの
あるものかもしれません。

・一人で呼んではいけない
・途中で手を離してはいけない

いろいろ言われていますよね…私
怖くて口に出すのも躊躇いますが←

そんな狐狗狸さんの突然のブーム!?
という話から、1人の狐狗狸さんに
心酔する生徒の存在が明らかになる。

その心酔っぷりがあまりに異常で、
四ッ谷先輩は恐いことを言い出す。

「居るかもな、狐狗狸さん。」

そしていつもなら怪談が終わると
「お了い(おしまい)。」と言う
のに今日はそれを言わなかった。

わー…すごく恐い予感がする…(汗)

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-2

新キャラで表紙にもなっている
スクールカウンセラーの先生。

工藤忠信(くどうただのぶ)

彼に対して四ッ谷先輩は、同じ
ニオイがすると言っていた。
どういう意味での同じなのか…
いろいろまだ謎は多いけれど、
彼のカウンセリングによって
自己暗示をかけられている
生徒がいることが分かった。

「大丈夫、君は正しい。」

それ以外に、どんな言葉で
こんな自己暗示をかける程に
なってしまったかは謎だけど、
四ッ谷先輩の言った同じニオイは
言ったことを本当だと信じこませる
ことが出来るという意味かもしれない。

そして、最初の話で狐狗狸さんに
心酔していた彼女も、もしかして
工藤先生のカウンセリングを
受けたんじゃないかなーと…。

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-3

突然、工藤先生が四ッ谷先生の
所にやってきて、今までにした
ことをペラペラと喋り出した。

「チョットした”お呪い”
を教えてあげたんだよ。」

「”自分を肯定してくれる
誰か”が常に側にいると
思い込めさえすればね。」

狐狗狸さんがいるかもと
言っていた四ッ谷先輩。

その正体が狐狗狸さんか
どうかは別として、その
役割を担って動いていた
のは全部工藤先生のようだ。

いきなりの宣戦布告…
それを聞いてしまった真。

立ち去り際に工藤先生が
真に言い残した言葉がある。

「彼には気をつけてね。」

…今の所四ッ谷先輩への恐怖とか
そういうのは全然なかったんだけど
工藤先生は何を思っていったんだ?
真に暗示でもかけたい…とかですか?

とにかくいろいろ不穏です。

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-4

さて…またいろいろメンツが
増えましたので一先ず紹介。

眼鏡の男性は十増間さんの話の時に
聞き手になった品茂孝介(しなも
こうすけ)という先生なんですが、
2巻になってからのいろいろな
事件で新任の小町先生が被害を
受け、それに関することで先生に
助けを求めに来たことをきっかけに
いつの間にか仲間入りしてますww

そしてその小町先生とは…品茂先生が
惚れている先生なんですが、今まで
優しくてほわほわしている感じの
可愛い先生だったのに突然の豹変。

そんな異変に気づいてまたも四ッ谷
先輩の所にやってきたわけです。

こういった豹変した人という
話はそこら中から出てきていた。
1人じゃない、きっとそこら中の
先生・生徒が工藤先生に暗示を
かけられている状態なんだろう。

ここで名前だけ出てきている
長谷川花子さん、彼女は頭部が
ない遺体が発見されている。

その弟が青ちゃん=青太(せいた)

とにかくそんなこんなでかなり
いろんな事件やら信者の暴走やら
いろいろ起きている状態です。

それを解決するきっかけとなる
怪談を全校集会でやるという。

説明長引きましてすみません。
…今回の怪談には真の他にも
ヒナノちゃんと品茂先生、
そして学校に居着いてる
犬のくまきちも招集された。

それぞれに役割分担…さて、
どんな怪談になりますかしら…

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-5

全校集会直前になって、
真に接触してきた工藤先生。
洗脳…とまではいかないけれど、
やっぱり惑わすのが目的だった。

確かに、先生の思う通りかも
しれない。よくよく考えて見れば
勿論工藤先生の方が安全だとは
絶対に思わないけれども四ッ谷
先輩が絶対に信頼できるなんて
保証だってどこにもないのだから。

少し考えこんで真が動かなくなった
隙に、工藤先生は体育館の鍵を締め、
真は中に入れなくなってしまった。

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。2-6

工藤先生の言葉に、戸惑い
考えたけれど、結局の所
答えは出なくてそれ以上は
考えることを辞めた真。

「(四ッ谷先輩が何を考えてる
かなんてあたしが考えたって
わかるもんか!…だったら四ッ谷
先輩に直接聞けばいいんだ!!)」

そんな真のことを、四ッ谷
先輩はよく理解しているようだw

混乱してしまったら、すぐに
考えるのをやめて目の前で
起こってる”事件”に対して
自分ができる事を全力でやる…

「馬鹿で直向き。」

ホント、その通りの行動をとった。
ある意味、真は四ッ谷先輩の信者
みたいになってるなーと思った。
でもそれは決して洗脳ではなくて
あくまで自分の意思でそうなってる。

さてね、この続きはどうなるか…

~ひとこと~

2巻めっちゃ気になる所で
本編終わっております。

そして後半には読み切り作品
『アソビバ。』が入ってました。
古舘先生のデビュー作だそうで…
デビュー作なのに予想以上の
面白さにテンション上がりました!

さてさて、工藤先生と四ッ谷先輩の
戦い!?これからどうなるんでしょう。

次巻の3巻で最終巻です!!