[BL]ひとりじめマイヒーロー 第5巻

著:ありいめめこ 先生

4巻のラスト、正広が夏生を睨んで
いるような視線に感じたのは、夏生
は康介さんに気持ちがあるのかな
っていう先入観込みだったからかと
思ったけど…実際そうだったのかも。

前に偶然スーパーで夏生と会った
正広。特に特別な会話をしたわけ
ではない…それでも正広にはそう
感じた…きっとそういうことでしょ。

何も出来なくて弱ってる所でバーに
行ってるなんて話を聞いて、だから
正広は慌てて迎えに行ったのかもね。

正広も康介さんも、互いに自分は
ダメなやつだ…なんて言うけど、
そんな完璧超人なんていないよ。

康介さんにも正広にも、それぞれ
すごい所やいい所がたくさんある。
逆に、苦手なことだって勿論ある。

そういうダメって感じる所はさ、
互いを想う思いでカバーしあって
補い合って一緒にいればいいんだ。

きっと…大丈夫だよね。

大事な指輪は、カッとなって
乱暴に取り返そうとした結果
大きな傷が着いてしまったらしい。

康介さんの言葉で、思いで、
気が付いたら正広の心にポッカリ
空いてしまってた穴は埋まった様子。

そして正広ほんといい子よね♡w

「康介さんに好きになって
もらえてよかったなあ…。」

そう、正広から出た言葉を聞いた
康介さんは少し考える素振りをして…

「ずっと解いてた問が解けたような
言われたかったことを言ってもらえた
ような、オレも好きになってよかった。」

そう、言った。

自分の気持ちが正広を縛ってる。
正広が出来たかもしれないたくさんの
経験の可能性を消してしまっている。

そんなふうに考えている時もあった。
本当にこれでいいのか、一緒にいて
いいのか…きっとそんなふうに悩む
のは正広だけではない、康介さんの
方が実はずっと悩んでるのかも。

迷った時には確認しあって、
少しずつ一緒に進めたらいいね。

健介は、支倉が鬼に戻った
なんて言っていたけれど…
どうしてしまったんだろう。

一体何があったっていうんだ。
母親との一件の時に支倉宅に世話
になってて、制服も支倉のを借りて
いたらしい正広は、その服で康介さん
と致したというので…勿論脱いでだが、
それで少し前にものすっごい怒られ
てたのは見たんだけど…それだけか?

あとは、健介とそういう行為が
全然ないのだという話も聞いた。
健介側がそういう気が起きないと
言ってて…これは正直可哀想だが…

不機嫌な理由ならいくらでも思い
浮かぶけど、最初の頃の妙に冷めた
態度に比べて最近は随分周囲に
優しくなってたのに、ほんと
支倉…どうしちゃったんだろう??

あーそっか。ヤれないって以前、
仲の良い友達以上に思われてない
っていう…ずっと不安なんだろうな。

きっと男女だってそういう不安は
抱えちゃうことあると思うんだ。

それが男同士ともなれば、そういう
不安って余計に強いのかもしれない。
鬼に戻ったとか言われてる理由って、
やっぱり健介が原因っぽいですね…

支倉が正広に冷たい理由これか。
羨ましいんだよね、それなのに
ノロケの混じってる相談なんて
しょっちゅうしてこられたらそりゃ
苦しくもなってきてしまうだろう。

康介さんと正広は、どっちsideから
見たってお互い必死に恋をしている。
恋愛的な意味で大好きなのがどちら
からもにじみ出ている状態だもの。

支倉と健介は形としては両想いで
付き合っている…ということになって
いるけど、実際やってることは友達
と変わらないってことなんだろうか。

健介だって‥もしかしたら心底
イヤってわけではないのかもだけど、
お互いそういうとこの意思疎通も
出来て無い気がするし…難しいな。

康介さんが本格的に忙しくなる前に
正広と2人で旅行にやってきた。

偶然にもそこには支倉姉弟も
居合わせてしまったわけだが…。

夏生のこと、康介さんは気付いてない
んだろうし1人でモヤついてたって
どうしようもないことだったろう。

でもそんな不安を常に抱え続けた結果
いろいろ考えてしまって旅行中に爆発。

言いたいけど煩わせたくない…そうやって
今まで言えなかった夏生のこともどさくさ
に紛れて言ってるけど…この状態じゃあ
イマイチ伝わってはいないだろうな。

叫ぶだけ叫んで、しまいには逃げて
いってしまった正広を追う康介さん。

正広の気持ち、すごくわかるんだ。
わがままかもしれない。自分の中で
そういう気持ちを押し込めれなく
なっててそんな自分を酷く嫌がる
正広だったけど…人を好きになるって
こういうことなんだと思うんだよ。

嫉妬も束縛も、したくないのに
そういう気持ちを抱いてしまう。
我慢し我慢して我慢して、それでも
何も解決できなくて爆発したのが今。

みんなこうやって、恋してるのかな…?

「わがままが…我慢できないんだ。康介
さんがオレに『いい』って言ってくれる
んだ。欲しがっていい、泣いていいって。」

逃げた先には支倉がいた。
テンパっていっぱいいっぱいの
状態で喋りだした結果、支倉の
気持ちをまたも逆撫でしたらしい。

…で、え??w
なんでこーなってる!???w

~ひとこと~

いやはや…イヤ~なモヤモヤは大分
晴れました。でもね、今度は支倉。
そして今日も今日とて爆発して
しまった正広と、それに気付く
のが少々送れてしまったゆえに
逃げられて探し回る康介さん。

何も考えてなさそうに思えて、
支倉が誰かと旅行に行ってると
言う情報だけを得て正広と康介さん
と3人で…?なんて疑惑でモヤモヤ
しだしてる健介…健介はもしかして
恋って気持ちを自覚してないだけで
ちゃんと支倉のこと恋愛的な意味で
好きなのかもってたまーに思うけど。

わかんないね、そこはまだ先かな。
期間分は次の6巻が最新です。
一体どんな話になってくのか…