
友達にはなれないと最初に
言われた。記憶も1週間で
見事に消えてしまった。
「…それでも俺は、
藤宮さんと友達になりたい。」
長谷くん、諦め悪いんだよねw
藤宮さんの身に起こる現象が
一体どういうものなのかは
まだよくわからないけど…
長谷くんがいたらきっといつか
大丈夫になるんぢゃないかな??

思い出を忘れないために、少し
でも思い出せる可能性を信じて
長谷くんは藤宮さんに日記を
書くことを提案した…。
けれど結局は何も思い出せず、
長谷くんの期待を裏切れまいと
少しは覚えてるなんて嘘をつく。
そんな彼女に気付いた長谷くんの
言葉。どんなに救われるだろう。
いつかきっと、記憶が消えない
ようになるといいね、藤宮さん。

長谷くんのために、砂糖の
グラム数まで測って好みの
卵焼きを作ってきてた藤宮さん。
その好みの分量が18gだった。
数学の時間に答えが18の問題が
あって、その数字で忘れていた
はずの記憶が蘇った。すごいよね。
きっと、この先も思い出す。
いつか忘れなくなるよね!??
初めて思い出すことが出来て、
すごく嬉しかっただろうな。

お休みの日に、初めて
2人で遊びに行った思い出。
その時に行ったドーナツ屋で
「等比数列だね。どの数字にも
なり得る可能性があるんだけど、
決して0にはならないんだよ。」
って話をしていたんです。
長谷くんの言葉でそれをまた
思い出したの、藤宮さん。
彼女の記憶、原因はまだ不明
だけど数字が関係すると記憶が
戻りやすいのかもしれないね。

長谷くんの親友の桐生くんにも、
藤宮さんのことを話してみることに。
桐生くん、口は悪いけど、
根はすごくいい人なんだよ。
彼に話して、正解だった。

藤宮さんが教室に日記を忘れて
取りに行った時、ちょうど
自分の悪口を言っている
のを聞いてしまった。
そんな時に偶然通りかかった
桐生くん、何も言わずに藤宮さん
の日記を取りに行ってくれた
んだよね。でこの状況。
なんつーか、かっこいいな。
愛想は良くないけど、すごく
優しい人なんだよな。
こんなことがあって、
「友達の友達ってなんか
めんどいから、勝手に
友達ってことにしとくわ」
なんて桐生くん言ってた
のに、次の週桐生くんのこと
覚えてたってオチつきです w
まだ友達ではないご様子。
桐生くん、なんかドンマイ w
~ひとこと~
一週間フレンズ。第1巻でした。
のほほんと読くことが出来ました。
記憶がなくなるっていうのは、
正直とても怖いものだと思います。
それも定期的に、友達との楽しい
記憶だけなんて、つらいです。
けど、こうやって支えてくれる、
信頼できる人がいる状況なら
きっと頑張れるなって、とても
暖かい気持ちになりました。
まだわからないことが山程ある。
なんでこうなったのか、どう
したら記憶をなくさなくなるのか。
いつかはきっと大丈夫になる
…そう信じたいですね。