はんだくん 第6巻

著:ヨシノサツキ 先生

文化祭の時期になりました。

早速ですが、会長壊れました 笑
修学旅行で半田くんと幸男が選んだ
会長へのお土産はかんざしだった。

それに合うように髪型を変えたと
思いきや…文化祭の名前にまで彼の
名前を無理やり入れようとしてきた。

会長がHND症っていろいろ厄介ね 笑
さすがに半田という人名をそのまま
入れることは却下されたため‥

「会長が100歩譲って、文化祭の名前は
清秋祭(せいしゅうさい)となりました。
清らかで爽やかな秋っぽい名前だね。」

半田くんの書道における雅号・半田清舟の
清舟の漢字を置き換えることにしたらしい。
もちろん‥半田くんの意思とは無関係に 笑

そんな感じで清秋祭の準備始まります。

「字を書いてくれるか?
清秋祭を彩る看板、パンフレット
等全ての字を君に任せる。」

会長に、そんな頼まれ事をした。
それを受けたら、感謝された。
これまで‥半田くんがお礼を
言われることなんてきっとすごく
少なかったんだろうなと思う。

(恐れ多すぎて口にしなかった
だけの場合が多そうだけど 笑)

人に感謝されることが自分にも
出来るって気づけたのはきっと
大きな進歩じゃないかなと思った。

まあ、彼の思考はそれとは全く違う
方へと向かっていたのだけれど 笑

半田くんが判断を迷っている間に
クラスの出し物が決まったようです。

唯一やりたいと思えた書道教室
だけを除外した3つをあわせたものに。

☆ ロミジュリカフェ

…不安しかない 笑

いちいちときめかせる男 笑
いろいろ噛み合ってないのに最終
的にときめかせるんだなこの男。

ほんと無自覚って怖いと思った 笑

いろいろあったけど清秋祭当日。

ロミジュリのキャスティングに
大きな問題があったようだ‥。

ジュリエット役を任された
のはまさかのあかね 笑

確かに昔は超絶可愛かった。
それに戻ることを期待された
ようだったが今更戻らない 笑

理想と現実の壁は厚かった 笑

ところで半田くんの配役ですが‥
座っているだけのエリザベスⅠ世。
セリフすら与えてもらえなかった 笑

流石に哀れなんですけど、これも
他のみんなからの手間を掛けさせまい
という気遣いということなんだろう。

ほんと‥いろいろから回ってる 苦笑

清秋祭に一宮軍(一宮くん+親衛隊)が
現れたのは何の問題もないことだった。
でもそれとは別に問題が起きていて‥

清秋祭準備期間中に、不良が集まる
黒服と呼ばれる高校の生徒たちに
目をつけられてしまった半田くん。

そんなわけでついに黒服は清秋祭
にまで乗り込んできてしまった。

そいつらに半田くんが狙われてると
噂を聞きつけ助けに向かう半田軍。
クラスの出し物を見に7組にやって
きた白服の一宮軍‥事情なんて何も
知らずに舞台に待機する半田くん。

灰校と黒服同様、白服と黒服も仲が
悪いようで‥カフェの舞台となった
教室で先に顔を合わせた白服と
黒服が争い始めてしまったようだ。

でもその騒ぎを聞きつけた半田くん、
もう既に客が来てしまったのか程度
にしか状況を把握できずにいて 笑

(ドォォンって音が鳴ったら
ここを開けて決めゼリフ。)

勝手に、次の舞台ではセリフを言う
んだと意気込み始めてしまった 笑
そのドォォンはあかねが教室のドアを
力づくで開けたことで鳴り響いて‥

「争いはっ、やめなっ、さあああい。」

半田くんは叫んだ。

出るタイミングを間違えた‥と、
やはり把握してるのか出来てない
のかよくわからない感じだったが、
また彼の言葉をきっかけとして
彼らの戦いは終わりを告げた。

なんか知らんけど上手い
ことまとまってしまったな 笑

清秋祭もクライマックス。
クラスの出し物で最優秀賞に
選ばれたのはやはり半田クラス。

仮にも委員長の半田くんはステージ
に上がらなければいけなくなった。

(嫌われ者がステージに上がるなんて、
あの手この手で恥をかかされるのが王道。)

そんな風に考えて怯えまくる
半田くん‥そこに突然。

「ちょっと待った、この受賞異議あり。」

そう言って舞台に上がり込んだのは川藤。

「じゃあ半田、ソレ
オレにくれ。友達なら。」

突然でしゃばってきた存在、
その上半田くんを友達だと言う。
反感を買うのは必至だった。
いろんなものが自分に向けて
飛んでくる、敵意と共に。

そこまでして川藤がしたかった
のは、半田くんがこれまでずっと
していた誤解を解くためだった。

川藤は自分が敵になることで
半田くんの自信を取り戻そうと
したということだったんだろう。

でも、半田くんが出した答えは
一人を除け者にはしなかった。

「これはオレのものじゃない。
川藤のものでもない。」

そう述べた彼の言葉に、誰一人
反論してくる者はいなかった。

ようやく半田くんの誤解が消えた。

それからの日々は、川藤を
遠ざけることもなく過ごせた。
でもどこか落ち着かない様子。

これまで半田ウォール越しに世界を
見てしまっていたから、いつもネガ
ティブな思考と光景しか見れなかった。

その壁を取っ払えば‥半田くんを大好きな
仲間たちに囲まれた学校生活が待っている。

好きの度がおかしくて、ちょいちょい
痛い目に合うのはきっとこれからも
続いてしまうかも知れないけど、
もう彼らの本心に気づけるはずだ。

これからはきっと、半田くんも
前向きに生きていけるよね??

~ひとこと~

はんだくん最終話でした~!!

長かった‥それでも、ちゃんと
半田くんが誤解に気づけて終わる
形で本当に良かったと思います。

いろいろありましたが、半田くんは
無自覚に多くを救ってるんですよね。
ほんと、不思議で仕方がない 笑

本編はこれにておしまいですが、
実は番外編をまとめた本当の
最終巻7巻が存在してます 笑

続けてレビューさせて頂きますので
よかったらお付き合い下さい。