はんだくん 第4巻

著:ヨシノサツキ 先生

幸男に、ラブレターだと
思われる手紙が届いた。

ハートのシールが貼られた封筒。

「放課後体育館ウラに来て下さい。」

一見ラブレター‥でもその正体が本当に
ラブレターなのか、いやがらせなんじゃ
ないのか…それをあかねに相談したら
果たし状だなんて言われてしまうし 笑

それとは別に、最近幸男はやたら
視線を感じるようになっていた。
その正体‥これまで平凡だった自分が
半田軍というイケてるグループに
属していることで妬みと羨望の
視線を向けられているのかも‥と。

そんなポジティブな思考の中
呼び出された場所に向かった。

「凡人のクセに半田軍
気取るのやめてください。」

お世辞でも可愛いとは言えない、
幸男以上に地味めな女の子に
そんなことを言われた瞬間‥

ひどく落ち込んだ幸男だったけど、
その後偶然半田くんに遭遇して‥
元気を取り戻したのだった。

でもそれで、お礼や励ましの気持ちで
あげただけだったんだろうと思う。
幸男が作った押し花に、あかねが
『キモチ♡』なんて書いたもの。

気付いたら『キモイ』になってた 笑
誰だよ水性ペン出したやつわよ!! 笑

半田くんに良かれと思ってあげた
押し花によりまた溝が深まった 笑

美少女絵画クラブ、略して美画部。
部員は少ないながらも充実した
活動をしていたはずだったが‥

「生徒会の決定により、美画部
は今学期で背部となります。」

ごく一部の生徒には人気の会誌、
でも売れ行きはよくないようで
大量の在庫を抱えてしまう現状。

「半田くんが主役のマンガ
ならみんな買うだろうね。」

そんな相沢の提案を聞いて美画部‥

「半田を美少女にすれば
いいんじゃないかな?」

そんなこんなで半田くんの観察
や取材を始めた美画部の連中‥

そしてそのごく一部、部長は嫁
(フィギュア)を使って半田くんを
誘惑しようとしていたようだが‥

逆に自分の行いを恥じることとなる。
半田くんのいいところというのは、
どんな相手にも自分なりに真剣に
向き合おうとするところだと思った。

いろいろと事件はあったが、部長が
知った半田くんの一面を参考にして
半田ちゃんマンガ制作は進んでいった。

そんな中‥ただ一人、半田くん自身に
魅了されてしまったHND症がまた1人 笑
美少女を愛していたはずの部長は
すっかり半田くんに取り憑かれていた。

図書委員の比良山かすみという生徒。
人が来ず経費も削減された図書室は
まるで廃墟のようで‥たまーにやって
くる半田くんを心の支えにしていた 笑

そんな、たまーに来る半田くんを
追って半田軍がたまにやってくる。

「こうなったらオレ達の力で
この廃墟のような図書室を
リニューアルしてやろう。」

そんな半田軍からの提案もあり、
廃墟は生徒が多数集まる本来の
図書室へと変わっていった。

「半田くんは僕ら(半田軍)をここに
誘って図書室を改革させたんだ。
半田くんはずっと前からここを
こんな風にしたかったんだろうね。」

なんて相沢の言葉もあり‥

人の減るタイミングを見て半田くんが
借りていた本をやっと返しに来た時
彼の意思とは無関係に図書室出禁を
食らうことになってしまった 笑

そしてその出禁には続きがあった‥

(半田くんは図書室に来なくてもいい。
これからは私が会いに行くから。)

‥またストーカーが増えました 苦笑

半田くんは最近やたらと周囲を
見回したり、突然ダッシュして
逃げるようにしていたりという
ことをよく見かけるようになった。

「もしや半田くんは…」

ここまで、相沢の思考である 笑
半田くんを見守ろうとする半田軍、
その他ファンの女子生徒たち、
それらは半田くんにとっては
ストーカー以外の何者でもない。

本人たちは護衛のつもりのようだが、
半田くんには迷惑極まりなかった。

それに気づかない半田軍はストーカー
(犯人)探しを始めようとしていた。
もちろん、幸男はそのストーカーが
(主に)半田軍だと気付いていたけど、
あまりの気合にとめられなかった 笑

そんな中、過去に自殺未遂をした
頃から本格的におかしくなり始めた
美代子‥今では立派な半田護衛隊 笑
というか、抜け駆けする女子を闇に
葬っている‥通称:イレイサー。

最初はわりと可愛らしかったのに、
HND症になると人は狂うのだな 笑

半田くんがストーカー共から逃げ回り
川藤との待ち合わせの喫茶店にやっと
たどり着けると思った頃‥まさかの、
ストーカーと鉢合わせてしまった。

やっと気持ちを口にして伝えた。
イレイサーや比良山は反省した
ように見える態度を少し見せたが、
幸男を除く半田軍‥彼ら手遅れだ。

「聞こえたかストーカーめ、どこかに
隠れてるんだろ。わかってるんぞ、
今のは半田くんからの宣戦布告だ。」

これ、相沢。

「もったいねぇ、もったいねぇ言葉だ。」

「オレらを大事な友達だなんて。」

これあかねとレオ。

‥半田くん頑張って気持ち
ちゃんと伝えたってのにさ、
何一つ伝わってないわ哀れ。

半田くんのストーカー達からストーカー
呼ばわりされて探された人物がいたん
だけど、その人物はイレイサーが本気で
捕縛を試みてもしっぽすらつかめずいた。

その人物‥川藤だったみたいだ 笑
半田くんが変に川藤との友人関係を
隠し友達の存在すら隠してるから、
本物のストーカー達は行動を更に
悪化させるばかりだね‥やれやれ 笑

~ひとこと~

4巻でした‥いろいろと変化は
あるのに何一ついい方向には
変わっていかない、ホント謎 笑

半田くんは苦労する生き物なの
かも知れないとすら思えてくる。

暴走する半田軍やHND症の人々、
それと一生懸命戦う半田くん‥

それらを面白そうに眺めつつ、
たまにこっそり参戦する川藤。

可哀想なこともたまにありますが、
基本的に笑ってしまうことばかり 笑
少しでもその笑いを、みなさんに
お届けできていたらと思います。