著:ヨシノサツキ 先生

突然ですが修学旅行です。
半田くん達が通う灰校とは犬猿の仲と
言われる白服(しろふく)の修学旅行の
時期と行き先が丸かぶりしたようだ。
白服の一宮 旭(いちみや あさひ)と
いう生徒は灰校の半田くんのように
多くの生徒に好かれる存在のようだ。
似たような4人組の取り巻きもいるし‥
相沢っぽいめがねくんは
永正 惣一(ながまさ そういち)
相沢ほど頭は良くない 笑
女の子みたいな可愛い子は
子鹿 宗介(こじか そうすけ)
こんなでも男だし、カラコンを
取るとものすごく黒目が小さい。
でかくてイカツイあかねもどきが
条本 友弘(じょうもと ともひろ)
‥わりと見たまんまの人物かと。
幸男の触覚取って黒髪にした風のが
小路 司(こみち つかさ)
幸男の同類に見えるけど‥ 苦笑
何やら厄介事が起きそうな予感‥?

白服の連中ともいろいろありつつ、
それでもわりと楽しく修学旅行を
過ごす彼ら‥そしてその日の夜‥
半田くんが期待していたような
枕投げや雑談は始まらなかったが
怪談大会が始まってしまった 笑
旅行前、旅行をひどく不安がる半田くん
に友達を作るチャンスだと川藤は言った。
だから彼なりに勇気を出して、その
怪談話にも参加したんだろうと思う。
これでも、きっと大きな進歩だよね!!
そこで明かされた半田くんいわく
友人H(多分半田くん本人 笑)の
体験した怖い話は‥決してホラー
ではなく、警察沙汰的な意味で
とても恐ろしい体験のお話 笑
普段から、半田くんの身を案じるが
ゆえにストーカーと化した彼らだが、
この先さらに悪化するかも知れない 笑
ほんと半田くんて自分がモテる
自覚がなさすぎて、たまに本気で
心配になるような思考してるよね。

旅行先が同じだけでなく宿泊先も
一緒、回るルートも被りまくって
いたようで、よく会う彼ら 笑
実は白服の一宮親衛隊は半田くん
を灰校から消しさり、取り巻きを
一宮のもとへ取り込もうとしていた。
そういうわけでわりと険悪な空気が
流れつつも‥こんな微笑ましいような
笑ってもいられないような光景も‥。
「筒井くんは…転校しました…。」
多分これ全力の優しさ 笑笑
宗介があかねに憧れて目を
輝かせるたび、何も悪くない
のに彼らは心を痛めるだろう 笑

⚠紙袋の中身は半田くんです 笑
宿にて、相沢に頼まれて半田くんと
幸男でお土産を買いに行った先‥
一宮親衛隊がいて見つかるとまた
厄介なことになるかも知れないと
思った幸男が半田くんにこの袋を
かぶせたんだ‥多分、半田くんから
したら幸男に嫌がらせをされていると
いう印象しかないんだろうと思う。
半田くんを心配して、これ以上無意味に
つらい思いをさせたくなくて言った言葉
だと思うし、そういう彼の気持ちはすごく
ありがたいものだろうとは思うけど‥
半田くん、今幸男のせいで苦しそうよ。
なんやかんや、半田くんのためを思って
している行動が半田くんに危害を加える
ことが多い半田軍‥それに関しては、
多分幸男が1番きつい危害を与えてる 笑
半田くんを1番理解して彼のために
いろいろ頑張ってくれる人なのに、
半田くんにとっては自分を誰より
嫌っててひどい嫌がらせをしてくる
人でしかないんだろうな~と 苦笑
幸男、天然通り越してやや危険 笑

ある時、偶然にも半田くんと
一宮が2人になった時があった。
一宮の方から、話がしたかったと
言ってきて言い出したこととは‥
「ボクは人の期待を一身に受けること
に疲れてしまうんだ。完璧過ぎて失敗
が許されない。人気者はつらいよ。」
同じ人気者として、その気持ちを
分かってもらえると思ったんだろう。
でも、嫌われ者だと思っている
半田くんには自慢話でしかない 笑
王同士の話をしようだとか、
友達にすらなれていないのに
いろいろすっ飛ばそうとして
ふと、改まって一宮は言った。
「ボクと友達に
なってくれないかい?」
でもそれを半田くんは断った。
「友達にはなれない。
オレは妬まれたくないから。」
半田くんの言葉は、これまで
王と言われ孤独感を覚えていた
一宮に、全く違う視野を与えた。
ちゃんと、友達だったんだって。
親衛隊のこと、民衆なんて言って
ずっと友人とは思わなかったみたい。
でも言われてみれば‥自分のことを
こんなにも大切に思ってくれる存在、
きっとずっと友人だっただろうね。
気持ちが変わってみれば、
犬猿の仲を続ける必要性も
なくなってしまったようだ。
とてもいい話じゃないか‥

で、終わるわけもなく 笑
いい話でまとまりそうだった所に
「そんなわけにはいかないよ。」
わりこんでぶち壊そうとしてきた司。
こんな時に出しゃばるのはもはや
モブではないと気づいて欲しい 笑
死ねぇぇぇと叫びながら半田くんに
飛びかかろうとした司‥から彼を
守ろうとしたんだろうと思うけど、
ドンっと相沢が押した半田くんは
川にドボンしてることに気付くのは
だいぶ後になってからだった 笑
半田くんが川に落ちていく最中、
司をはたいて止めたのは幸男。
「ほっといてって言ったよね。」
幸男は怒ると怖いんだな 笑
これも半田くんを思ってのこと。
極めて常識人な彼だけど、
これでも実は立派なHND症かも
しれないと少しだけ思った 笑
まあ‥それでも本当に普通で、
すごくいい人なんだけどね。

半田くんは本当に愛されてる。
それでも‥気付いてないんだ。
どっちもどっちで、可哀想に
なってくるなこの人達は 笑
いつか、半田くんに彼らの
愛情が伝わるといいなと思う。
~ひとこと~
今回のお話は、全ては紹介できて
いませんが幸男が頑張ってたなぁと
いう印象がすごく強い巻でした。
そして、本人は気付いてないけど
半田くんの愛され具合ってほんと
ものすごいなとも思いました。
相沢、レオ、あかねはもちろん
彼らなりの一生懸命で彼を
思い守ろうと必死なようだし、
イレイサーも一宮が現れてから
漂った不穏な空気に、敏感に
なり異変を見逃さなかったし、
今回の幸男はかっこよかったな。
半田くんって、全体的に会話が
足りてないと思うんですよね。
ちゃんと会話をすれば、一先ず
幸男とはちゃんと友達になれそう
なのにって思えてなりません 笑
今は都合よく半田くんの周りが
彼の行動や言動によって幸せに
なることが多く、結果半田くん
本人は傷ついて終わることばかり。
それがいつかは、半田くんが周り
からの愛情に気づき彼自身幸せを
感じられる日が来ることを願い‥
残り数巻、読み進めて
いきたいと思います。