[BL]ひとりじめマイヒーロー 第8巻

著:ありいめめこ 先生

8巻の始まりは「え?」って思う
ことがいろいろあったんだけど‥
その一つ、弓家の恋についてだ。

その相手って夏生だったみたいね。
夏生のバーで弓家がバイトしてる
所から始まる。夏生自身は仕事を
休んでいて、その代わりにオネエ
っぽい人が一緒に働いてるみたい。

「部屋の前に行くのはいい
けど、中を覗いちゃだめだよ
……開けないと思うけど。」

店の鍵を届けにいかないとって話を
すると、そのオネエサンは忠告した。

店のマスターであるメアリさん(二代目)
を猫質に、部屋に入ろうとした弓家。

部屋の中に何があるというんだろう。

康介さんと正広はイチャついていた 笑
平和で見ててほっこりしてしまったよ。

イチャつくために行ったラブホ?は詩枝
って人が受付をやっていて、彼女の兄は
康介さんとは友人である新開司郎さん。

あまりに突然現れるものだから、そして
見るからにヤ○○さんって感じだったようで
ビビって土下座し始める正広だったけど、
この人、全然怖い感じしないんだよね。

サングラス越しでよく見えないけども、
随分と優しそうな笑顔を見せる人だ。
妹にお土産買ってくるマメな人だし、
邪魔したら悪いと康介さん達がホテル
出てくるの待っててくれたみたいだ。

康介さんが顔パスでVIPルーム占領
して商売上がったりだと詩枝さんから
苦情があったらしく、司郎さんはそれを
わざわざ言いに来てくれたようだった。

その後不動産に詳しいという司郎さんに
物件の話をして、正広が見つけた物件が
司郎さんのとこが持ってるマンションだ
とかで間に入って動いてくれることに。

最後にだし巻きなんてくれて‥いい人 笑
これで終われば楽しい旧友との再会だった。

司郎さん、康介さんに伝えたいことが
あったんだって‥いろいろと他の話題
が出て言い忘れてしまったようだけど。

「しもた、だし巻とちゃう…夏生んトコに
恩田(オン)のヤツが出入りしよるって話
したかったのに。それとボンのことも-。」

夏生さんとこに出入りしてる恩田さん。
まだ名前と顔しかわからないんだけど、
どうやら康介さんの友人の一人らしい。

あとボンってのがわかんないけども。
雲行きが怪しすぎて不安が多いなぁ‥

ここまでの間に、夏生の過去の話や
弓家とメアリの急展開だったりと 笑
いろいろ描かれてたけど、司郎さんが
言ってたボンってのが弓家だとわかる。

この2人が繋がってたとは‥ヤ○○さん
がボンって呼ぶって、それって一体
どういうこった。弓家って何者なの?

昔はいじめられっ子だったのかな。
なんかそう言われると、ちょっと
彼の何考えてるかわからないふうに
見える態度の理由もわかったかもな。

周りの空気読んで合わせてるふうな
表情をすることが多く感じたから。

まあ、正広達と一緒にいるように
なってからはそれも少しはマシに
なっていたのかもしれないけどね。

「ボンはいつでも冷静や、痛がること
も辛がることもない、オレらみたいに
泣いたりカーッとなったりもせん、
ふつうや。十分強い!王様の器やで!」

司郎さんはそう言っていた。
弓家ってそういう家の子なのかな?
いきなり疑問が増えてしまった。

正広が幸せに浸っていたのもわずか。
翌日学校に行くと、教室が騒がしい。
その中心にいたのはメアリさんを学校
まで連れてきてしまった弓家がいた。

ちなみに、もう少しあとでわかること
だけど夏生のバーをバイト先にと弓家
に紹介したのは司郎さんだったらしい。

先程急展開、なんて言ったけど夏生
の部屋まで行った弓家は、猫質の甲斐
もなく部屋に入れてもらえなかった。

メアリさんのことを初代の代わりだ
なんて夏生は言ってメアリさんごと
その場から追い出してしまい、結果
弓家はメアリさんを連れて帰ったと。

そしてなぜか学校まで連れてきたと 笑

康介さんに恋愛相談、なんて言って
大柴家にやってきた弓家だったけど、

「夏生さんを諦めさせてください。」

最終的にはそんなことを言いだす。
でも康介さん自身は、夏生のことを
友人だと思っているけど夏生の好意に
気付いていないわけでもないらしい‥?

正広はちょっと文句言いたげだった
けど康介さんは彼なりの返答をした。

「お断りだ。」

この場では引いた弓家だったけど、
やはり彼の表情はすごく読みにくい。

いろいろと恐怖しかないんだけど。
学校に連れてこられても困るし、
メアリさんはしばらく大柴家に
置いてもらうことになったらしい。

夏生が自室にこもっていたある時
そこにやってきた恩田さんのスマホ
には櫂出先生の写真があった。

「いい話もあるし、きっと元気になる。」

一体どういうツテだと思ったけど、
どこかに繋がりがあったんだろう。

てか、あの時SAに一緒に居た男性、
同じ高校の先生でなく生徒だったか。
確かにそれは完璧スキャンダルだわ‥

そしてこの会話の中に出てくる議員
秘書っていうのが多分、恩田さんの
ことなんじゃないかなと思う。

櫂出先生一人の暴走なら今のところは
少し勘違いしてるだけだったし問題
ないって思ってたけど、ここに恩田
さんが入ってくるというのは不安ね。

康介さんは、司郎さんからの電話で
夏生の所に恩田さんがいると知る。
きっと不安に思うことがあったんだ
と思うけど、いつものように平静を
装おうとする康介さん‥正広は見抜いた。

「康介さん…教えてください。
何を心配してるんですか。」

康介さんといて、いろんなことを経験
しながら正広も成長してってるよね。
康介さんと正広の2人の関係が、互いに
支え合えるいい関係になっていってる。

ただ、ちょっと2人で浮かれて危機感が
薄まっている部分が多少あったけど 笑

康介さんは1人考え込んでしまって
いたことを正広に話してくれた。

康介さんの友人達、宝城さん、彩香さん、
司郎さん、夏生、そして恩田さんの5人。
そのうち、彩香さんを覗いた5人かな?
学生の頃にある約束をしたらしい。

それはまるで世界征服計画のような
もので、中でも政治担当が恩田さん。
そんな彼は今正広の存在をよく思って
いないんだろうね、6人を切り離して
しまう存在になるかもしれないから。
それじゃあこの計画は失敗に終わって
しまうということなのかもしれない。

康介さんの話を聞いて、正広は
自分の中で覚悟を決めたようだ。
諦めない覚悟、手放さない覚悟。

康介さんも正広もそこの所の思いが
しっかりしていればきっと大丈夫。
大丈夫だって信じていたいものだ。

康介さんはあくまでも、恩田さんとも
友達だから大したことはしないだろう
と予想してるみたいだけど、恩田さん
からしたら正広は友人でも何でもない。

だからこそ、正広のことが心配だ。

とうとう恩田さん動き出した。

康介さんと正広の関係を、櫂出先生に
バレるよう誘導するというのが彼の考え。

恩田さんはそういう状況になれば康介
さんと正広は離れると確信しているよう
だけど‥この約束って正広を手放して
まで果たさなければいけないような、
それくらい固い約束なんだろうか‥?
今の康介さんがどんなになろうと、
正広から離れるなんて選択するかな?

どちらにせよいい想像が浮かばない。
こんな恩田さんの提案を、夏生は飲む。

それから少しして、櫂出先生がBAR
メアリにやってくることになった。
ああ‥めっちゃ不安しかないんだが 笑

~ひとこと~

(オレは今、全部手に持ったままでいよう
としてる。両手に好きなものを持った
まま、選ぶものはもう決まっているのに。)

どちらかしか選べないと言われたら
選ぶのは正広と決まっているのに、
友人として夏生をそばにおいてたい。
本来友人も恋人もというのは全然
いいことなんだけど、友人の方に
自分への恋心があったら話は別だ。

中々、難しい状況だよねこれは。
そこに学生時代の約束とかを持って
来て引っ掻き回されるとか、正直
たまったものじゃないんだけど‥

康介さんと正広は教師と生徒だ。
同性という問題を置いておいても
世間に認めてもらえる関係ではない。

ほんと‥いろいろと難しいよね。
可能なら放っておいてほしいのに。

また次巻どうなっていくか気になる
ところですが、また大分先になると
思いますので ‥ またその頃に !!