著:古舘春一 先生

『狐狗狸さん』
これは誰もが聞いたことの
あるものかもしれません。
・一人で呼んではいけない
・途中で手を離してはいけない
いろいろ言われていますよね…私
怖くて口に出すのも躊躇いますが←
そんな狐狗狸さんの突然のブーム!?
という話から、1人の狐狗狸さんに
心酔する生徒の存在が明らかになる。
その心酔っぷりがあまりに異常で、
四ッ谷先輩は恐いことを言い出す。
「居るかもな、狐狗狸さん。」
そしていつもなら怪談が終わると
「お了い(おしまい)。」と言う
のに今日はそれを言わなかった。
わー…すごく恐い予感がする…(汗)

新キャラで表紙にもなっている
スクールカウンセラーの先生。
工藤忠信(くどうただのぶ)
彼に対して四ッ谷先輩は、同じ
ニオイがすると言っていた。
どういう意味での同じなのか…
いろいろまだ謎は多いけれど、
彼のカウンセリングによって
自己暗示をかけられている
生徒がいることが分かった。
「大丈夫、君は正しい。」
それ以外に、どんな言葉で
こんな自己暗示をかける程に
なってしまったかは謎だけど、
四ッ谷先輩の言った同じニオイは
言ったことを本当だと信じこませる
ことが出来るという意味かもしれない。
そして、最初の話で狐狗狸さんに
心酔していた彼女も、もしかして
工藤先生のカウンセリングを
受けたんじゃないかなーと…。

突然、工藤先生が四ッ谷先生の
所にやってきて、今までにした
ことをペラペラと喋り出した。
「チョットした”お呪い”
を教えてあげたんだよ。」
「”自分を肯定してくれる
誰か”が常に側にいると
思い込めさえすればね。」
狐狗狸さんがいるかもと
言っていた四ッ谷先輩。
その正体が狐狗狸さんか
どうかは別として、その
役割を担って動いていた
のは全部工藤先生のようだ。
いきなりの宣戦布告…
それを聞いてしまった真。
立ち去り際に工藤先生が
真に言い残した言葉がある。
「彼には気をつけてね。」
…今の所四ッ谷先輩への恐怖とか
そういうのは全然なかったんだけど
工藤先生は何を思っていったんだ?
真に暗示でもかけたい…とかですか?
とにかくいろいろ不穏です。

さて…またいろいろメンツが
増えましたので一先ず紹介。
眼鏡の男性は十増間さんの話の時に
聞き手になった品茂孝介(しなも
こうすけ)という先生なんですが、
2巻になってからのいろいろな
事件で新任の小町先生が被害を
受け、それに関することで先生に
助けを求めに来たことをきっかけに
いつの間にか仲間入りしてますww
そしてその小町先生とは…品茂先生が
惚れている先生なんですが、今まで
優しくてほわほわしている感じの
可愛い先生だったのに突然の豹変。
そんな異変に気づいてまたも四ッ谷
先輩の所にやってきたわけです。
こういった豹変した人という
話はそこら中から出てきていた。
1人じゃない、きっとそこら中の
先生・生徒が工藤先生に暗示を
かけられている状態なんだろう。
ここで名前だけ出てきている
長谷川花子さん、彼女は頭部が
ない遺体が発見されている。
その弟が青ちゃん=青太(せいた)
とにかくそんなこんなでかなり
いろんな事件やら信者の暴走やら
いろいろ起きている状態です。
それを解決するきっかけとなる
怪談を全校集会でやるという。
説明長引きましてすみません。
…今回の怪談には真の他にも
ヒナノちゃんと品茂先生、
そして学校に居着いてる
犬のくまきちも招集された。
それぞれに役割分担…さて、
どんな怪談になりますかしら…

全校集会直前になって、
真に接触してきた工藤先生。
洗脳…とまではいかないけれど、
やっぱり惑わすのが目的だった。
確かに、先生の思う通りかも
しれない。よくよく考えて見れば
勿論工藤先生の方が安全だとは
絶対に思わないけれども四ッ谷
先輩が絶対に信頼できるなんて
保証だってどこにもないのだから。
少し考えこんで真が動かなくなった
隙に、工藤先生は体育館の鍵を締め、
真は中に入れなくなってしまった。

工藤先生の言葉に、戸惑い
考えたけれど、結局の所
答えは出なくてそれ以上は
考えることを辞めた真。
「(四ッ谷先輩が何を考えてる
かなんてあたしが考えたって
わかるもんか!…だったら四ッ谷
先輩に直接聞けばいいんだ!!)」
そんな真のことを、四ッ谷
先輩はよく理解しているようだw
混乱してしまったら、すぐに
考えるのをやめて目の前で
起こってる”事件”に対して
自分ができる事を全力でやる…
「馬鹿で直向き。」
ホント、その通りの行動をとった。
ある意味、真は四ッ谷先輩の信者
みたいになってるなーと思った。
でもそれは決して洗脳ではなくて
あくまで自分の意思でそうなってる。
さてね、この続きはどうなるか…
~ひとこと~
2巻めっちゃ気になる所で
本編終わっております。
そして後半には読み切り作品
『アソビバ。』が入ってました。
古舘先生のデビュー作だそうで…
デビュー作なのに予想以上の
面白さにテンション上がりました!
さてさて、工藤先生と四ッ谷先輩の
戦い!?これからどうなるんでしょう。
次巻の3巻で最終巻です!!